冬だけ鼻炎になるのはなぜ?原因不明の鼻炎を退治する!
冬だけ鼻炎になるという場合、いったい何が原因なのか?「風邪ではないし、病院に行っても薬を出されるだけでその場しのぎ…」と悩んでいる人って、実はものすごく多いんです。というのも、耳鼻科を受診してもハッキリとした原因が判明しないというケースが非常に多いからなんですね。
とは言っても、そのまま点鼻薬など薬を対処療法的に使っていても根本からの原因解決にはなりません。この記事では、なぜ冬だけ鼻炎の症状が出るのか?そして、その原因に対する対処法についてまとめていきます。
冬(寒い時期だけ)鼻炎になる原因ですが、基本的には大きく分けて2つの原因が考えられます。それぞれの原因は全く異なる内容なので、しっかりと原因を知ることで正しい対処法も見つかってきますので、ぜひ注意深く読み進めてみてくださいね。
原因(1)温度変化による鼻炎
鼻炎というとアレルギー性鼻炎を思い浮かべるかと思いますが、冬(寒い時期)だけ鼻づまり・くしゃみといった鼻炎症状が出る場合、温度変化によって鼻炎症状が出ているケースがあります。
どういった仕組みで鼻炎症状が出てくるのか?ということですが、これは鼻の粘膜の神経が過敏になっていることで寒暖差によって鼻炎症状が出てくるんですね。例えば、急に温かい部屋に入った時や、冷たい空気を吸い込んだ時に鼻炎症状が出てきます。
これは血管運動性鼻炎という症状なのですが、どうやって血管運動性鼻炎と判断するのか?ということですが、これは症状としてもクシャミ・鼻水といった、アレルギー性鼻炎と非常によく似ているので、症状だけでは判断できません。見分け方の1つの目安としては、どちらかというと室内よりも外に出た時に症状が出やすいということ。もし部屋の中よりも外で症状が出やすいようであれば血管運動性鼻炎を疑ってみてくださいね。
鼻の粘膜の神経が過敏になっていると寒暖差だけでなく、夏エアコンの効いた部屋にいる時・眩しい光を見た時などに症状が出るケースもあります。
こういった、温度変化によって鼻炎症状が出る場合にはアレルギー検査をしても結果は正常と判断されます。にも関わらず、耳鼻科では【原因不明の鼻炎】と片づけられて抗アレルギー薬を処方されることがありますが、これはほとんど効果はありません。
どう対処するのが良いのか?というと、まず第一に体をしっかり温めて冷やさないようにすること。また、鼻粘膜が過敏になっていることで起きる鼻炎症状です。鼻粘膜が過敏にならないように自律神経を整えることが効果的なんですね。たとえば、食物繊維が多い食べ物(玄米・きのこ類など)を意識的に摂取する。また、睡眠不足にならないよう意識したり、適度な運動を習慣化することが効果的となっています。
原因(2)ダニ・カビなどが原因の鼻炎
冬だけ鼻炎症状が出る原因として、ダニ・カビなどのアレルゲン(アレルギー症状を引き起こす原因物質)が影響しているケースがあります。1つ目の原因に【温暖差】は室内よりも外で症状が出やすいのに対して、こちらの【ダニ・カビなどが原因の鼻炎】は室内にいる方が比較的症状が出やすいです。
「アレルギーって言うけど、暖かい時期には鼻炎にならないんだけど…」と思うかもしれないですが、冬場など寒い時期には空気が乾燥しやすいです。そのため、アレルゲン(ダニ・ウィルス)が鼻の粘膜に侵入しやすくなってきます。温かい時期にはしっかりと鼻の粘膜が潤っていてアレルゲンは侵入しにくいけれども、冬だけ症状が出やすいのはこういった影響もあるんですね。
さらに暖房器具が鼻炎症状を悪化させる原因になっています。暖房器具には遠赤外線ヒーター・エアコン・ファンヒーターなど色々なタイプがありますが、中でも注意したいのが温風が出るタイプの暖房機器です。寒くなると暖房機器を使いだしますが、細かい部分まで掃除できていないことが原因で、暖房機器内に潜んでいるホコリ・ダニ・カビなどが空気中に舞ってしまいます。このホコリ・ダニ・カビなどを吸いこむことによって鼻炎症状が出てくるんですね。
では、どう対策すれば良いのか?まず第一に考えて頂きたいのが、環境的な対策をしっかりと行うことです。特に寒くなり始めた時期は、今まで使っていなかった暖房機器のスイッチを半年ぶりに運転させることになります。そのせいで溜まりに溜まったホコリ・カビなどが一気に空気中に放出されてしまいます。これを避けるために、しっかり細かい部分まで掃除をしてから使い始めること。また、エアコンなどはプロのお掃除屋さんに頼むのがやはり安心なので、場合によっては専門業者に掃除を依頼するのも良いですよ。そして、その後も、なるべく小まめに掃除するようにしてみてくださいね。
もう1つ意識して頂きたい環境的な対策としては、室内が乾燥しないように加湿器を使うなど対策をしておくこと。空気が乾燥してしまうと鼻粘膜も敏感になりやすいので、鼻炎症状が出やすくなってしまいますので、しっかり加湿しておきましょう。また、寝ている間などは特に鼻・口が乾燥しやすいので、マスクをして寝るという対策も効果的ですよ。
しっかりと環境的な対策をした上で、体質改善などアレルギー対策をしておくことも重要です。
掃除にも工夫が大切
もし、冬だけ鼻炎になる原因がダニ・ホコリ・カビなどアレルギー性物質が原因だとわかった場合、しっかりとアレルゲン(アレルギーの原因物質)を遠ざけることが大事になってきます。「しっかり掃除してるのに症状が変わらない…」という人がとても多いですが、実はスキだらけのお掃除方法を実践してしまっている場合があるんですね。
例えば、ハウスダストが舞いあがらないように掃除をする工夫です。掃除機をかける時には排気を外に出さないようにするなど。また、フローリングや畳の部屋を掃除する場合には、実は掃除機を使うよりも効果の高い掃除方法があります。
1つ紹介しておくと、「茶がらを絞って散らして、ほうきで掃く」という方法です。この方法、昔はよく実践していた掃除方法なんですが、ホコリ・カビ対策にはかなり高い効果を発揮してくれるんですね。茶がらには殺菌効果もありまし、少し水分を含んでいるのでホコリを舞いあがらせずに掃除することができます。もし茶がらがない場合には新聞紙を濡らして、(しっかり絞って)使うという方法もありますので、ぜひ実践してみてはいかがでしょうか。
【冬だけ鼻炎になる原因と対処法】まとめ
・温度変化が原因の鼻炎⇒自律神経を整える
・ダニ・カビなどがの鼻炎⇒暖房機器に注意!(加湿すること)
・掃除にも工夫が必要(ただ掃除機をかけるだけでは不十分)
ここでお伝えしたとおり、冬だけ鼻炎症状が出る場合の原因は大きく分けて2つの原因があります。1つ目の温度変化が原因の鼻炎の場合は、自律神経を整えることで、過敏になった鼻粘膜を強くして症状を抑えることができます。
また、ダニ・ホコリなどアレルギー性鼻炎の場合にはまず、症状が出にくい環境づくりを意識すること。そのうえで点鼻薬など薬に頼ることも場合によって出てくるかと思いますが、体の機能を高めていくことで症状を改善していくこともできます。
生薬やハーブなども、その効果について多くの実証例がありますし、何より薬とは違って副作用がないという大きなメリットもあります。こうした情報収集もしながら、自分に合った対処法を見つけていくようにしてみてはいかがでしょうか。
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