【子供の口臭】5つの原因と対処法とは?

2016年8月17日

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小さいお子さんをお持ちであれば色々と悩みの種は尽きないですよね。ただ、臭いの問題は大人も子供もデリケートです。特に子供同士の間では、ちょっとした臭い(口臭だけでなく汗など)が原因になってイジメにつながってしまったり…。

もしあなたが、子供さんの口臭にいち早く気付いてあげることができれば解決することはできます。とは言っても、子供の口臭って原因は1つだけではないんですね。この記事では、5つのタイプ別に分けて原因と対処法をまとめていきます。

※ただし、原因は1つではないケースもあります。いくつかの問題が重なっている場合も多くありますので、「当てはまる部分はないか?」ぜひ詳しくチェックしてみてくださいね。

1.歯磨き・虫歯

524130これは大人も同じですが、歯磨きが充分でなかったり、また虫歯があると口臭の原因になってしまいます。「虫歯で口臭?」と思うかもしれないですが、実は虫歯ってそのものがニオイを発することもあるんです。もし最近、歯科検診をしていない場合には歯医者さんで詳しくチェックしてもらうと良いでしょう。

そして歯磨きが充分でない場合に口臭が気になってくるケースですが、これは大人と同じです。特に子供の場合、細かい部分までしっかりと歯を磨く意味をあまり理解できていないので、適当に済ませてしまう子がとても多いです。
適当に歯磨きを済ませていたり、しっかり磨けていない状態が続いてしまうと、残りカスが発酵してしまうので口臭につながってしまうんですね。

また、食べ残しカスが残っている状態が続くと、歯肉炎になってしまい、さらに強い口臭を話すことにもつながります。実は小学生・中学生の40パーセントが歯肉炎というデータまで出ていますので、注意が必要です。もしお子さんの歯茎が赤みを持って膨らんでいたり、出血していたり。そういった症状が確認できる場合には、まず歯医者さんで診てもらいましょう。

【正しい歯磨きをする環境づくり】

しっかりと隅々まで歯磨きをすることができれば食べ残しカスが発酵して口臭になることもありませんが、これがなかなか難しいんですよね。細かい部分まで磨くということを教えてあげるのはもちろん大事ですが、子供にしっかり歯磨きをさせるには環境づくりが大事になってきます。

・歯磨きをしっかりできたら「えらかったね」「上手くできたかな?」と声をかけてあげる
・親子で一緒に歯磨きをする
(どのくらい時間をかければ良いのか、自然にわかってくれる)

こういった部分に注意をするだけで、子供って自然としっかり正しい歯磨きの方法が身につくんです。歯医者さんに行って、正しい歯磨きの方法を教えてあげるというのも悪くはないですが、まずは親だからこそできる環境づくりを取り入れてみてはいかがでしょうか。

2.体調不良

498718風邪をひいてしまったり、体調が悪くなると口臭が気になる場合もあります。これは人間の生理現象に原因があるのですが、体調を崩すと大人も子供も口が乾燥しやすくなります。(風邪を引いた時をイメージするとわかりやすいですね)

口の中が乾燥してしまうと、雑菌が繁殖しやすくなってしまうので臭いが気になるという仕組みになっているんですね。もし風邪をひいていたり、お子さんの体調がすぐれない場合の口臭はそれほど気にする必要はありません。まずはしっかりと体調を回復させてあげるように看病してあげてくださいね。

3.便秘

口臭の原因は口の中にだけあるわけではありません。お子さんの年齢にもよりますが、子供は体や環境の変化が大きいため、便秘になりやすいです。例えば、授乳期から離乳食に切り替えるタイミング。また、オムツを卒業するためのトイレトレーニング。さらに幼稚園や小学校といった集団生活の中では、どうしても周りの目が気になって排便するのをガマンしてしまう子供はとても多いんですね。

こういった些細な原因がキッカケで慢性的な便秘に発展してしまいます。便秘になると、なぜ口臭が気になるのか?というと、これは食べ物が腸内で腐敗してしまうため。腐敗することによって悪臭を放つガスが発生し、これが口臭になってしまうんですね。

お子さんの便秘を治すのは一筋縄ではいかないものですが、便秘を治せば口臭も治ります。お子さんが便秘で悩んでいるのであれば、何が原因で便秘になってしまっているのか?これをしっかりと把握して対処することから始めてみてくださいね。もしどうしても難しいようであれば、小児科に相談してみるのも良いですよ。

4.ストレス

015855大人であれば、仕事や家事・育児で忙しいとストレスを感じて口臭がキツくなるというケースは非常に多いです。ただ、子供も実はストレスを感じることで口臭が出てくることはあるんですね。これは自律神経が関わってくるのですが、ストレスを抱えると大人も子供も交感神経が優位に働いてしまいます。

交感神経が優位に働くと、唾液の分泌量が減ってしまうので口の中が乾いてしまい、雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。子供にとってのストレスは様々ですが、まずは保育園・幼稚園・小学校などの友達関係によるストレス。環境の中で子供が孤立していないか?注意深く観察してみましょう。

また、子供がストレスを感じるのは家庭内でも同じです。あまりにも親が忙しすぎると、子供は親のことを気遣ってストレスを感じてしまうこともあります。「何かストレスを感じていないかな?」としっかりと観察してみてあげてくださいね。
ストレスはもちろん、口臭だけの問題ではなく子供の成長にも影響する非常にデリケートな部分なので、ぜひ注意してみてくださいね。

5.アレルギー性鼻炎・鼻づまり

口臭の原因は様々ですが、特に子供の口臭ということで考えると、アレルギー性鼻炎・鼻づまりが一番多い原因になっています。残念ながら、昔と比べるとアレルギー体質の子供は非常に増えてきてしまいましたが、特に多いのがアレルギー性鼻炎です。

アレルギー性鼻炎と言えばクシャミ・鼻づまり・鼻水の3つが大きな症状ですが、子供の場合は鼻づまりが症状として出るケースが非常に多いんですね。そして、鼻づまりがキッカケで鼻呼吸をするのが難しくなり、自然と口呼吸になってしまいます。口呼吸になってしまうと口の中が乾燥するので、雑菌が繁殖しやすくなります。そして結果的に口臭につながるわけです。

主なアレルゲン(アレルギーの原因)である花粉やハウスダスト・ダニ・カビなどに対して体が必要以上に反応して攻撃するために鼻づまりを引き起こしてしまうわけですが、子供の10人に1人はアレルギー性鼻炎を持っているとまで言われています。もしお子さんの口臭に加えて、鼻づまり・鼻をほじる・鼻血をよく出す・口を開けていることが多い、といった様子が見られるようであれば、アレルギー性鼻炎の可能性が高くなってしまうため注意が必要です。

口臭対策をする…というよりは、まずはアレルギー性鼻炎による鼻づまりの症状を少しでも軽くしてあげること。これが重要になってきます。点鼻薬など薬による対策を行うという方法もありますが、副作用や安全性の問題もあるので治療を進める際には慎重に選ぶ必要があります。
まず大事なことは、子供がアレルギー反応を起こしづらい環境づくりをしてあげること。鼻づまりの原因となるダニ・花粉・カビ・ハウスダスト対策をしてあげるのが良いですよ。

・布団は清潔に保つ
・室内は小まめに掃除機をかける
・空気清浄機を使う
・帰宅したらすぐに着替えさせる
・うがい、手洗いを徹底する

こういった環境的な部分に注意するだけでもアレルギー性鼻炎による鼻づまりを軽くすることは可能ですし、結果的に口臭対策にもなります。

また、鼻通りをスースーにするお茶を飲ませてあげる、というのも1つの対策ですよ。天然の甘みがあるお茶ですし、ノンカフェインなので小さいお子様でも安心して飲めるというのは嬉しいところ。しっかり鼻通りが良くなれば口臭も気にならなくなりますし、何よりも子供が健康でいられるというのは親としては何よりの幸せですよね。

【子供の口臭】原因と対処法まとめ

・歯磨きをしやすい環境づくりをする
・体調不良による口臭は、必要以上に気にしない
・便秘による口臭の場合は、必要があれば小児科に相談する
・ストレスを感じさせない環境づくりを意識する
・アレルギー性鼻炎や鼻づまりは要注意!

5つの原因別、子供の口臭対処法をまとめてきましたが、子供さんそれぞれで環境・体質は違ってくるかと思います。原因が特定できるケースもあるかと思いますし、逆になかなか原因がわからないというケースもあるかもしれません。また、1つの原因だけでなく複数の原因が重なっているというケースもよくあります。

とは言っても、子供たちの小さい集団の中で口臭が気になるとイジメの原因になったりすることもあります。親としてできることは、まずは子供の様子をしっかりと観察すること。その上で、適切な対処法を実践するようにしてみてはいかがでしょうか。