花粉症の鼻づまりで寝苦しい…副作用なしでスヤスヤ寝る方法
花粉症の主な症状として鼻づまりがありますが、あまりにも悪化してしまうと夜寝るのさえ辛くなっていましますよね。寝ている間に鼻づまりが悪化すると口呼吸になってしまうため、酸素をしっかりと取り入れることができなくなり、結果として寝苦しい夜が続いてしまいます。寝苦しさが原因で睡眠不足になってしまっては、日常生活に更に支障が出てしまうのでしっかりと正しい対処法を実践する必要があります。
花粉症の鼻づまりを放置すると更に悪化する危険性
まず知っておいて頂きたいのが、花粉症で鼻づまり症状がある場合。鼻づまりのせいで寝苦しい夜が続いてしまいますが、この状態が続くと更に症状が悪化する危険性が高いので注意が必要です。というのも、花粉症を始めアレルギー症状は体の免疫バランスに大きく関係しているんですね。
睡眠不足が続いてしまったり、寝苦しくて眠りが浅い状態が続いてしまうと、体の免疫バランスが崩れてしまいます。そのせいでさらに花粉症の症状が悪化し、鼻づまりも悪化するという悪循環に陥ってしまうんですね。こうした悪循環を断ち切るためにも、正しい対処法を実践することが重要になってきます。
そもそも、なぜ夜に鼻づまりが悪化しやすいのか?
花粉症だと日中にも鼻水が出やすかったり、鼻づまりに悩まされたり。それだけでも辛いですが、実は夜間の方が鼻づまりが悪化しやすいのにはしっかりと原因があるんです。それは、夜になると私たちの体は副交感神経が優位に働きます。自律神経には交感神経と副交感神経の2種類がありますが、副交感神経は体を休めたりリラックスさせるために働く神経なんですね。
しっかりと体や脳を休めるために優位に働く副交感神経ですが、実は他にも役割りがあります。それは、血管を拡張して血流を促すということ。なぜ血管を拡張させるのかというと、これは昼と夜にの体の違いをイメージして頂くとわかりやすいです。日中には活発に活動しなければいけないので、交感神経が働きます。この交感神経は副交感神経とは逆の働きを持っていますので、血管を収縮させます。これは血圧を高めるためなんですね。血圧を高めることによって体も脳も活発に働くためにこういった作用が働きます。
そして話は戻りますが、副交感神経には(血圧を下げて体を休めるために)血管を拡張させる働きがあります。血管が拡張するということは、膨張するのと同じこと。鼻の粘膜には無数に毛細血管が存在していますが、この毛細血管も膨張するので必然的に鼻づまりが悪化しやすいということなんですね。この体内リズムを知ったうえで、効果的な対処法を実践していく必要があります。
注意すべきは薬の副作用
花粉症対策として薬を使っているという人は多いですが、実はこの薬こそが鼻づまりを悪化させているケースは非常に多いので注意が必要です。例えば、花粉症の点鼻薬として使われることの多いステロイド剤。また、即効性があることで利用している人も多い、血管収縮作用のある薬など。こうした薬には副作用として、自律神経のバランスを崩す働きがあることが確認されているんですね。
交感神経と副交感神経、このどちらか一方が優位に働いていては鼻づまりは更に悪化してしまいます。そしてほとんどの薬は使い続ける期間が長くなればなるほど、その効果は薄れていってしまいます。これは体が薬に慣れてしまうために起こってしまう悪循環ですが、効果が薄れるということはイコール、症状が悪化しているということにつながります。長期的に使えば使うほど鼻づまりも悪化しやすいので注意しましょう。
寝苦しい夜を乗り越える!睡眠のポイント
夜に鼻づまりが悪化して口呼吸になってしまうと、どうしても寝苦しくなってしまいますよね。そんな場合にぜひ意識したい、睡眠のポイントをまとめていきます。
まず大前提で覚えておいて頂きたいのが、しっかりと睡眠時間を確保するということ。忙しい現代人の宿命ともいえる睡眠不足ですが、やはり寝不足が続いてしまうと自律神経や体の免疫バランスを崩してしまいます。これだけで花粉症の症状は悪化してしまうんですね。免疫バランスをうまく調節することは最低限必要なことになってきますから、まずはしっかりと睡眠不足にならないように意識しましょう。
そして意識して頂きたいのが、深夜0~3時の間は必ず眠っておくようにするということです。毎日忙しくて寝る時間もあまり多くとれない、という場合にもこの時間帯は必ず寝ておくようにしてくださいね。なぜか?これは、人間の生体リズムが大きく影響しています。実は深夜の時間帯は新陳代謝が活発になるように、人間の体はできています。この時間帯には成長ホルモンが体内で分泌され、傷ついてしまった細胞を修復されているんですね。この成長ホルモンの分泌量が減れば減るほど、鼻づまりなど花粉症の症状やアレルギー症状は悪化しやすくなってしまいます。
こういった睡眠の習慣を意識することが重要ですが、鼻づまりで寝苦しいという場合にはぜひ寝る前にコップ1杯の牛乳を飲んでみてくださいね。温めた牛乳を飲むだけなのですが、実はかなり効果的です。牛乳にはカルシウムが豊富に含まれていますが、このカルシウムは精神を落ち着かせる作用を持っているんですね。また、カーテンや枕など、寝る直前に目に入るものを青色にしておくことも気持ちをリラックスさせてくれるのでおすすめです。
寝苦しい夜に効果的な鼻づまり解消法
基本的には睡眠週間から見直すことが重要ではありますが、そもそも鼻づまりがひどくて寝苦しくて寝付けないという場合。そんな場合に短時間で実践でき、鼻通りを良くしてくれる対処法を1つご紹介させて頂きますね。もちろん薬とは違って副作用もありませんので、安心してくださいね。
その鼻づまり解消法とは、体温を上昇させて自律神経の働きを正常にするという方法です。もちろん、薬でもそうですが、全ての人に同じくすぐに効果が出るというわけではありません。ただ、東洋医学でも実践されている方法ですので、ぜひ寝苦しい夜にためしてみてくださいね。
その鼻づまり解消法ですが、小指を回すという方法です。まず小指全体を、反対側の手の親指と人差し指を使って揉みほぐしていきます。その後、時計回りにゆっくりと回していきます。10回ほど回したら、反対の小指も同様にマッサージして10回まわしていきます。たったこれだけなので、布団に入って眠れないときにすぐにでも実践できるのでおすすめです。
なぜこの方法で鼻づまりが解消されるのか?というと、小指には小腸の働きをつかさどっているツボが存在しています。このツボを刺激することによって、まず小腸の働きが活発になります。その結果として血行が良くなり、体温が上昇します。体温が上昇すれば鼻づまりも軽減されていくという仕組みになっているんですね。お風呂に入っている時に鼻通りが良くなるのと、仕組みとしては近いものがあります。もちろん、習慣的に行うことで夜だけでなく日中の花粉症の症状軽減にもつながりますし、体質改善にもつながるので良いことづくしです。
まとめ
・睡眠不足が続くと鼻づまりが悪化するという悪循環
・夜は血管が拡張するので、鼻づまりになりやすくなる
・薬の長期服用によって症状悪化の危険性
・深夜0~3時には必ず寝ておく(傷ついた細胞が修復される)
・小指回しをすることで鼻づまりを解消できる
やはり薬にはどうしても副作用があるので、短期的には鼻づまりが改善したとしても長期的に見ると症状が悪化する危険性がどんどん高まってしまいます。そういった悪循環を防ぐためにも、薬に頼らない鼻づまり対策が必要になってくるんですね。
もちろん、鼻づまりで寝苦しくなりやすいという場合には、しっかりと寝室の花粉(アレルゲン)対策もすること。特に湿度を高めておくことで花粉が口や鼻から侵入することを防ぐことにもつながるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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