花粉症による喉の痛みを予防する方法とは?思いもよらない落とし穴が…
花粉症の症状は鼻づまりだけでなく、喉の痛みを伴うこともあります。喉の痛みが続いてしまうと、例えば子育てしていても子供に唄を歌ってあげるのも辛いですし、仕事をしていると声を出すのも辛いので支障が出てきてしまいますよね。さらに夜には症状が悪化しやすいので、睡眠が浅くなってしまったり、場合によっては慢性的な睡眠不足に陥ってしまったり。
しっかりと睡眠をとることができないと、日中に激しい睡魔に襲われることも多くなってしまうので、仕事・私生活ともにかなり辛い状況となってしまいます。とは言っても、喉の痛みを抑えるためにはやはり薬で症状を抑えるという方法が主流になっていますが、効果がイマイチだったり、副作用だけが強かったり。そんな場合に効果的な対処法について、この記事ではまとめていきます。
なぜ、喉の痛みが出てくるのか?基本的な対処法
そもそも、花粉症の症状として喉に痛みが出てくるのにはいくつか理由があります。まず一番大きな原因が、花粉症の症状として鼻づまりを起こしてしまうこと。これが原因で口呼吸になってしまうと、体にとってアレルギー反応を起こす花粉が喉にダイレクトに入ってきてしまいます。花粉が喉に直接触れてしまうことで炎症を引き起こし、痛みへとつながってしまうんですね。さらに、口呼吸が続いてしまうと、口・喉が乾燥した状態が続いてしまうので、これも喉にダメージを与えやすいんです
また、花粉で鼻水がズルズルと出てくるという場合にもこれが原因で喉の痛みにつながってしまうケースも非常に多いです。人間の体の構造上、鼻水はどうしても少しずつ奥の方へと流れていってしまいます。すると、結果的に喉にたどり着いてしまいますが、この鼻水の中にも花粉など刺激物が含まれています。これが喉に大きな負担をかけ、痛みへとつながってしまうんですね。
こういった仕組みで喉の痛みが起きてしまいますので、最低限おさえておきたい対処法は2つです。まず1つ目は、鼻水はしっかりと取り出すこと。鼻水が出てしまうと、どうしてもズルッと吸いこんでしまいがちですが、これが喉の方にまで流れていってしまいますので小まめに鼻を優しくかむようにしてみてくださいね。そして2つ目の対策ですが、口から出てきた痰は吐き出すということ。痰だけでなく、鼻水が唾液に混ざって粘液のようになった液体が口の中に溜まった場合も吐き出すようにしてくださいね。
この基本的な2つは常に意識してみてくださいね。この2つを意識するだけでも喉の痛みを悪化させないことにつながります。そのうえで、さらに症状を悪化させない対処法をご紹介させて頂きます。
マスクが原因で喉の痛みが悪化することも…
花粉症シーズンであれば、外出する時はマスクを着用して出かけるかとは思います。ただ、ただ単にマスクを付ければよいというわけではないんですね。実はかなり大多数の人がマスクの正しい選び方、そして正しい使い方を知らないので注意が必要です。実は、マスクが原因で喉の痛みが
まず、マスクの正しい選び方について。昔はそれほど色々な種類のマスクはなかったので、あれこれ選ぶのに迷うことはありませんでしたよね。ただ最近では、マスク1つをとってもドラッグストアを見てみると、かなり豊富に種類も取りそろえられています。そんな場合、あなたならどうやってマスクを選んでいますか?サイズや素材、形状など色々と選ぶポイントはありますが、「迷ったら値段の高いマスクを買う!値段が高いのだから性能も良さそう…」と思っている場合には、注意が必要です。
実はマスクは、値段が高いからといって性能も高いとは限らないんですね。例えば、値段の高いマスクに使われている抗菌剤。抗菌剤自体にも色々な種類がありますが、臭いつき抗菌剤が使われているマスクも非常に多いんですね。こういった臭いをつけるためには科学的な成分が使われていることが多く、これが喉へ刺激を与えることもあります。裏の表示欄をしっかりと確認して、自分に合っているものをしっかりと選ぶように注意しましょう。
特に、マスクの抗菌剤に酸化亜鉛という成分が使われいる場合。要注意です。この酸化亜鉛自体に毒性があるというわけではないんですが、これはとっても粒子の細かい物質。どのくらい小さいのか?というと、15ナノメートル~60マイクロメートルほどです。1ナノメートルは10億ぶんの1メートル、そして1マイクロメートルは100万分の1メートルです。もう、ものすごく小さいということだけ御理解いただければと思います。そして、ここまで小さい金属(酸化亜鉛)の粉は当然、息を吸うだけでも体に侵入しやすいことはおわかり頂けるかと思います。
超微粒子の金属が体に入り込むことによって、喉の粘膜にくっついてしまい、これが原因で喉の痛みを引き起こすこともあるんですね。もしあなたが、マスクの成分表示を確認せずに買っている、そして外出時は必ずマスクを着用する、という場合にはぜひ注意してみてくださいね。
夜に喉の痛みを悪化させないコツ
花粉症が原因で喉の痛みが出てくる場合、まずは環境的な対策をして予防をしておくことが重要です。例えば、外から帰った時に花粉を体から落としたり、布団やベッドを清潔に保つように心がけたり。もちろん、こういった予防法も有効です。
ただ、夜に喉の痛みが悪化する…という場合、ぜひ試してみて頂きたいのが寝る前の準備です。ちょっとした工夫をするだけで、夜の喉の痛みを予防することができますので、ぜひ試してみてくださいね。
その予防法ですが、枕元に濡らして軽く絞ったタオルを置いておくこと。たったこれだけです。とってもカンタンな方法ですが、かなり効果的なんです。なぜ、枕元に濡れたタオルを置くことで喉の痛みを予防できるのか?ということですが、まず第一にあなたの周りの湿度を上げるという効果が期待できます。布団やベッド・枕には、花粉だけでなくハウスダストやダニなどがどうしても存在していますが、空気が乾燥しているとこういったアレルゲンが喉の粘膜に付着しやすくなってしまうんですね。これを防ぐために湿度を上げておくというのが第一の目的です。
そしてもう1つ、大きな目的があるんですね。朝起きたとき、このタオルで口と鼻を覆ってゆっくりと起き上がるようにしてみてください。寝ている間はいくら湿度を保っていても喉や鼻は乾燥してしまっていますが、朝起きた時に口や鼻を保護せずに起きてしまうと、布団の花粉やホコリが舞ってダイレクトに喉に入ってきてしまうんですね。これを防ぐことができるので、一日を通してその効果を実感できるはずです。
喉の痛みを予防するにはシソが効果的
花粉症による喉の痛みを予防・軽減させるためには薬を使う方法も、もちろん効果的です。ただ、人によっては副作用が大きく出てしまったり、効果が薄れていってしまったりという状態になってしまう人が多いのも事実です。そんな場合、なるべく体に負担のかからない物で喉をケアしていくことが重要になってきますが、1つおすすめしたいのがシソを使って喉の痛みを予防・軽減させるという方法です。
日本では平安時代から紫蘇は漬物や薬として使われてきましたが、実はかなり大きな効果があるんです。それが、花粉症などアレルギー疾患を改善する効果です。そもそも花粉症の症状を引き起こす花粉が体に入ってくることによって、私たちの免疫細胞が過剰に反応します。これによって鼻づまりや喉の痛みが症状として出てきてしまいますよね。
この時、白血球からTNFという因子が異物(花粉)を攻撃するために分泌されます。その結果として、アレルギー症状の原因になる反応が引き起きて喉の痛みにつながるわけですが、紫蘇にはこのTNFの分泌量を減らすという驚きの効果があるんですね。この役割りを持っているのが、紫蘇に含まれているルテオリンという成分です。この効果については帝京大学薬学部でも既に実験によって確認されていることなので、実証済みということです。
喉の痛みは予防したいけど、薬に頼りっきりなのはちょっと…という場合には、こうした天然の植物が持つ薬効を活用する方法が1つあるんですよ。もし喉の痛み予防で紫蘇を活用するのであれば、料理に頻繁に使うようにしても良いですし、市販の紫蘇ジュースを飲むという方法でも効果が期待できます。
花粉症による喉の痛み予防法まとめ
・マスクの抗菌剤が喉の痛みを悪化させている可能性もある
・寝る前には枕元に濡れタオルを置く
・実は紫蘇はアレルギー症状を改善する効果が確認されている
花粉症の時期がやってくると、喉の痛みだけでなく目のかゆみやズルズル鼻水など。とっても辛い症状が続いてしまいますよね。その時、薬に頼るという方法は手っ取り早いですが、やはりデメリットも存在します。ここで紹介した紫蘇を喉の痛み予防に使うという方法もありますが、人によって対処法に向き不向きはあります。ぜひ、ご自身が続けやすい対処法を実践してみてはいかがでしょうか。
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