トラマゾリン点鼻液の副作用は?症状が悪化する危険性も…

2017年4月19日

5a6f440838f2bcfa702b0824c053ff91_sアレルギー性鼻炎持ちだと病院で点鼻薬など薬を処方されますが、中でも処方されることが多い薬がトラマゾリン点鼻液です。(成人の場合)使い方としては、1回に2~3滴を1日に数回使うものですが、やはり気になるのが副作用。他の点鼻薬はもちろん、薬には必ず副作用があるので、使う場合には注意が必要です。

この記事では、トラマゾリン点鼻液にどんな副作用があるのか?使う場合の注意点についてもまとめていきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

トラマゾリン点鼻液の副作用とは?

トラマゾリン点鼻液の副作用ですが、直接的な副作用としては乾燥・刺激などがあります。これは局所的な副作用なので、鼻または口の中などが乾燥したり痛みを感じる場合があります。また、大量に使ってしまった場合には動悸を感じたり、頭痛などの症状が出てくる場合があるとされています。

基本的な副作用としては以上ですが、実はトラマゾリン点鼻液の副作用はそれだけではありません。というのも、トラマゾリン点鼻液は使うとすぐに鼻づまりを解消する効果を発揮してくれますよね。それにはしっかりと仕組みがあるんです。

>>(注目記事)アレルギー薬の副作用が辛いので、評判のサプリ試してみた

注意すべき、血管収縮剤としての副作用とは…

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点鼻薬・点鼻液にはステロイドタイプを始め、色々なベースの薬剤があります。その中でもトラマゾリン点鼻液は血管収縮作用のあるタイプの点鼻液なんですね。

この血管収縮作用のあるタイプの薬の特徴としては、血管を収縮させて鼻の粘膜の腫れを少なくしていくという仕組みになっているんですね。鼻炎や花粉症などアレルギーが原因で鼻づまりを引き起こす場合、鼻の粘膜が張れることによって鼻づまりが引き起きます。この症状を抑えるために、部分的に血管を収縮させることによって気道を確保するという仕組みになっているんですね。

がしかし、トラマゾリン点鼻液は局所療法としての薬なんです。局所療法とはどういうことか?というと、その効果は一時的なので病気の原因そのものを治すことはできないということなんですね。

鼻づまりの初期段階で短期的に使うだけであれば即効性があるので効果も感じやすく、鼻づまり改善にもしっかりと効果があります。ただ、長い間トラマゾリン点鼻液を使うのが慢性化してしまった場合、鼻の粘膜を厚くするという副作用が血管収縮剤タイプの点鼻液にはあるんです。これは結果的に、鼻腔を狭くしてしまうことに繋がるので、症状を悪化させてしまうんですね。

こういった副作用があるので、(トラマゾリン点鼻液だけではないですが)血管収縮剤タイプの点鼻薬・点鼻液の乱用・常用は行わないように注意してくださいね。

トラマゾリン点鼻液の慢性化しにくい使い方とは?

血管収縮剤タイプの点鼻薬・点鼻液はその効果が強いため、少しでも鼻がつまってくるとどうしても乱用して使ってしまいがちです。その結果、慢性化してしまい効果が薄れ、それだけでなく副作用まで出てきやすくなってしまいます。では、どうすればトラマゾリン点鼻液を慢性化させずに使うことができるのか?についてまとめていきますね。

まず意識して頂きたいのが、トラマゾリン点鼻液を使う時には症状の改善とともにステップダウンさせていく】【ということです。基本的な考え方としては、鼻づまりが改善されていくとともに薬を使うのを中止するという考え方です。トラマゾリン点鼻液を始め血管収縮薬は通常、1週間~10日ほどであれば1日に3~4回ほど使っても副作用をそれほど考える必要はありません。この期間・回数を覚えておくようにしてくださいね。

例えば花粉症の場合、花粉飛散量の変化をしっかり把握しておきながら、少しずつ薬を使う量を減らしていくという使い方をするのが良いですよ。

もし通年性アレルギー性鼻炎の場合には、普段は抗ヒスタミン薬(ザジテン、リボスチンなど)を使う。その上で、鼻づまりがあまりにも辛い場合にはトラマゾリン点鼻液を使うといった方法だと慢性化せずに副作用も出にくくなるんですよ。

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薬だけに頼らず、体の抵抗力を高める方法も取り入れる

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鼻炎や鼻づまり症状が辛いと、仕事に集中できなくなったり、熟睡できずに睡眠不足になったり。色々な生活の場面で不便が出てきてしまったりストレスが溜まることが多くなってしまいますので、どうしても薬に頼ってしまうタイミングも出てくるかと思います。

ただ、この記事でもご紹介させて頂いたとおり、血管収縮剤タイプの点鼻薬・点鼻液は特に副作用が強い傾向にあるので、なるべく薬に頼らない方法で症状を抑えることもぜひ考えてみてはいかがでしょうか。

体の抵抗力を高める方法は色々とありますが、例えば、ドクダミという野草。その作用・効果は知らなくても名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか?このドイクダミという野草は昔から民間療法で使われてきた野草で、別名を十薬(じゅうやく)とも言います。

どういった作用があるのか?というと、ニキビや肌荒れなど肌の炎症を抑える効果。また、膿が出てきてしまうような腫れ物にも効果があるとして生薬として使われてきたんですね。そして、蓄膿症や鼻炎、また中耳炎などにも古くから治療として使われているのがドクダミなんです。

さらにドクダミには毛細血管を強くしたり、しなやかにするといった作用があることも確認されているので、鼻炎改善にも高い効果が期待されています。

このように、薬以外でも体の抵抗力を高めつつ鼻炎症状を抑えるものは他にもあるんですね。こういった生薬など民間療法を取り入れてみる、というのも1つの方法ですよ。特に「副作用なしで鼻炎をなんとかしたい…」という場合には深く調べてみると良いですよ。

「点鼻薬が効かない…」と思ったら要注意!

記事の前半部分でお伝えしたとおり、血管収縮剤タイプの点鼻薬は使うごとに効果が薄れていってしまいます。そして長期的に点鼻薬を使っている場合、注意したいのが「点鼻薬が効かなくなった…」という場合。この場合、ただ薬に対して免疫ができたというわけではないので注意が必要です。

なぜ注意が必要なのか?というと、点鼻薬の使いすぎによって、新たに【薬剤性鼻炎】という症状が出てきてしまうこともあるからなんです。これはどういうことかと言うと、点鼻薬の使いすぎによって引き起きてしまう鼻炎のこと。もともと鼻炎を解消するために点鼻薬を使っていたのに、逆に点鼻薬のせいで鼻炎になってしまった…というと、本末転倒ですよね。

もし点鼻薬が効かなくなったり、逆に鼻づまりが悪化した場合。そんな場合はどうすれば良いのか?というと、まずは点鼻薬を1~2週間ほど完全にやめることが一番の対策なんです。ただこの時に注意したいのが、【最初の1週間くらいはかなり辛い】ということ。今まで鼻炎の症状を点鼻薬で抑えていたのが解放されてしまいますから、やはり最初のうちは辛いんですね。

ただ、この1週間を乗り越えることで逆に楽になったと感じるようになってきますし、ほとんどの場合は2週間もたてば元の状態に戻りますので安心してくださいね。あまりにも薬剤性鼻炎が悪化した場合には手術で鼻粘膜を切除する必要が出てきますので、もし常用・乱用・慢性化してしまっている場合は注意してくださいね。

副作用なしで鼻炎対策をするならコレ

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アレルギー性鼻炎対策としては点鼻薬や内服薬で症状を抑えるという方法が主流ですが、薬を使えば必ず副作用の危険性が出てきてしまいます。特にトラマゾリン点鼻液のように血管収縮剤が主な成分となっている薬は鼻炎症状が悪化することも多いと言われています。

そんな場合、やはり薬を使う量をなるべく少なくしていく必要がありますが、ただ量を減らすというだけでは鼻づまりや鼻水の症状が耐えられないですよね。そんな場合にうまく使うと便利なのが甜茶です。実際、私も今までにトラマゾリンを始め、色々な点鼻薬などの薬を使ってきました。どの薬も副作用が辛いので、「もう少し量を減らそう…」と思うのですが、回数や量を減らすと症状が一時的に悪化するのでかなり辛いんですよね。

そこで飲みだしたのが甜茶です。甜茶にはアレルギー性鼻炎の症状を緩和する効果があるということが既に色々な研究機関で確認されているんですね。実際、私も薬を使う量を減らす時から甜茶を飲みだしたのですが、おかげで無理なく薬を止めることができました。もちろん、薬とは違って副作用がないのでかなり助かってます。

もしあなたが薬を使うのを止めたいと思っているなら、こうした副作用がない甜茶なんかと併用していきながら、最終的には薬に頼らない体質にする。という方法もありますよ。
甜茶そのものを飲むのも良いですが、かなり癖のあるお茶なので、成分を凝縮したサプリで摂取するという方法もあります。
>>私の鼻をスースーにしてくれた甜茶入りサプリはコレ

【まとめ】

・トラマゾリン点鼻液の副作用は乾燥、刺激、動悸、頭痛など
・血管収縮剤を長期間使うのはキケン
・慢性化しにくい使い方を知っておく
・薬だけに頼らないで鼻炎対策をする
・点鼻薬の効果がなくなってきたら要注意

今回の記事では、トラマゾリン点鼻液を始め血管収縮剤タイプの点鼻薬・点鼻液の副作用と注意点をご紹介しました。また、薬だけに頼らない対処法についてもご紹介しました。ただ、どの対処法にも正解はありません。

人それぞれの体質によって効果の出方も違いますし、場合によっては副作用があるとはわかっていても点鼻薬を使わなければいけないという状況の場合もあるかと思います。ただ1つ覚えておいて頂きたいのが、根本的に症状を軽くする方法は、確かに存在するということです。

そのためには体質改善が必要だったり、環境を整える(アレルゲンを極力避けるなど)必要も出てきます。一気に全部をやろうとすると、どうしても負担が大きくなってしまいます。まずは1つずつ、身近な問題から見詰め直してみてはいかがでしょうか。