産後の鼻づまりが治らないのはなぜ?3分で効果絶大な対処法

2016年10月30日

113397妊娠中にはホルモンバランスの変化によって鼻の粘膜が炎症を起こし、うっ血しやすい状態になってしまいます。その結果として鼻づまりが引き起きてしまう妊婦さんが非常に多いですが、通常であれば産後には鼻づまりは治っていきます。中には妊娠中にアレルギー性鼻炎を発症してしまう人もいますが、妊娠中の鼻づまりは一過性というケースが多いため、産後には自然と治っていくんですね。

ただ、産後にも鼻づまりが治らない場合。そして、病院でアレルギー検査を受けて反応なしという場合、いったい何が原因で鼻づまりが引き起きてしまっているのでしょうか?この記事では、産後になっても治らない鼻づまりの原因と対処法についてまとめていきます。

産後に鼻づまりが治らない原因は2つある

妊娠中から鼻づまり症状が出ている場合、そのほとんどがホルモンバランスの変化が影響しています。ホルモンバランスが妊娠前とは違う状態に入るため、鼻の粘膜が炎症を起こしてうっ血しやすくなってしまうんですね。もともとアレルギー性鼻炎や花粉症もちの場合は更に悪化する妊婦さんが多いですし、今まで鼻炎体質でなかった人が急に妊娠をきっかけに鼻づまりが続く場合があります。これを妊娠性鼻炎と言います。

通常であれば出産後は徐々に体質が妊娠前の状態に戻っていくので鼻づまりも解消されていきますが、中には産後になっても鼻づまりが治らないというママさんもいるんですね。なぜ産後も鼻づまりが治らないのか?というと、原因は2つあります。

原因(1)授乳が原因の鼻づまり

出産後も鼻づまりが治らない原因の1つ目ですが、栄養不足です。授乳によって赤ちゃんに栄養を与え続けていることで、あなた自身の体に栄養がしっかりと吸収されなくなってしまっている状態が原因になっているんですね。

授乳によって体に栄養が不足し、産後に脱毛・肌荒れが起きてしまうというママさんは非常に多いですよね。これと同じく、おっぱいに栄養を持って行かれてしまうために慢性的な栄養不足になり、これが原因で鼻づまりが治らないケースです。栄養が慢性的に不足してしまうと、どうしても免疫力が低下してしまいます。

免疫力が下がってしまうと、私たち人間はどうしても弱い部分の症状が悪化してしまうものなので、妊娠中から鼻づまりが続いている場合には悪化するケースが非常に多いんですね。

原因(2)ストレスが原因の鼻づまり

2つ目の理由としては、ストレスが大きな原因になっています。産後には育児や家事など、妊娠中とは比べ物にならないほど慌ただしい毎日が続いてしまいますよね。自分でも知らず知らずのうちにストレスが溜まってしまいますし、また赤ちゃんのお世話をしているとどうしても睡眠不足になりがち。睡眠不足やストレスが原因となって、自律神経が乱れやすい状態になってしまうんですね。自律神経の乱れが続いてしまうと鼻づまりを悪化させる原因にもなってしまうので、産後に鼻づまりが治らない原因の1つとなっています。

ストレスが溜まってしまうと自律神経の乱れにつながってしまいますが、そもそも自律神経とは交感神経と副交感神経で成り立っています。特に鼻腔内については交感神経が働くことによって、鼻粘膜の血管が収縮したり鼻水が出るのを抑制します。逆に、副交感神経が働くと血管が拡張し、鼻水の分泌量が増加する傾向にあるんですね。

鼻の粘膜に存在している血管が拡張(膨張)することによって粘膜が腫れてしまい、空気の通り道が狭くなってしまうので鼻づまりを引き起こしてしまいます。こういった仕組みが背景にあるので、自律神経のバランスが乱れてしまうと鼻づまりが悪化してしまうんですね。

産後の鼻づまり解消に効果的な【小指回し】

授乳中は栄養が不足しがちなので、鉄分・葉酸・カルシウムといった栄養素を意識的に摂取するようにしてくださいね。こうして栄養面をしっかりと意識するだけで鼻づまりもずいぶん楽になりますが、それでも鼻づまりが辛いという場合はあるかと思います。そんな場合にぜひ試してみて頂きたいのが、【小指回し】というマッサージ方法です。

なぜ小指を回すか?ということですが、このマッサージ方法をすることで血行を良くすることができるんですね。「冷えは万病のもと」と言われていますが、鼻づまりが悪化する原因も冷えによる血行低下が大きく影響しています。血行が悪くなってしまうと、鼻づまりだけでなくアレルギー疾患が悪化するということもすでにわかっていますが、これを改善してくれるのが小指回しマッサージなんです。

具体的には、小指を回すことによって血行を良くし、小腸の動きを活発にさせてあげます。すると体温が上昇するので、自律神経の働きを整えることにもつながり、結果的に鼻づまりを緩和してくれるという仕組みになっています。とってもカンタンにどこでも実践できるので、ぜひ試してみてくださいね。

やり方ですが、いたってカンタンです。まず小指全体を反対側の手の親指・人差し指を使って最初に揉みほぐしていきます。揉みほぐしたら、次に小指をゆっくりと時計まわりに回していきます。これを10回行った後、反時計回りに回していきます。同じく、反対の手もマッサージしてきます。

時間にしても、たったの3分ほど。やることはたったこれだけですが、絶大な効果を発揮してくれるので、ちょっと時間の空いた時に実践してみてくださいね。基本的には1日に1セット行うだけで血行を良くし自律神経の乱れを治してくれますので、鼻づまりだけでなく便秘・脱毛・皮膚トラブルなど産後のお悩みにも高い効果が期待できるんです。

ストレスを減らす深呼吸法

産後、鼻づまりが治らない原因の1つとしてストレスが大きく影響していることをお伝えしました。ストレスがどんどん溜まってしまうと、自律神経が乱れやすくなってしまいますので、非常に危険です。鼻づまりはもちろんですが、このストレスによる自律神経の乱れが原因で【産後鬱】になってしまうママさんも年々増えてきていますので、しっかりと対策する必要があります。

とは言っても、ストレス解消法って色々とありますよね。人にひたすらグチを話したり、旦那に八つ当たりしたり。人それぞれ合う・合わないというのはあるかと思いますが、ちょっとした時間の隙間で実践できて効果も絶大なストレス解消法として1つご紹介したいのが、深呼吸です。

「深呼吸をすると気分を落ちつけやすい」ということを知ってはいても、実際に実践している人はものすごく少ないんですね。ただ、正しい深呼吸の方法を試してみると、あなたもその効果の高さに驚くかもしれないですよ。ぜひ騙されたと思って、一度ためしてみてくださいね。

ストレスを減らす深呼吸の方法ですが、5つのステップで進めていきます。

1・自分が楽だと思う姿勢で座る(正座でもあぐらでも良い)
2.片手を太ももの付け根に置く。もう片方の手は胸の上に置く。
3.ゆっくりと鼻から息を吸い、お腹が膨らんでいく様子を意識する(この時、胸は動かさない)
4.ゆっくりと口から息を吐いていく(この時もお腹が引っ込んでいくように意識する)
5.この流れを5~10回ほど繰り返す

時間にすると2分~3分ほどですので、本当に少しの空き時間で実践できます。正しい深呼吸をすることによって自律神経を整えて鼻づまりを解消することができるとお伝えしましたが、実は期待できる効果はそれだけではないんですね。

しっかりと深呼吸をすることで、血行が良くなるので代謝バランスまで改善されます。さらに体の隅々にまで酸素を送り込むことができるので、あなたの細胞すべてが活性化されるので疲労回復にも高い効果が期待できるんです。特に産後は寝不足が続いてしまったり、育児・家事で疲労が溜まっていますので、こうして体を回復させる方法を覚えておくと、それだけで更にストレスが溜まりにくくなるんですよ。

【産後の鼻づまり対策】まとめ

・ストレスと栄養不足が悪化する原因
・小指回しで自律神経を整える
・深呼吸を実践してストレスを減らす

一般的には鼻づまりを治すというと点鼻薬を使うケースが多いですが、点鼻薬は局所的に薬剤が吸収されるだけなので母乳への移行は少ないとされています。ただ、市販の点鼻薬のほとんどに含まれている血管収縮剤には注意すべきです。血管収縮剤とは、鼻粘膜にある血管を薬で収縮させて空気の通り道を広げるという成分なので効果を体感しやすい反面、使用し続けることによって逆に鼻づまりが悪化してしまうという副作用があるんですね。

産後に鼻づまりが悪化してしまうと、ストレスが溜まってしまって自律神経が乱れやすくなってしまい、さらに鼻づまりが悪化するという悪循環に陥ってしまいます。ただ、そんな時こそご自身の体にしっかりと目を向けて観察し、細かい変化を確認する。そのうえで、長期的に体に負担の少ない対処法を実践していくとストレスも減って好循環にすることができるんですよ。

鼻づまり対策

Posted by webmaster