甜茶の由来・種類・効能について
甜茶の由来
「花粉症などのアレルギーに良い」と言われている甜茶についてお話します。
甜茶は、中国語の発音ではtian chaと書きます。
日本語でも、ほぼそのままで「てんちゃ」ですね。
読んで字のごとく、甘いお茶という意味です。
甜という言葉は、中国では「甘い」という意味で使われています。
ジュースが甘いとか、飴が甘いとかいうときに、「太甜」(tai tian)と言います。
甘いお茶のことを甜茶と言いますが、特定のお茶のことを示すわけではありません。
甜茶の種類
甜茶(てんちゃ)は、中国茶の中で緑茶とは異なる、木の葉から作られた甘いお茶の総称です。
古くからある、薬草茶の一種と言えます。
具体的には、バラ科キイチゴ属のテンヨウケンコウシ(甜葉懸鈎子)、アカネ科のギュウハクトウ(牛白籐) 、ブナ科のタスイカ(多穂柯)、アジサイ科アジサイ属のアマチャ(別名ドジョウサン、土常山) 、ロウレンシュウキュウ(臘蓮繍球)、ヤクシマアジサイなどの種となります。
そのため、製品として売られている甜茶はメーカーによって成分が異なるということになります。
たとえば、サントリー甜茶400ですが、「バラ科の甜茶を100%使用」とありますので、テンヨウケンコウシ(甜葉懸鈎子)です。
中国国内に持ち出すことが難しかったバラ科の甜茶を、研究実績により、持ち出す許可を得たようです。
バラ科の甜茶に含まれる、GODプリフェノールが、アレルギー対策に有効であることを解明したそうです。
その他のメーカーからも甜茶が売られていますが、日本で売られている甜茶は、バラ科のものが多いようです。
甜茶の効能
厚生労働省のホームページに、甜茶の効能について書かれています。
それによると、「甜茶に対しては効果あり14%、効果なし51%、不明35%」とのことです。
これは、ある大学の研究者が書いたアンケート調査の結果です。
「効果なし」が51%ということは、甜茶を飲用した約半数が効果がないとの回答を出したということになります。
一方、14%の方は効果があったと回答したということになります。
甜茶の効果が0ではないので、試して価値は十分にあると言えますね。
また、最初に述べたように、甜茶の成分は一種類ではありません。
ここでは、甜茶とだけ書かれているので、それがどの甜茶なのかが不明です。
一種類の甜茶で効果がなくても、別の甜茶で効果があるかもしれません。
諦めずにいろいろと試してみる価値はありそうです。
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