化学物質過敏症の一種タバコアレルギーの症状と対策

環境が変わってから、鼻の調子が悪く、鼻水や鼻づまりがひどい、目や耳の痒み・痛みが出たなどという人は、タバコアレルギーを疑ってみましょう。

職場と喫煙

タバコの中にはニコチンをはじめ、200種類以上の有害物質が含まれていて、その中にはアレルギーを起こす物質も多く含まれていると考えられています。

現在、喫煙率は20%前後と言われていますが、男性は30%以上と結構高い数字となっています。

特に、現役世代の成人男性の喫煙率は、40%前後と10人に4人が喫煙者ということになります。

職場が男性ばかりの職場だと、喫煙者が多いこともあり、飲み会などでは受動喫煙の影響を受けることも多くなります。

職場は受動喫煙防止法もあり、分煙されていることが多いですが、小さな会社ではフロアの換気扇の下が喫煙所とされているだけとか、不完全分煙も多いようです。

タバコアレルギーの体験談

タバコアレルギーの症状とはどのようなものでしょうか。ある人の体験談をご紹介します。

体験談

私は喫煙歴のない男性です。
職場は分煙されていましたが、喫煙者が多いことや分煙が不完全のため、職場全体がたばこ臭い感じでした。
就職してしばらくしてから、鼻水・鼻づまりがひどくなり、目や耳の痒みや痛みが出るようになりました。
さらには、夜寝ていると呼吸ができないような症状が出て、ハウスシック症候群を疑い、試験器具で試してみたりしましたが、何も検出されませんでした。
喉の痛みと耳の粘膜に炎症が出ていたため、毎週耳鼻科に通って薬を塗ってもらっていました。
症状が全く改善されないので、他の耳鼻科にも通い、アレルギー用の鼻スプレーなどを処方してもらっていました。
そんな中、「もしかしたら、タバコアレルギーではないか」と思うようになりました。
社会人になり、周りに喫煙者が増えたことで、受動喫煙の影響を受けるようになったからです。
そんな状態で3年ほど経過した後、転職することになり、その職場を去りました。
その後、症状がだいぶ改善されたものの、今でもタバコの煙をかぐだけでなく、喫煙者が近くにいるだけでも、鼻づまりや目の痛みなどの症状が出ます。

アレルギーのクリニック

アレルギーのクリニックでもタバコアレルギーの症状について紹介されています。

・敏感な粘膜が、タバコの煙の中のか化学物質により刺激されて症状が出る
・タバコが燃焼する際の一酸化炭素中毒

出典:http://yg-allergy.com/qasystem/cate-28-4.html

このように、タバコアレルギーという症状が存在することがわかりますが、はっきりとした原因が特定されているわけではありません。

タバコアレルギーは、化学物質過敏症の一種とされているようです。

タバコアレルギーの症状

たばこアレルギーの症状は以下の通りとされています。

・鼻水が止まらなくなる
鼻の粘膜が刺激されることにより、鼻水が出る。

・鼻が詰まる
鼻の粘膜が刺激されて、鼻が乾いた状態になり鼻詰まりになる。

・咳が出る
喉の粘膜が刺激され、喘息のような咳が止まらなくなる状態になる。

・呼吸困難
息切れの症状も含め、症状が重くなると呼吸がうまくできない。

その他、頭痛、吐き気、悪心、発赤、目のかゆみ、目の痛みなどの症状があります。

タバコアレルギーの対策

タバコアレルギーは、化学物質過敏症の一種と考えて、ここの症状に対して治療を行うことが多いようです。

鼻詰まりに対しては鼻スプレーを処方する、耳の痒みに対しては薬を塗るなどです。

一次的に症状を改善したとしても、根本的な原因を取り除くことができなければ、症状は継続されてしまいます。

根本原因を改善するためには、たばこの影響のない環境に変えることが重要です。

転職して職場を変える、喫煙者と距離を置く、飲み会には行かないようにするなどです。