朝に口が乾燥する原因と対処法 悪化するとガンジタになる危険性も…
「朝起きると、いつも口が乾燥している…」そんな場合、しっかりと原因を知って対策をしなければ自然と改善されることはありません。口が乾燥すると様々な弊害が出てきてしまいますので注意が必要です。
口が乾燥すると、こんな悪影響が…
たかが口が乾燥しているだけ…という人もいますが、口が乾燥する状態が続くのであれば様々な弊害が出てきてしまうんですね。例えば、口臭がヒドくなるというのは有名な話ですね。口が乾燥した状態が続くと、口の中で雑菌が繁殖しやすくなってしまい、これが原因で口臭が悪化してきてしまいます。しかも、口臭は自分ではなかなか気付くことができないのが怖いところ。
それだけでなく、口が乾燥して細菌が繁殖しやすくなると、口内炎ができやすくなってしまったり、虫歯になりやすくなるといった弊害まで出てきてしまいます。また、乾燥した状態が続くとカンジダ菌まで増殖しやすくなってしまうので、口の端が切れやすくなるといった目に見える症状まで出てきてしまいます。
なぜ朝、口が乾燥するのか?
朝に口が乾燥しやすい理由ですが、基本的には寝ている間に口呼吸になってしまっていることが直接的な原因です。ここまではあなたもおわかりかと思いますが、そもそもなぜ口呼吸になってしまうのか?これは口呼吸が癖になっている人やアルコールの影響なども原因としては挙げられますが、最も多い原因が鼻アレルギーが大きく関係しています。
鼻アレルギーと言うと、花粉症やホコリ・ハウスダストアレルギーなど。これは全てアレルギー性鼻炎ですが、症状として鼻水が出てきたり鼻づまりが起きてしまうことはご存じかと思います。日中から鼻づまりがヒドくて口呼吸になっているという方はもちろんですが、日中には鼻づまりになっていないという人でも夜間に鼻づまりを引き起こしやすいという事実があるんですね。
なぜ夜に鼻づまりを引き起こしやすいのか?これは、布団やベッドにハウスダスト・花粉などが蓄積されやすいことが大きな原因として1つあります。寝ている間には常に枕や布団に密着しているわけですが、そういった布繊維にはアレルゲン(花粉やホコリなど)が付着・蓄積しやすいんですね。さらに寝ている間には水分補給をすることができないので、自然と体内から水分は減っていってしまいます。この時、鼻粘膜の水分も減っていってしまうため、鼻がまず乾燥します。この乾燥した部分からアレルゲンが侵入し、鼻づまりを引き起こすわけです。結果として鼻で呼吸をするのが難しくなり、口呼吸をしてしまうことによって朝には口が乾燥しているという結果となるわけです。
まず1つ、大きな原因があります。それは、寝ている間の自律神経の切り替えです。人間には交感神経と副交感神経の2種類があります。それぞれがうまくバランスをとって私たちはうまく生活を送ることができているわけですね。わかりやすく言うと、交感神経は日中に活発に動くための神経をつかさどっています。逆に、副交感神経は体や脳を休めるための神経です。それぞれしっかりと役割りを持っているわけですが、過労やストレスが溜まったりといった生活が続いてしまうと、この神経バランスが崩れてしまいます。神経バランスが崩れてしまうと、特に鼻など粘膜に影響が出やすいので、鼻づまりを引き起こしやすくなってしまいます。
朝に口が乾燥しないための対処法
口が乾燥する直接的な原因は、口呼吸になってしまうこと。そして口呼吸になる根本的な原因としては、鼻アレルギーや自律神経の乱れが主な原因になっているということをお伝えしてきました。
もしあなたが鼻にアレルギーを持っているという場合には、まずアレルギー対策をしっかりと行うこと。そして、鼻を健康にすること。これには、ただ抗アレルギー薬を使えば良いというわけではありません。薬はあくまでも症状を緩和させるだけのものですから、根本的な解決にはならないんですね。そのためにも、体質改善や自律神経・免疫のバランスを整える必要があるんです。
記事の後半では、この体質改善や自律神経・免疫バランスを整える方法についてご紹介しますね。
濡れタオルが口の乾燥予防になる
もしあなたが鼻にアレルギーを持っていなかったとしても、布団や枕に潜んでいるダニやハウスダストは、それだけで体にとっては有害です。アレルギー検査で陽性と判定が出なかったとしても、デリケートな鼻の粘膜にとっては良いものではないことは明らかです。
朝に口が乾燥しやすい場合はもちろんですが、もともとアレルギー性鼻炎で朝に鼻水やクシャミが出やすいという場合にも有効な対処法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
その対処法ですが、とってもカンタンです。夜、寝る前に枕元に濡れたタオルを置いておくということ。たったこれだけです。もちろん、寝室で加湿器を動かしておくという方法も有効ではありますが、可能であれば濡れタオルも用意しておきましょう。お察しの通り、湿度を一定に保つことが目的なわけですが、湿度をしっかりと保つことによって鼻粘膜が乾燥するのを防いでくれます。寝ている間には水分補給はできなにもかかわらず、汗によって体の水分はどんどん減っていってしまいます。これを外部から補ってあげる必要があるんですね。そのために、濡れタオルが活躍してくれるんです。こうして鼻粘膜を乾燥させないことによって、まずは鼻呼吸をしっかりと確保します。そうすることで口呼吸になりにくく、口も乾燥しにくいんですね。
そしてこの濡れタオルは、朝起きる時にも使います。このタオルで口と鼻を抑えながら起き上がるようにしてみてくださいね。朝起きた時にはいくら湿度対策をしていても、口も鼻もある程度は乾燥しています。この状態だとアレルゲンが侵入しやすいので、それを防ぐためにも鼻を口をタオルで抑えて、そうっと起き上がるようにしてみてくださいね。
もちろん、寝室を小まめに掃除したり、布団やシーツを小まめに掃除するという方法も有効です。場合によっては、布団用掃除機などで奥に潜んだ花粉やダニ・ハウスダストを除去することも必要になってきますが、まずは実践しやすい濡れタオルから試してみてはいかがでしょうか。
寝る直前に○○に意識を集中すると効果的
夜間に鼻づまりになり、口呼吸になってしまう原因の1つにストレスが影響しているというお話をさせて頂きました。具体的な仕組みとしては、ストレスが溜まってしまうことによって交感神経が優位に働きます。これはストレスによって神経が緊張しているため、「あ!いま緊張してるから、起きておかなきゃ!」と体が錯覚してしまうんですね。そのために交感神経が優位に働いてしまうんですが、こうなるとアドレナリンというホルモンが過剰に分泌されてしまします。すると血管が収縮し、血行が悪くなってしまうんですね。
逆に、ラクをしすぎていると副交感神経が優位に働いてしまいます。これは、「あ!楽をしてるってことは、休んで良いんだ!」と体が勘違いするわけですね。こうなると、副交感神経が優位に働き、白血球の中のリンパ球が増えてしまい、免疫過剰となります。この免疫過剰こそが、鼻アレルギーの原因とも言われているんですね。アレルギーは体内に入ってきた異物に過剰に反応する症状のことですから、副交感神経が優位に働いていると鼻づまりも悪化します。
神経にはそれぞれこういった役割りや特性がありますが、大事なのはそれぞれのバランスです。それはあなたの心の状態によって大きくされますので、「ムリをしすぎず、楽をしすぎない」ということを心掛けるだけでも、神経バランスを整えることにつながります。これは結果的に口呼吸を防ぎ、朝に口が乾燥することも防いでくれますし、健康的な体をつくるためにも必要不可欠な要素です。
特に寝る直前の心の状態が睡眠に大きく影響しますので、寝る直前にストレスが溜まるようなことはなるべく考えないように意識するというのも1つ良い方法ですよ。私の場合は、失敗したことや嫌なことを思い出してストレスを溜める傾向があったので、寝る直前は呼吸だけに意識を集中するようにしました。それだけでグッとストレスも減ったので、この方法はおすすめですよ。
まとめ
・口が乾燥すると口臭や虫歯、カンジダの原因になる
・直接的な影響は夜間の口呼吸による
・口呼吸になる原因は鼻アレルギーやストレスなど
・濡れタオルで鼻を守りながら口呼吸を予防する
・寝る直前にはアレコレ考えず、呼吸に意識を集中する
最後にお伝えしました、呼吸に意識を集中するという方法。実はこれはマインドフルネスと言って、一種の瞑想法なんですね。呼吸に意識を集中していても、当然、1日の反省ポイントや悩みごとなどがどんどん湧きあがってきてしまいます。そうした悩みごとなどが出てきたとしても、また呼吸に意識を集中する。これを実践するだけで、ストレスが大幅に減るということはすでに科学的にも実証されているんです。
もちろんストレス解消の方法は人それぞれなので、もしご自身が好きなストレス解消法がありましたら、そういった方法でも全く問題ありません。無理をしすぎず、楽をしすぎない生活をぜひ心がけてみてくださいね。
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