【布団乾燥機の選び方】ダニ退治で注目すべき2つのポイント
布団からダニを退治するためには、やはり天日干しだけではどうしてもダニの繁殖を防ぎきることはできません。というのも、今までダニは紫外線で死滅すると言われていましたが、その根拠に信ぴょう性がないというのが現在の科学者たちの見解なんですね。
とは言っても、頻繁に布団をクリーニングに出すというのもなかなか難しいですが、そんな時に活躍するのが布団乾燥機です。実はダニは高温・低湿の環境では生きていけないということが既に確認されていますので、布団乾燥機で布団内を高温にすることでダニを退治することができるんです。
ダニ退治を目的とした場合、布団乾燥機の選び方はどこに注目すれば良いのでしょうか。今はどのメーカーからも高性能な布団乾燥機が出ていますので選ぶのに困ってしまいますが、ダニ退治という部分に注目するのであれば、押さえておくべきポイントはたったの2つです。
(1)使っている布団の素材に適した機能を搭載しているか
布団乾燥機の基本的な機能としては、布団内を高温で乾燥させるということ。実際、これだけでダニを退治することは可能なんですね。ということは、この部分だけを考えるとどのメーカーの布団乾燥機を選んでもそれほど大差はありません。
では、どこに注目すべきなのか?というと、今あなたが使っている布団の素材に適した機能がついているかということなんです。掛け布団にしても敷布団にしても、羽毛や羊毛、綿、またはポリエステルなどの化学繊維の4種類の素材がメインになっています。
最近の布団乾燥機は基本的にどの素材にも対応しているものが多いですが、特に「○○素材に対応した機能搭載」といった機能を前面に押し出している布団乾燥機を選ぶと間違いないです。というのも、布団そのものの素材によって繊維の密度が異なります。それぞれの素材の密度に適している機能を搭載している布団乾燥機であればより、隅々まで温かい空気を送り込むことができますし、布団へのダメージも最小限に抑えることができます。
(2)ダニ退治機能が搭載されているか
布団乾燥機の本来の目的は、布団内の湿気を取り除くということ。これだけでも実はダニ退治の効果が非常に高いのは事実です。というのも、ダニは湿度が高い環境を好みますし、湿度が高い状態が続いているとダニの活動が活発になります。すると繁殖力が増えてしまうので、この悪循環に拍車をかけることができるんですね。
ただ、直接的にダニを退治したいという目的がある場合にはダニ退治専用の機能をしっかりと搭載しているかどうかも重視しましょう。例えば、その時にチェックしたい項目として「50℃以上の高温に温める機能かどうか?」ということです。
実はダニは50℃以上の環境では死ぬと言われていますので、最低限この条件をクリアしている必要があります。ただ「ダニ退治機能搭載」というだけでは根拠に乏しいですが、こうして温度に基準を持っておくことでしっかりと効果のある布団乾燥機を選ぶことができます。
ダニ退治という目的で布団乾燥機を選ぶのであれば、基本的にはこの2つのポイントを押さえておけば機能的な問題は一切ありません。あとは消費電力や持ち運びのしやすさといった、利便性やコストパフォーマンスの部分で選ぶのが良いですよ。
ダニ退治の効果を最大限に高める3つの工夫とは?
ここまででダニ退治に最適な布団乾燥機えらびの2つのポイントをご紹介してきました。ただし、せっかく高性能の布団乾燥機を手に入れたとしても、使い方を間違えると効果は半減してしまいますので、効果を最大限に高める3つの工夫についてご紹介させて頂きますね。
まず1つ目の工夫ですが、最低でも1時間以上は使うということ。ダニ退治機能が搭載されている布団乾燥機であれば基本的には1時間前後の長時間使用モードに切り替わるものがほとんどですが、もし1時間以内に自動で電源がオフになる場合は1時間以上は使うようにしましょう。
というのも、1時間ほどしっかりと高温に保つことでダニの生存率が格段に低くなるからなんですね。そしてもちろん、間を空けずに布団の表・裏と両方に使用することが必要になってきます。こうして時間をかけて使うということも考えると、選び方の基準に省電力というポイントは加えておきたいところ。
2つ目の工夫ですが、熱を逃がさないために布団乾燥機を布団でくるんで使用するということです。性能の高い布団乾燥機の説明書には記載されていることも多いのですが、布団内が高温になった場合ダニは当然ながら逃げていきます。逃げ場がある状態だとダニを退治することが難しくなってしまいますので、なるべく逃げ場をなくすためにも布団で乾燥器をくるんであげると効果的。乾燥マットが付属されている商品であれば必要はありませんが、もし乾燥マットが付属されていないタイプの機械を使う場合には注意しましょう。
最後に3つ目の工夫ですが、布団を乾燥させた後のケアです。この工夫を実践している人はほとんどいないのですが、非常に重要な部分になってきます。どういったケアをすれば良いのか?というと、布団に掃除機をかけるということ。レイコップなど専用の布団クリーナーでも結構ですし、通常の掃除機でもしっかりと効果を発揮してくれます。
なぜ乾燥させた後に布団に掃除機をかけるのか?というと、布団乾燥機でダニを殺すことはできたとしても、そこに死がいが残ってしまうからなんですね。特にダニアレルギーの人の場合、生きているダニだけでなくダニの死がいにもアレルギー反応を起こし、目のかゆみ・鼻づまり症状を引き起こしてしまいます。そのための対策としても、しっかりと布団を掃除機で綺麗に掃除するようにしましょう。
布団乾燥機以外のケアも慎重に
綿素材の布団は肌にも優しいので使っている人が多いですが、実はポリエステルなど他の素材に比べるとダニが繁殖しやすい素材でもあるんですね。というのも、綿自体がダニのエサになってしまうからなんです。そのため、もし綿素材の布団を使っているという場合には布団乾燥機だけに頼らずに布団は小まめにケアするようにしましょう。
ケア方法ですが、洗濯・クリーニングを頻繁にするということも大事ではありますが、特に天日干し後の掃除機を使ったケア方法がおすすめ。布団乾燥機でも布団内の湿気をとることはできますが、やはり偏りがでてきてしまいます。その点、天日干しではまんべんなく布団内の湿気をとることができるんですね。そして、ダニのエサになるフケ・アカなどを掃除機でしっかり吸引しておくことでダニの繁殖を防ぐことが可能になってきます。
一方、密度の高い繊維素材の布団はダニが布団に入り込みにくいという大きなメリットがある一方、通気性が悪くなってしまいます。こういった素材の布団を使っている場合には、天日干しの回数を増やすなど、布団それぞれの素材に合わせて適切なケアをするように意識してみてくださいね。
【まとめ】
・布団素材に合った機能の製品を選ぶ
・50℃以上の高温になるかどうかを基準にする
・布団乾燥機は1時間以上使うこと
・乾燥機を布団でくるんで使うこと
・乾燥後のケアも忘れない(掃除機でダニの死がいを吸引)
・布団素材に合わせたケアを意識する
ダニ退治ということを考えると、布団乾燥機はとても有効です。そして、それぞれの布団素材に合わせた日常的なケアを取り入れることでダニを繁殖を防ぐことは充分に可能なんですね。
ただし、ダニアレルギーを持っているという場合にはこうした環境的な対策だけでなく、自律神経を整えることやアレルギー症状軽減のための体質改善も必要になってきます。環境対策に合わせて体の内側のケアもしっかりと行っていくことで症状は確実に軽減させることは可能なんですね。
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