花粉症による皮膚のただれ…効果的な改善方法とは?

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花粉症の時期になると、目のかゆみ・鼻水などが辛くなってきますね。これだけでも日中の集中力不足や睡眠不足につながって辛い状況が続いてしまいますが、特に女性に多いのが花粉症による肌荒れです。悪化すると、皮膚のただれにもつながってしまいますので適切な対処をしなければ更に症状が悪化するケースが多いので注意が必要です。

なぜ、花粉症によって皮膚のただれが起きるのか?

鼻づまり・鼻水や目の痒みなどは花粉(アレルゲン)が鼻や目など粘膜に侵入することによって症状が起きてしまいます。特に粘膜はデリケートなので、アレルギー症状が起きやすいんですね。ただし、花粉にアレルギーを持っている場合にはそれだけでなく皮膚もアレルギー反応として肌荒れを引き起こします。これが悪化することによって、皮膚のただれへと繋がってしまうんですね。

そもそもアレルギー症状が引き起きるのは、体が自己防衛本能として持っている免疫機能が花粉に対して過剰に反応してしまうため。この免疫過剰によって肌も花粉を敵とみなし、結果として皮膚が炎症を起こして、ただれへとつながってしまうんですね。

特にこんな場合は要注意

皮膚が花粉に対して過剰に反応することによって皮膚のただれが引き起きてしまいますが、実は理由はそれだけではありません。特に注意しなければいけないのが、ステロイドを成分とした薬を使っている場合。花粉症の症状を抑えるための薬としては抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬や血管収縮剤など色々なタイプがありますが、中でも即効性があり高い効果を得やすいのがステロイド薬です。

効果だけの面をみると、このステロイド薬に勝る花粉症薬はないと言われるほどですが、効果が強い半面、副作用としてのデメリットも存在します。このステロイド薬こそが皮膚のただれの原因になっているケースもあるので、もし薬を使っている場合には見直してみましょう。

なぜステロイド薬を使うと、皮膚のただれへとつながるのか?これは、ホルモンバランスの影響によるものがあります。女性であれば生理前後になると肌荒れが起きるという症状を経験したことがある方もいるかと思いますが、これに近い流れが体内で起きてしまっているんですね。というのも、ステロイドという物質はそもそも体内でつくられる物質。このステロイドホルモンによって免疫バランスを調整しているわけですが、人工的に作ったステロイドを使うことによって、花粉症の症状を抑えているんですね。

人工的なステロイドを使い続けることによって、体内でホルモンバランスがくずれてしまいます。すると結果的に、肌が荒れやすくなったり、場合によってはこれが原因でアトピー体質になってしまうこともあるので注意が必要です。

皮膚のただれを改善するには、内側と外側からの対策が必要

花粉症による皮膚のただれを改善するためには、「保湿をすると良い」とよく耳にします。ただ、これだけでは足りな過ぎるんですね。というのも、そもそも体内で免疫過剰になることによって、皮膚トラブルが引き起きます。これに加えて皮膚が過剰に花粉に対して反応してしまうことで皮膚のただれが起きてしまいます。

ということは、体の外側からのケアだけでなく内側からもケアする必要があるんですね。この内側からのケアは当然、花粉に対して過剰に反応しないように花粉症の原因自体を追求していく必要があります。

内側から行うべきケアとは

まずは、花粉症の症状が起きる仕組みを考えてみましょう。花粉症の症状が引き起こる原因としては、体内で免疫が過剰となりヒスタミンという免疫物質が大量につくられすぎてしまうこと。これを改善するためには、免疫過剰になっている状態を改善し、ヒスタミンの分泌量を抑える必要があります。通常はこれを薬で抑えますが、やはり薬には副作用がありますので、なるべく薬を使わない対処法を実践していきます。

薬を使わずに花粉症の症状を軽減させる…というと難しいように聞こえますが、実は花粉症の症状が起きる仕組みを知っていればそれほど難しいことではないんですね。まず免疫機能・自律神経のバランスが偏らないように意識して生活すること。これだけで症状は一気に軽減させることができるんです。

例えば、自律神経には交感神経と副交感神経が存在していることが知られていますが、このどちらか一方が優位に立ってしまうと花粉症が悪化してしまいます。このバランスが大事なのですが、そのためには睡眠不足にならない・ストレスを溜めないということが大きく影響しています。

特に睡眠不足やストレスが続いてしまうと、神経の緊張が続いてしまいますので、普段の生活で無理をしすぎずストレスを溜めないように意識しましょう。ストレスが溜まると、体内でビタミンも大量に消耗されてしまい、これは皮膚のただれを修復する栄養不足にもつながってしまいます。また、睡眠不足についても同じです。人によって必要な睡眠時間というのはそれぞれ違いますが、やはり最低でも6~8時間は一日に睡眠時間を確保するよう意識しましょう。

ここで1ポイントアドバイス。寝る時間帯についてですが、現代人は忙しいのでどうしても夜遅くまで起きてしまいがち。ただ、午前0~3時はしっかり寝ておくようにしましょう。この時間帯には、皮膚の細胞の修復をサポートしてくれる成長ホルモンが多くつくられます。この時間帯に寝ていないと、逆に肌荒れを悪化させることにもつながってしまいますので注意しましょう。特に花粉症の時期は目のかゆうみ・鼻づまりなどが辛く、寝床に入っても寝付くまでに時間がかかることも多いです。遅くとも11時くらいまでには寝床に入るように意識してみてくださいね。

外側から行うべきケアとは

皮膚のただれを改善するために外側から行うケアというと、化粧品や薬などが多くとりあげられていますね。もちろん、肌にとって効果的な化粧品や薬などを使うことも間違いではありませんが、まずは皮膚のただれを悪化させないための対処法をしっかり意識して習慣づけましょう。

もちろん、肌が乾燥しやすい状態が続いてしまうと花粉が皮膚の隙間から侵入しやすくなってしまいますので、ただれが悪化してしまいます。必要以上の美容成分などが入っている必要はありませんが、最低限、肌が乾燥しないように保湿はしっかりと意識するようにしましょう。

そして、加えて対策しておきたいのは室内での花粉対策です。普段、1日を多くすごく寝室での花粉対策は非常に重要なんですね。寝ている間、6~8時間ほどは水分を摂取しませんから、この間にも皮膚は乾燥しやすいです。そしてこの時、寝室に花粉が存在していたり、布団に花粉がついている場合にも皮膚に侵入しやすくなってしまいます。まずは布団・ベッドに花粉が残らないよう対策をしましょう。布団であれば定期的にクリーニングに出すという方法も有効ですし、ベッドであればレイコップなど布団用掃除機を使うという方法も効果的。そして枕は特に清潔にするようにしましょう。

加えて、寝室での湿度対策ですね。加湿器による加湿も効果的ではありますが、更におすすめしたいのが濡れたタオルを枕元に置いておくという方法。これだけで顔付近の湿度を一定に保つことができますし、さらに起きた時にもそのまま活用できます。朝起きたときには、このタオルで顔をしっかり隠して起き上がるようにしてくださいね。一晩寝ている間に、空気中に浮遊していた花粉も布団やベッド・床などに蓄積しています。これが起き上がる時、一気に浮遊してしまうんですね。この花粉を吸い込まないようにタオルで顔を保護するわけです。これだけでもとても効果的ですので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

まとめ

・花粉による影響を受けて炎症することで皮膚のただれが起きる
・ステロイド薬は皮膚のただれの原因になるので要注意
・ステロイド薬を使い続けるとアトピーの原因になる危険性もある
・外側からの肌ケアだけでなく内側からのケアも必要
・睡眠不足とストレスには要注意
・特に寝る時間には注意(午後11時には布団に入る)
・肌を保湿することで花粉が侵入しにくくなる
・寝室は特に清潔に保つ
・睡眠中の湿度対策には気を付ける

花粉症を悪化させないための方法や肌トラブルを改善する方法は様々ありますが、「あれもこれも…」と取り組んでしまうと、結果的にどれも長続きしなくなってしまいます。これはダイエットや通常の肌ケアとも同じですね。まずは継続しやすい、生活習慣の中で気を付けるべきポイントから取り組むということ。

これができた上で、さらにプラスアルファで実践できることを継続して取り組むようにしてみてはいかがでしょうか。