アレジオンドライシロップの副作用とは?鬱になる危険性も…

495184アレジオンドライシロップは子供の花粉症やアレルギー性鼻炎、また副鼻腔炎(蓄膿症)の改善のために病院で処方される薬になっています。特にアレルギー症状を緩和させるために処方されることが多いですが、アレルギーはどうしても長期的に薬を飲ませなければいけないので副作用が気になるところですよね。

アレジオンドライシロップはなぜ効果があるのか?

アレジオンドライシロップはその名前にもあるとおり、大人に処方されるアレルギー薬であるアレジオンを子供用に飲みやすくしたものです。そして大人用の薬では効果・副作用ともに強すぎるので、子供のために薬効を下げるために作られた薬となっています。

そもそもこのアレジオンドライシロップがなぜアレルギー性鼻炎に効果があるのかというと、抗ヒスタミン作用があるからなんです。花粉症にしてもアレルギー性鼻炎にしても、症状が起こる仕組みは同じです。ハウスダストや花粉といったアレルゲンが体内に入り込むことによって、体の中では免疫システムが過剰に反応してしまいます。その結果として、免疫物質の1つであるヒスタミンが大量に放出されます。

このヒスタミンですが、あまり過剰に放出されてしまうと自分自身の細胞を傷浸けてしまうほど強力な免疫物質なので、細胞が炎症を起こしてしまいます。その結果として、鼻づまり・鼻水・目のかゆみなどアレルギー症状が出てくるというわけなんですね。

そしてアレジオンドライシロップはこのヒスタミンの放出をブロックする役割りを持っています。こうすることで症状を抑える効果を担っているわけなんですね。

アレジオンドライシロップにはどんな副作用があるのか?

アレジオンドライシロップを始め、抗ヒスタミン薬の主な副作用としては頭痛・眠気・手足のむくみなどが挙げられます。特に子供の場合には薬に対して体が過剰に反応しやすいので、副作用が出やすいと言われています。軽度であれば心配するほどではありませんが、あまりにも重症なようであれば薬の服用を止める必要がありますので、しっかりと子供さんの様子を観察するようにしましょう。

主な副作用としては頭痛や眠気などですが、これは短期的にアレジオンドライシロップを服用した場合の話です。アレルギー性鼻炎・花粉症の場合には1日や2日で症状が治るものではないので、どうしても長期的に薬を飲み続けることになってしまいます。そして最も危険なのが、長期的に薬を飲み続けた場合の副作用なんです。

アレジオンドライシロップを長期的に飲むことによって、どんな副作用のリスクがあるのか?というと、薬の効果が現れる仕組みに関係しています。アレジオンドライシロップは抗ヒスタミン薬だということをお話しましたが、そもそもどうやってヒスタミンをブロックしているのかということ。これは、薬に含まれている成分が脳の中枢神経を抑制することによって、ヒスタミンの放出を制限している状態です。いうなれば、脳をダマしてヒスタミンを放出させないようにしているんですね。強制的に脳を騙しているわけですから、どうしても影響は出やすくなってしまいます。

ではどんな影響が考えられるのか?というと、これは自律神経のバランスが崩れることによります。アレジオンドライシロップはその抗ヒスタミン作用によって、神経バランスを強制的に変えています。そのため、副作用として神経バランスが乱れやすくなってしまうんですね。自律神経は、体の活動を調整するために、24時間働き続けている神経のこと。体を休めるための副交感神経から、活発に活動するための交感神経まであります。このバランスが乱れてしまうことによって、鬱になりやすくなってしまったり、神経性胃炎・過敏性腸症候群・メニエール病など、様々な病気の危険性が増えてしまうんですね。

もちろん重症化した場合の話ではありますが、薬を長期的に服用して神経バランスが崩れることによって、こういった危険性は充分に存在してしまいます。どうしても薬に副作用はつきものなので、なるべく薬に頼らないアレルギー性鼻炎対策をさせてあげるようにしましょう。

特に生活リズムに注意する

アレジオンドライシロップを飲むことによって神経バランスが乱れやすくなってしまうということをお話させて頂きましたが、子供の場合には副作用の影響も顕著に反映しやすいです。そのため、もし薬を飲んでいる場合には、必要以上に生活リズムを整えることを意識させてあげましょう。

基本的には早寝・早起き・規則正しい食事・適度な運動が必要です。当たり前のように聞こえますが、薬の副作用によって神経バランスが崩れやすいので、特に睡眠不足にはならないように注意してくださいね。神経バランスが崩れてしまうと薬の副作用が出やすいだけでなく、もちろんアレルギー症状も悪化しやすくなってしまいます。悪循環を防ぐためにも、規則正しい生活は重要なんですね。

また子供の場合は、少しでも睡眠不足になってしまうと、寝ている間に体内で分泌される成長ホルモンの量も減ってしまいます。成長ホルモンは体を大きくするホルモンというイメージが強いですが、実は役割りはそれだけではありません。重要な役割として、傷ついた細胞の修復という役割りも担っているんですね。特に免疫細胞を修復するという重要な役割を持っていますので、アレルギー体質の場合には必ず必要になります。

室内の掃除に一工夫を取り入れる

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ハウスダストやダニ、花粉などがアレルギー性鼻炎の主な原因になっていますが、普段過ごすことの多い室内はしっかりと清潔にしておくことが必要になってきます。子供さんがアレルギー体質であれば、すでに様々な工夫を取り入れて小まめに掃除をしているかとは思いますが、ぜひもう一度見直してみてくださいね。

特に盲点になりやすいのが、掃除機で部屋の掃除を済ませてしまっていること。掃除機は排気口から出る風でハウスダストなどを舞いあがらせてしまいますので、実はしっかり掃除しているつもりでも、空気中に舞わせてしまっているだけのケースも非常に多いです。少し面倒ではありますが、濡れ雑巾で拭き掃除をしておくと、アレルゲンが舞いあがらずにしっかりと吸着することができます。もし面倒な場合にはクイックルワイパーなどホコリを舞いあがらせない掃除方法を取り入れてみてくださいね。

外出する時には飲み物を持たせましょう

ハウスダストは基本的に室内で症状が出てくるので、外出先ではあまり気にしなくて良いですが、花粉症となると話は別です。特に子供は公演で遊ぶことも多いですが、やはり自然の中にいるとどうしても花粉の影響を受けやすいんですね。だからといって、外で遊ぶなとは言えないので、外出する場合にはしっかりと対策をしてあげましょう。

マスクをして花粉を吸い込まないようにするという対処法はもちろんですが、意外にも効果があるのが飲み物を持参させてあげることです。特に空気が乾燥している時期などは、鼻づまりになってしまうとどうしても口で呼吸してしまいがち。さらに口が乾燥していると、乾燥した粘膜から花粉が侵入してしまうので、症状が悪化しやすいんですね。これを防ぐために、なるべく小まめに水分を補給させてあげましょう。

また、難しい場合には飴を持たせてあげるというのも効果的です。飴を舐めていると自然と唾液が出てきますから、口から喉にかけて乾燥しにくくなります。子供のアレルギー性鼻炎や花粉症は、気管支ぜんそくにつながりやすいという統計も出ていますので、しっかりと乾燥対策をしてあげてくださいね。

まとめ

・眠気、頭痛、むくみが主な副作用
・長期服用する場合には注意する(自律神経が乱れる危険性)
・薬の副作用を減らすためにも生活リズムに注意する
・雑巾がけを徹底して症状を悪化させない
・外出する時には飲み物や飴を持たせてあげる
アレルギー症状を悪化させないためには、薬だけに頼らずに環境面・生活習慣もしっかりと注意する必要があります。特に子供の頃からアレルギー体質の場合には大人になってもなかなか完治するのは難しいと言われていますので、まずは症状を悪化させないことが重要です。

あまりにも症状がヒドい場合には薬に頼るという方法も良いですが、薬はどうしても使い続ける期間が長くなればなるほど、効果は薄れていってしまいます。その結果として、さらに強い薬を使わなければいけない…という悪循環に陥ってしまう危険性が高ってしまいます。短期的な対処法と、長期的な対策を並行して実践するのが症状を悪化させない効果的な方法なんですね。