【花粉症に効くお茶3選】メリットとデメリットまとめ
花粉症の症状を抑えるためには薬での治療、また手術などが一般的ですが、やはり副作用の危険性などがあるので、どうにか自然の成分で症状を軽減させたいところ。
花粉症対策グッズは色々とありますが、その中でも一番多く使われているのがお茶なんですね。この記事では、特に効果の高いとされている花粉症に効くお茶の代表格を厳選して3つまとめています。それぞれ、どのようにして花粉症に効くのか?そして、それぞれのメリットとデメリットは何なのか。詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
(1)甜茶
【効果の仕組み】
甜茶が花粉症に効くと言われる理由ですが、大きく分けて2つあります。まず1つ目ですが、甜茶には抗炎症作用があるということ。そもそも花粉症によって鼻づまり・くしゃみ・目の痒みなどが引き起きる原因としては目や鼻・喉などの粘膜が花粉によって炎症を起こしてしまうことが原因になっています。甜茶にはこの炎症を抑えるための強い働きがあるので花粉症に効果があるんですね。
そして2つ目の理由ですが、ヒスタミンの分泌を抑える作用が甜茶には確認されているということ。花粉症を始め、アレルギーが原因となって引き起こる疾患はその全てが体にアレルゲン(花粉やホコリなど)が侵入したことによって、過剰なまでに体を守ろうとする働きによるため。この体を守ろうとしたときに私たちの体の中ではヒスタミンという成分が放出されますが、このヒスタミンが過剰に放出されることによって目のかゆみ・鼻づまりといった花粉症の症状が出てきます。甜茶にはこのヒスタミンの過剰生成を抑える作用が確認されているんですね。
【メリット】
中国原産の甜茶のメリットですが、大きく分けて2つ存在します。それが、【早くに高い効果が出る】ということと、副作用の心配がないということです。
例えば、厚生労働省も花粉症に効果があると認めていて、様々な現場で花粉症治療にも使われる漢方薬に小青竜湯(しょうせいりゅうとう)というものがあります。花粉症の鼻づまり症状を抑えてくれる、非常に優秀な漢方薬です。ただ、一方でこの小青竜湯(しょうせいりゅうとう)にも副作用があります。食欲不振や吐き気、また胃への負担という副作用ですね。
甜茶はこの小青竜湯(しょうせいりゅうとう)と同等、もしくはそれ以上の効果があるとされていますが、大きな違いとして副作用の心配がないということです。花粉症対策のために薬や漢方薬を使うという対処法がありますが、副作用なく薬と同じくらいの効果を発揮してくれるお茶は他に存在しませんので、かなり大きなメリットになっています。特に副作用がないというメリットはとても大きく、小さな子供さんから妊婦さん、また高齢者でも安心して飲めるというのは助かりますよね。
【デメリット】
副作用のない甜茶ではありますが、デメリットも存在します。それが、味について。もともと甜茶は天然の甘味成分がとても多く含まれています。この甘味成分はノンカロリーですし、もちろん体にも無害。ただし、人によっては「甘いお茶は飲みにくい」「甘いお茶はまずい」と感じる人が一定数いることも事実です。
(2)なたまめ茶
【効果の仕組み】
なたまめ茶も甜茶と同じく中国原産のお茶となっています。なたまめ茶もその歴史は古く、薬としても用いられてきた歴史があります。なたまめ茶がなぜ花粉症に効果があるのか?ということですが、実は全てのなたまめ茶が花粉症に効果があるというわけではありません。というのも、細かく分けると、赤なたまめ・白なた豆・タチなた豆と3種類のなたまめ茶に分類されるんですね。
中でも花粉症への効果ということを考えると赤なた豆茶が高い効果を発揮してくれます。成分としては、体内で抗アレルギー成分の分泌を関節的に助けてくれるサポニンが含まれています。また、その他にも抗炎症作用のあるカナバニンやカナバニンが含まれているので、鼻粘膜や喉の炎症を抑える効果が期待できます。そして特に注目したいのが、コンカナバリンAという成分。そもそも花粉症などアレルギー性鼻炎の症状が悪化する原因としては、体内の免疫が正常ではないために誤作動を起こしてしまっているため。コンカナバリンAにはこの免疫系の働きを正す作用があるとされています。
【メリット】
お茶という名称がつきますが、もともとの原料は他のお茶(葉っぱ)とは違い、豆です。そのため、味わいとしてはコーヒーに似たような香ばしさがありますが、苦味はないので飲みやすいというのは大きなメリットですね。また、冷やしても飲めるので夏場などにも重宝します。
【デメリット】
他のお茶、例えば甜茶と比べた場合に即効性に欠けるというのが目立つデメリットとなっています。甜茶の場合はヒスタミン(鼻づまり・目のかゆみなどの原因)自体を抑制するので即効性が期待できますが、なた豆茶の場合は効果の仕組みがそもそも違います。体の免疫系を正常に戻すためには瞬時に…というわけにはいきませんので、ある程度の期間しっかりと飲み続けた上で効果を体感できるものになっています。
また、なた豆茶は3種類ありますが、花粉症への効果ということを考えると赤なた豆茶が主原料となっているものを選ぶべき。もし選ぶ場合にはどのタイプの種類が使われているか?しっかりと確認するようにしましょう。
(3)べにふうき茶
【効果の仕組み】
他の部分でも触れている内容ではありますが、花粉症の症状が出てくる原因は免疫の過剰反応によるもの。体に入ってきた花粉に対して、必要以上に攻撃をしようとするためですね。この攻撃しようとする物質がヒスタミンという物質です。これに対して、べにふうき茶がなぜ有効なのか?というと、それは成分に含まれているメチル化カテキンという物質が役立ってくれます。
メチル化カテキンという成分の作用として、ヒスタミンの元になっているlge抗体の値を減らすことが確認されています。このIgE抗体ですが、血液中のIgE値が高い場合に花粉症などのアレルギー反応が強く出てしまうとされていますので、症状改善の効果が期待できます。
【メリット】
効き目は穏やかなので人によっては効果を感じにくい(ある統計では6割が効果を体感)というケースも多いですが、べにふうき茶は花粉症の原因に直接アプローチするという特性があります。そのため、飲みだして30分ほどの短時間で効果を体感しやすいというメリットがあります。もちろんお茶が原料となっていますので、副作用はありません。
【デメリット】
甜茶は花粉症シーズンに飲んでも効果を発揮してくれますし、飛散前に飲むことによって更に高い効果が期待できます。なたまめ茶の場合は、飛散前から飲み続けることによって花粉症シーズンが来た時に効果が期待できます。
では、べにふうき茶はどうなのか?というと、早い段階で飲み始めても花粉症を予防することができないんですね。それは、べにふうき茶は他の2種類のお茶とは違い、花粉症の原因に直接作用するという特性があるため。そして体質改善をしていくという趣旨ではないので、あくまでも症状軽減のためにその日に飲むという認識となります。
味についてですが、煮出す時間によって味わいがかなり変わってきますが、特徴としては酸味・苦みがあり、渋味も少し目立ってしまいます。好みがハッキリと別れるところではあります。
【花粉症に効くお茶】まとめ
・効果の強さで選ぶなら、甜茶
・飲みやすさで選ぶなら、なたまめ茶
・即効性で選ぶなら、べにふうき茶
ここでは、花粉症に効くお茶について3つの代表的なお茶のメリット・デメリットをまとめてきました。人によっては効果の強さや飲みやすさ、また効果が出るまでのスピードなど重視するポイントはそれぞれ違うかと思いますので、ご自身に合っていると思われるお茶を選ぶと良さそうですね。
また、これは薬にも言えることではありますが、ここで紹介したお茶はどれも、全ての人に必ず効果が出るというものではありません。人によって症状の重さや体質なども違うので、効果の出方に違いが出てくるのはやはり仕方のないことなんですね。
少しでも高い効果を実感するためには、まずそれぞれのお茶の特性をしっかりと把握しておくことが重要です。例えば、花粉症シーズン前から飲み出すことによって効果を感じやすい、なたまめ茶。これを花粉症シーズン真っただ中から飲みだしても、やはり効果を感じにくいかもしれません。時期などタイミングもしっかりと確認しながら、選ぶようにしてみてはいかがでしょうか。
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