【ダニアレルギー対策】正しいベッドの選び方、間違った選び方

2016年10月30日

c6d0fd825f12e6942e310b2b3edaacdb_s

ダニアレルギー体質だと、まず第一にダニを遠ざけることで症状を軽減させることができます。特に外出先よりは室内にいる時に鼻づまりやクシャミなどが症状として出やすいダニアレルギーですが、注意すべきは寝具です。寝ている間はベッドや布団・枕などに密着した状態が6~8時間ほど続いてしまいます。この寝具選びを間違ってしまうと、ダニが繁殖しやすい環境をつくってしまい、結果的にアレルギー症状も悪化してしまうという悪循環に陥ってしまいます。

そうした症状悪化を防ぐためには寝具選びを慎重にする必要がありますが、特に注目して頂きたいのが【素材】です。ここではベッド選びのポイントについてご紹介しますが、特にダニを繁殖させないためのベッドの選び方にフォーカスしてまとめていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

どんな素材のマットレスを選ぶのが良いの?

ひとくちにマットレスと言っても、テンピュール・ウレタン・綿など色々な素材がマットレスにはあります。結論からお伝えすると、ダニを繁殖させないためにはポリエステルかウレタンどちらかの素材を選ぶことが重要です。

ポリエステル・ウレタンどちらも通気性に優れているので、湿気をマットレス内に閉じ込めずにしっかりと発散させることができるんですね。布団であれば、ベランダで干したりクリーニングに出すことで布団内を清潔に保つことはできますが、マットレスの場合はそうはいきません。高さがあるぶん、布団よりは湿気が溜まりにくいですが、寝ている間に大量の汗をかくこと・体温によってマットレス内が温まることによって、どうしても湿気が溜まりやすくなってしまいます。こういったマットレスのデメリットを【通気性の良さ】という部分でカバーできる素材がポリエステルやウレタンなんですね。

あとは例えば低反発や高反発など、ベッドのメーカーや商品によってそれぞれウリが異なってきます。まずは素材をポリエステル・ウレタンのどちらかという部分で限定して、そのうえで寝心地の良さなどから選ぶと良いですよ。

そして、絶対に選んではいけないのが綿素材のベッドです。綿は湿気を溜めこみやすく、これがダニを繁殖させる大きな要因になってしまうんですね。いくら寝心地が良くても、ダニアレルギー対策を考えるのであれば綿素材のベッドは選ばないように注意してくださいね。

ベッドと布団、アレルギー症状を悪化させないためにはどっちが良い?

1日の3分の1ほどを過ごす寝床。これだけ多くの時間を過ごしているので、やはりダニがなるべく繁殖しにくい環境をつくりだすことがダニアレルギーの症状を軽減させることにもつながります。ただ、寝具と言ってもベッドと布団の2種類がありますよね。では、ダニアレルギー対策を考えるとベッドと布団、どちらが良いのか?それぞれのメリット・デメリットをまとめますね。

まずベッドについてですが、布団とは違って床に直接敷くわけではないので湿気が溜まりにくいです。寝ている間にはどうしても大量の汗をかいてしまいますが、ベッドの場合はマットレスと床が直接密着しないので湿気が溜まりにくいんですね。湿気がある状態が長ければ長いほど、ダニは繁殖しやすくなってしまいますので、そのぶん布団よりベッドの方が湿度を溜めこまずに済みます。ただし、マットレスも風とおしの良い室内状態にしなければ湿気はどうしても溜まってしまいますので、なるべく寝室をこまめに換気する必要はあります。

そしてダニアレルギー体質の場合、ベッドを使う非常に大きなメリットが【高さがある】ということです。ホコリは空気よりもちろん重いので、床に溜まってしまいます。布団だと、この床からのホコリも吸いこんでしまいますが、高さのあるベッドだと、ある程度はホコリやダニを遠ざけることができます。

布団についてのメリットとしては、やはりマットレスとは違い、ベランダで干したりクリーニングに出すことができるという点です。ただし、床に直接敷くことでどうしても湿気が溜まりやすいので、こまめに干したりクリーニングに出す必要があります。マメなケアができるという人にはマットレスよりも布団の方が向いているかもしれないですね。

ベッドに湿気を溜めずダニを繁殖させない工夫

518617
今回の記事の冒頭部分でご紹介しましたが、ポリエステルやウレタン素材のマットレスは通気性が高いので湿気が溜まりにくいというメリットがあります。とは言っても、人間の汗や体温によって、どうしても湿気はこもりがちになってしまいます。小まめに寝室を換気をするということも重要ではありますが、もし可能であれば取り入れたいのが除湿シーツです。

ベッドにダニを繁殖させないためには、何を置いても湿気を溜めこまないということ。湿気が多い環境下ではダニは異常に繁殖しやすくなってしまうからですね。そして、これを防いでくれるのが除湿シートなんです。マットレスとシーツの間に入れて使うシーツなのですが、発汗作用に優れているのでマットレス内にまで極力湿気が届かないように放出してくれるという画期的なアイテムなんですね。さまざまなメーカーから除湿シートは販売されていますので、しっかり湿気対策をしたいという場合にはぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

ベッド表面のダニを死滅させるには?

いくら通気性の良いマットレスを選び、ベッド内を清潔に保っていたとしても、どうしてもダニをゼロにすることはできません。これは、私たちの皮脂などをエサにしてダニが繁殖してしまうからなんですね。そのために布団用掃除クリーナーなどを使ってダニを退治するという方法も有効であるとはされていますが、もっと確実にダニを死滅させる方法があるんです。

それは、アイロンでマットレス表面を温めるということ。実はダニは50℃異常の高温になると死滅するということは確認されているんですね。なので、アイロンをマットレスにかけることでダニを死滅させることができるんです。ただし、あまりゆっくりとアイロンをかけてしまうとマットレスが痛んだり焦げたりする原因にもなってしまうので、もし実践する場合にはサッと軽く温めるイメージでアイロンをかけるようにしてみてくださいね。

また、アイロンをかける手間が面倒だという場合には、マットレス表面のホコリやフケ・抜け毛などはしっかりと取り除くようにしましょう。コロコロローラーなどでも充分効果はありますので、小まめに手入れすると良いですよ。

枕はポリエステル素材が最適

ベッド同様、枕もダニが繁殖しやすいので注意が必要です。ダニアレルギーの症状として鼻づまり・目のかゆみ・くしゃみといった症状が出る場合には、特に直接顔が触れる枕は素材をしっかりと選ばないと症状悪化に直接つながってしまいますので要注意です。

ダニアレルギー対策を考えた場合、通気性はもちろんですが、洗濯しやすい素材というポイントも重要になってきます。マットレスの部分でお伝えしましたが、ポリエステルやウレタン素材は通気性が良いという特徴があるのでダニアレルギー対策にはぴったり。ただし、枕の場合は定期的に洗濯して清潔に保つ必要がありますので、そもそもウレタン素材は洗濯できないものが多いため、避けるようにしましょう。ということで、枕はポリエステル素材のものを選ぶようにすると良いです。

枕を洗濯した後には、必ず乾燥機で乾燥させるようにしてみてくださいね。これは、ダニは50℃以上の高温で死滅するという理由があるため。しっかり乾燥機で乾燥させることで、ダニを枕から消し去ることは可能ですので、ぜひ覚えておいてくださいね。

ダニアレルギーのベッド選び方まとめ

・ダニの繁殖を防ぐためには素材選びが重要
・ポリエステルかウレタン素材のマットレスを選ぶ
・布団を使う場合は、小まめに天日干し・クリーニングをする
・ベッドを使う場合には除湿シートなどで湿気が溜まらない工夫をする
・マットレスに直接アイロンをかけることでダニを死滅させられる
・枕はポリエステル素材を選ぶようにする
ベッドの選び方からケア方法、また枕の素材選びの方法もご紹介させて頂きました。記事中でもご紹介させて頂きましたが、ダニアレルギーの症状を悪化させないための寝具対策としては、第一に湿気を溜めこまないように対策をするということです。ここを意識するだけでも、グッとダニの繁殖を防ぐことにもつながるんですね。

また、もし鼻づまり・クシャミといった症状が出やすい場合には枕元に濡れたタオルを置いておくと良いですよ。こうすることで、鼻・喉の粘膜の乾燥を防ぐことができますので、ダニからの刺激を受けにくくなります。人それぞれアレルギー症状は違うかと思いますので、ご自身の症状に合わせた対策を実践してみてくださいね。