【布団のダニ退治】4つのステップまとめ
布団に繁殖するダニを退治するということを考えると、結論からお伝えすると最善の対処法はクリーニングなどで布団を丸洗いすること。専門業者がしっかりと丸洗いすることによってダニ自体の量を減らすことができますが、加えてダニのエサとなるフケ・アカなどを取り除くことができるからなんですね。
とは言っても、例えダニアレルギーで辛い体質だとしても、そうそう頻繁に布団をクリーニングに出すというのは現実問題としてはかなり難しいかと思います。もちろん、季節の変わり目などには可能な限りクリーニングでキレイにすべきではありますが、費用面でもかなり負担になってしまいます。
この記事ではクリーニングに頼らないダニ退治の方法【4つのステップ】をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
布団のダニ退治【ステップ1】
まず第一に重要でありながら、すぐにでも取り入れやすいのがシーツを定期的に取り換えて洗濯するということ。先ほどもお伝えしましたが、ダニは人間のフケ・アカなどをエサに繁殖します。これを防ぐためには、なるべくシーツを小まめに洗濯して清潔に保つことが重要なんですね。
実際、シーツを洗濯しただけでは布団のダニを退治することはできません。ただ、長期的に見た時にダニの繁殖を防ぐという大きな役割を持っていますので、なるべくシーツは小まめに取り換えるようにしましょう。
目安としては、3~5日に1度は洗濯して取り変えるようにしてみてくださいね。もちろん、フケなどが蓄積されやすい枕カバーも同じく頻繁に取り換えるようにしてみてくださいね。
布団のダニ退治【ステップ2】
天気が良い日は、布団を日光に直接あてて風を通してあげるケアが必要になります。「布団を天日干ししてもダニは死滅しないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、これは確かに事実です。以前はダニが太陽の紫外線で死滅すると言われていましたが、最近ではこの説には疑問を投げかけている専門家も多いんですね。(実際、ダニは50℃以上の高温状態にないと死滅しないとされています)
では、ダニを死滅させることができないのになぜ、天日干しをするのか?というと、布団内の湿気をとることが最大の目的なんですね。あなたはご存じかもしれないですが、ダニは湿度が高いと活発に活動するようになりますので、繁殖能力も高くなってしまいます。これを防ぐために、布団内の湿気を日光で取り去ってあげる必要があるんですね。
ただし、注意して頂きたいのが布団を天日干しする時間帯です。よく、朝から夕方までベランダで布団を干しっぱなしという方がいますが、これは完全にNGです。午後になると湿度が一気に上がってきてしまいますので、なるべく午前中のうちに取り込むようにしましょう。
そしてもう1つ、注意したいのが布団を取り込む時に部屋の湿度も整えてあげておくこと。せっかく天日干しをして布団内の湿度を減らしたのに、室内の湿度が高いと、布団を摂り込んだあとすぐに湿度は上がってしまいます。これを防ぐために、天気の良い日はしっかりと窓を開けて換気をしつつ、室内の湿度を下げる工夫もしておいてくださいね。
また、天日干しをした後には布団内の湿度が下がっているので、ダニも弱っている状態になっていることが多いです。このタイミングで布団に掃除機を直接あててダニを吸い取ったり、レイコップなど布団専用掃除機を使って清潔に保っておく工夫も大事になります。
布団のダニ退治【ステップ3】
3つ目のステップですが、これはステップ2の注意点になります。布団を取り込む時間帯に注意する必要があるというお話をしましたが、夏場に天日干しをする場合には、取り込んでからすぐに布団を畳むのは避けましょう。
というのも、夏は干した後の布団に熱気がこもっている状態なので、これもダニが繁殖しやすい状態になってしまいます。熱気をとるために、よく冷ましてから畳んだり、押し入れにしまうようにしてくださいね。
布団のダニ退治【ステップ4】
布団のダニを退治するため、そして繁殖させないために重要なのは湿度を逃がしてあげること。そして、ダニのエサとなるフケ・アカを放置しないということです。
ただ、そうは言っても梅雨時期や冬などの寒い時期、天日干しをするのが難しいシーズンもありすよね。また、日中はお仕事で外に出ていて自宅に誰もいない…という人の場合には、頻繁に天日干しをするのは現実問題として難しいです。
そんな場合ですが、布団乾燥機を使うという方法が1つあります。ダニは50℃以上の温度になると死滅するという特性があるので、ダニ退治には布団乾燥機が一番効率的なんですね。こうすればダニを退治しつつ、湿度まで逃がすことができるのでダニの繁殖を防ぐことにもつながります。
ただし、1つ注意して頂きたいのが、布団乾燥機を長時間使う場合です。タイマー機能を使って、外出中に布団乾燥機を使うなどといった場合ですね。そんな場合にぜひ意識して頂きたいのが、布団の湿気や乾燥器の熱気が室内にこもるのを防ぐということ。
せっかく布団を乾燥させても、室内に熱気がこもってしまっていると、その熱気は布団に戻っていってしまいます。これを防ぐために、できれば換気扇をつけたり、扇風機をつけるなどの対策を意識してみてくださいね。
ダニアレルギー症状を軽減させるための工夫
もしあなたがダニアレルギーで、症状が悪化するのを防ぎたい…という場合には、もちろん布団のダニ退治も大切です。症状を悪化させないためには第一にダニが繁殖しにくいような環境対策が必要になりますが、その次に重要になってくるのが体のコンディションを整えておくということ。
お仕事をしていたり子育てで忙しいと、ついつい睡眠不足になってしまいがちですが、この睡眠不足ころが体の免疫バランスを崩してアレルギー症状を悪化させる大きな原因と言っても過言ではないんですね。
例えば、いつもより寝る時間が遅くなってしまった時、鼻づまりや目のかゆみなどのアレルギー症状が悪化したという経験をあなたももしかするとお持ちかもしれないですね。これは、免疫バランスを調整するための自律神経が崩れてしまっていることが原因なんです。
平均的には7時間ほどの睡眠が人間にとっては必要とされていますが、この時間については人それぞれ差があります。睡眠時間よりも、もっと重要になってくるのが寝る時間帯です。深夜0~3時の間はなるべく眠っている状態にするように意識してみてくださいね。
なぜか?というと、もともと人間には生体リズムというものがあります。この生体リズムを考えてみると、0~3時といった深夜の時間帯には成長ホルモンが分泌され、傷ついた細胞の修復を行っている時間帯なんですね。この時間が抜けおちてしまうことによって、免疫バランスが崩れてアレルギー症状も悪化しやすくなってしまいます。
布団のダニ退治【4つのステップ】まとめ
・シーツは常に清潔に保つこと
・天日干しをする真意を知り、実践すること
・天日干し後の布団ケアにも注意
・布団乾燥機などで湿度対策をする
・0~3時の間に寝ることで症状悪化を防ぐ
布団のダニ退治(4つのステップ)をここではご紹介させて頂きました。どれも基本的な対処法なので、もしかしたらあなたもどこかで聞いたことがある対処法かもしれないですね。ただし、継続して実践している人というのはどんなことでも少ないものです。特に環境的な対策、アレルギー症状の軽減という部分では、継続こそ力でしかありません。
そして、もちろん布団のダニ退治の工夫も大事ではありますが、まずはご自身の睡眠バランスを整えるということも非常に重要になってきますので、ぜひ意識されてみてはいかがでしょうか。
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