日中に眠い原因は?命に関わる危険性と対処法まとめ

2016年9月15日

15ccf7d08833c24a92c608a73374b7b9_s日中に眠いことが多いと、仕事にも大きな影響が出てきてしまいますよね。睡眠不足であればしっかりと睡眠をとることで日中の眠気をとることはできますが、寝不足じゃないのに日中眠いという場合にはしっかりと原因があります。

成人であれば6~7時間の睡眠は必要と言われていますが、これ以下になると寝不足になってしまいます。寝不足の状態が続くと日中眠いのは当然ですが、6時間以上寝ているのに日中眠くなったり意識が飛ぶ、というのは睡眠時無呼吸症候群になっている可能性が非常に高いんですね。

結婚して奥さんや旦那さんがいるのであれば「イビキがうるさい」「寝てるとき、呼吸が止まってるよ」と言われて気付くことが多いですが、実は睡眠時無呼吸症候群を患っているほとんどの人が自覚症状がないことはご存じでしょうか?

まずこの記事を読み進める前に、あなたが睡眠時無呼吸症候群の可能性があるのかどうか?について、ちょっとしたテストをしてみますのでぜひチェックしてみてくださいね。なぜ自分は日中眠くなるのか?その原因がわかっていればしっかり対処できますので、まずは自分の症状の原因を確認してみてくださいね。

【睡眠時無呼吸症候群かどうか?】8個のチェックリスト

今回のテストのやり方ですが、点数形式で合計ポイントから症状を確認していきます。

絶対にない⇒0ポイント
時々ある⇒1ポイント
よくある⇒2ポイント
いつもある⇒3ポイント

としてそれぞれのチェックリストのポイントを足し算していってみてください。それでは8個のチェック項目です。質問内容は、「以下の状況で眠ったりウトウトすることはありますか?」という質問になります。

1.座って本を読んでいるとき

2.テレビを見てるとき

3.人が大勢いる場所で静かに座っている時
(会議中や授業中など)

4.自分以外の人が運転する車に1時間ほど乗っているとき

5.午後じっと横になって休んでいるとき

6.座って人と話しているとき

7.昼ごはんの後に静かに座っているとき

8.自分が車の運転中、数分間信号待ちをしているとき

いかがでしたでしょうか?この8つの質問のそれぞれに0~3ポイントで点数をつけて、合計してみてくださいね。

あらかじめお伝えしておきますが、自分が睡眠時無呼吸症候群かどうか?については、しっかりと専門医に診察してもらわなければ確実な判断はできませんので、参考として捉えておいてくださいね。

テストの結果ですが…合計が11ポイント以上の場合、あなたは【睡眠時無呼吸症候群の疑いアリ】となってしまいます。もしかするとショックを受けるかもしれないですが、今まで自覚がなかった場合には運が良かったと考えるようにしてくださいね。

というのも、睡眠時無呼吸症候群は放置しておくと【命の危機】にすら関わってしまう、重要な病気です。しっかりと危険性を知り、対処することで症状を改善、もしくは完治させることも可能です。この記事では引き続き、睡眠時無呼吸症候群の原因と危険性、そして対処法についてご紹介していきますので参考にしてみてくださいね。

日中に眠い原因とは?

寝不足じゃないのに日中眠い…そんな場合の大きな原因が、ここで何度もお伝えしている睡眠時無呼吸症候群です。この症状として、ものすごくわかりやすくお伝えすると、睡眠中に呼吸をしっかり行えないことによって酸欠になる…まずはこう理解しておいて下さいね。

では、なぜ日中に眠くなるのか?というと、普通(健康体)の人と睡眠中に体内で起きている現象に大きな違いあるからなんですね。

健康体であれば、寝ている間に「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」を交互に繰り返しています。この話はなんとなくでも聞いたことはあるかと思います。レム睡眠とは、体が寝ているけれども脳は昼間の記憶などを整理している状態。わかりやすく言うと、脳だけが活動している状態ですね。それに対して、ノンレム睡眠というのは脳をしっかりと休める時間帯です。

通常は眠りについてから2~3時間で最も深いノンレム睡眠の時間帯に入り、その後はレム睡眠に移ります。これを一晩中繰り返す(4~5回)わけですが、睡眠時無呼吸症候群の場合は違ってきます。どう違うのか?というと…

日中眠い状態が続いてしまう睡眠時無呼吸症候群ですが、実は脳波を調べてみると、この睡眠リズムが非常に乱れているんですね。脳を休めるために必要なノンレム睡眠が全く現れていないんです。それだけでなく、一晩中覚醒時と同じ脳波になっていることが確認されているんですね。

・・・これだと日中眠いのは当たり前なんですね。金縛りにあってしまうというのも、ここに原因があります。夜に深い眠りに入れないために、日中常に眠かったり意識が飛びそうになったり。また、常にイライラするというのも睡眠時無呼吸症候群の典型的な症状なんです。

睡眠時無呼吸症候群の危険性とは?

1日中眠い状態が続いていたりイライラが続くと生活を送る上で本当に苦労してしまいますよね。ただ、睡眠時無呼吸症候群の危険性はそれだけではないんです。

実は、この症状に陥っている人の7割が高血圧だと言われているんです。それは寝ている間に一晩中覚醒しっぱなしになっているため、血圧が下がる暇がないんですね。(健康な人は寝ている間は起きている時より血圧が下がります)

そのため、心筋梗塞や脳卒中にかかってしまう危険性が飛躍的に高まってしまうんです。こうした理由があるので、命の危機にも関わる重大な病気と言われているんですね。

どう対処すれば良いのか?

この病気の場合、ただ日中眠いというだけではなく命の危険に関わってきますので、なるべく早めに対処するようにしてみてくださいね。

どう対処すれば良いのか?というと、そもそも睡眠時無呼吸症候群になってしまう最大の原因は気道が狭くなってしまうこと。気道が狭くなる原因は?というと、肥満・飲酒・喫煙の3つが大きな原因になっています。

肥満気味だと余計な贅肉によって気道が圧迫されてしまうので、呼吸しにくくなってしまうのは当然です。また、アルコールには気道まわりの筋肉が弛緩(ゆるむ)ために気道がせばまってしまいます。そしてタバコは空気の通り道になっている喉・気道まわりに炎症を起こすために気道を閉塞させてしまう危険性が高まってしまいます。

睡眠時無呼吸症候群を治したり症状を軽減させるための対策・治療法は色々とありますが、まずはこの肥満・飲酒・喫煙を考えてみてくださいね。一番大きな3つの原因ですので、少しでもこの原因を取り除くことで症状を抑えることにもつながります。結果的に、日中眠いのを改善するだけでなく、寿命を延ばすことにもつながるんですね。

【日中眠い原因と対処法】まとめ

・睡眠時無呼吸症候群になっていう危険性が高い
・一晩中、覚醒状態にあるため慢性的な睡眠不足に陥っている
・心筋梗塞や脳卒中になる危険性アリ
・3大原因(肥満・飲酒・喫煙)対策をする

しっかり寝ているはずなのに日中に眠いというのは、しっかりと原因があります。そして、それは体からの危険信号でもあるんですね。その大きな原因が睡眠時無呼吸症候群ですが、実はとても恐ろしいデータがあります。それは…

それは、重症の睡眠時無呼吸症を放置した場合、9年後には4割の人が亡くなっているということ。半分近くは命を落とすわけです。【突然死】はこうして訪れるんです。