【子供の頭痛】熱なしの場合、考えられる原因は?3つの原因と対処法

2016年9月19日

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小さい子供は体調不良を訴えることはよくありますが、特に多いのが腹痛。次いで多いのが頭痛ですが、頭痛の場合は腹痛とは違って原因を特定しにくいので注意が必要です。ほとんどの場合、風邪やインフルエンザといった病気で頭痛を引き起こすことが多いですが、そういった病気による頭痛の場合は発熱を伴うケースが主になっています。

熱があると風邪などを疑うことができるので親としても原因を特定しやすいですよね。ただ、熱がないにも関わらず頭痛を訴えている場合には何が原因として考えられるのか?この記事では、考えられる原因と対処法についてまとめていきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

【肩こり・眼精疲労】による頭痛

熱なしで頭痛の症状を子どもが訴えている場合、まず1つに肩こり・眼精疲労が原因の頭痛があります。症状としては、締め付けられるような痛み(頭が重いといった症状)です。もしお子さんが熱がないのに頭が締め付けられるように痛い、と訴えるのであればこの肩こり・眼精疲労による頭痛を疑ってみましょう。

締め付けられるように頭が痛むこの症状ですが、痛む頻度としては【長時間持続的に痛む】というケースや【規則性なく痛む】というケースもあります。痛む場所としては多くの場合、頭全体に痛みを感じたり、後頭部が痛む場合が多いです。

何が原因なのか?というと、最近ではゲームのやりすぎ・テレビの見過ぎなどで目に負担がかかっていることが大きな原因になっているケースが非常に多いです。加えて運動不足という状態が続いていると、その子どもにとって必要な筋力が足りない状態になっています。こうなると、姿勢が悪くなってしまい、首や肩の筋肉が凝り固まってしまうんですね。すると血流が悪くなるので頭痛という症状として出てきてしまうんです。熱なしで頭痛症状を訴える場合、まず1つこの原因が考えられます。

ただし、目からくる頭痛だけでなく肩こりからくる頭痛にも注意する必要があります。ゲームを長時間していないのに頭痛を訴えるような場合、次に姿勢を注意して観察してみてくださいね。ふだん勉強をしている時やご飯を食べている時、ねじれたような姿勢をしている場合にはこれが原因で頭痛につながっている可能性も考えられます。

【肩こり・眼精疲労による頭痛】対処法は?

この肩こり・眼精疲労が原因の頭痛の場合、特に安静にする必要はありません。逆に、なるべく運動をさせてあげるようにしてあげると良いですよ。もし子どもが長時間ゲームをしている場合には、まずは制限時間をしっかりと決めること。長時間ゲームをしていないという場合でも、最近ではポータブルタイプのゲームが主流になっていますので、ゲームをプレイするときの姿勢を注意深く観察するようにしてみてくださいね。寝転がりながらゲームをしていたり、姿勢が悪い状態でゲームをしていると目が疲れやすいだけでなく血流も悪くなりますので注意してあげてみてくださいね。

また、視力に以上があったりメガネの度が合っていないという子どもも眼精疲労による頭痛が起きてしまいます。これは大人と同じですが、もし近視・乱視などでメガネをかけている場合には、「本当にこの子にメガネがしっかり合っているか?」眼科などで検査してもらうと良いでしょう。

【ストレスによる片頭痛】の原因と対処法

熱なしで頭痛を訴える肩こり・眼精疲労が原因の場合、目の疲れだけが原因というわけではありません。これは大人と同じですが、ストレス・睡眠不足また生活リズムが乱れることによって体が硬直しやすくなるため、血流が悪くなります。そして頭痛という症状として現れることも多いんですね。症状としては、頭がズキズキと痛むのでかなりわかりやすいです。もし子どもがズキズキとした頭痛を訴えていて熱がない場合には、偏頭痛を疑いましょう。

睡眠不足や生活リズムの乱れは目に見て原因がわかりますが、ストレスの場合はなかなか原因が見つかりにくいケースが多いです。子どもがどんなタイミングで頭痛を起こしているのか?注意深く観察するようにしてみてあげてくださいね。例えば、平日の朝に頭痛を訴えるのであれば原因は学校にある可能性が非常に高いです。学校生活はどうなのか?少しずつ話を聞きだしやすい環境づくりを意識してみてはいかがでしょうか。

【アレルギー性鼻炎】による頭痛

熱なしで頭痛の症状を訴える子どもの場合、花粉症・鼻炎などアレルギー性鼻炎が原因で頭痛を起こしている割合は非常に多いです。子どもの場合は大人と比べても鼻炎の症状として【鼻づまり】が出てきやすいですが、これが頭痛の原因になってしまいます。

なぜ鼻炎が原因で頭痛になるのか?というと、鼻づまりが続くことによって自然と口呼吸になってしまいます。すると酸素をしっかりと取り込むことができないため、酸欠になってしまったりイライラしたり情緒不安定になりやすくなってしまいます。

【アレルギー性鼻炎】による頭痛の対処法

お子さんがアレルギー性鼻炎かどうか、まだ把握していない場合にはまず検査を受けてみてくださいね。もし子どもが、「口呼吸が多い」「鼻がつまっていることが多い」「いびきをよくかく」「集中力がない」「ボーっとしていることが多い」「鼻水を出すことが多い」といった症状が頭痛と合わせて起きている場合にはほとんどの場合、アレルギー性鼻炎を患っています。まずは検査を受けた上で、その子どもに合わせた治療を進めるようにしてみてくださいね。

子どものアレルギー性鼻炎の治療法は基本的に大人と同じですが、実は子どもに使用が認められているアレルギー性鼻炎治療薬は少ないのが現状です。もし薬で治療をするのであれば、大人の半分の量を使うといった治療法を行っている耳鼻科が多いですが、副作用の危険性も指摘されています。治療を行う場合には、医者任せにするのではなく、しっかりとご自身で情報収集をしながら子どもに合わせた治療を進めるようにしてみてくださいね。

もしお子さんがアレルギー性鼻炎とわかっているのであれば、まずは症状を悪化させない環境づくりが大切になってきます。もちろん薬での治療を進めるという選択肢もありますが、鼻づまりが主な症状と出てきやすい子どもの場合、過ごす時間の多い自宅ではなるべくアレルゲン(アレルギーの原因物質)対策をするようにしてみてくださいね。小まめに換気・掃除を行うということも大事ですし、湿度を下げないということも重要になってきます。

空気が乾燥してしまうと、鼻の中も乾燥しやすいのでどうしても鼻づまり症状が起きやすくなってしまいます。アレルギー性鼻炎は完治させることはなかなか難しいですが、症状を抑えるということは可能ですのでぜひ色々な対策を行ってみてはいかがでしょうか。

【熱なしの頭痛】原因と対策まとめ

・眼精疲労や肩こりが原因の場合はゲーム・姿勢に注意
・子どもの片頭痛はまず観察することから
・アレルギー性鼻炎の症状を抑える環境づくりを意識する

大事な子どもが頭痛を訴え続けていると、いてもたってもいられないですよね。更に原因が確かではない場合、ここで紹介させて頂いた3つの原因が複雑に組み合わさっているという場合もあります。ただ、どの原因に対しても共通するのが、まずは様子をしっかりと観察してあげること。そして、子どもが症状を出しにくい環境づくりを用意してあげることが大切になってきます。

なかなか1日で改善させることは難しいことばかりではありますが、しっかりと適切な対処をしてあげることで徐々に症状を和らげてあげることは可能です。場合によっては長い戦いになるかもしれないですが、頭痛が続くと子どもの集中力低下やストレスがさらに高まることにもつながってしまいますので、ぜひ少しずつでも対策をしてみてあげてくださいね。