サラサラの鼻水が止まらない場合、根本的な対策は2つしかありません
ひとくちに鼻水と言っても、風邪・花粉症・アレルギー性鼻炎から副鼻腔炎(蓄膿症)など色々な原因があります。風邪で鼻水が少し出るくらいであればすぐに改善するので問題はないのですが、問題は鼻水の症状が長引いてしまう場合。あまりにも症状が長引いてしまうと、私生活だけでなく仕事や勉強など様々な部分で支障が出てきてしまいます。
そういった鼻水の症状を改善するためには、まずは原因を特定すること。そのうえで、その原因に対する対処法をすることでほとんどの鼻水は改善することができます。
この記事では、【サラサラの鼻水】が止まらない場合にはどういった原因が考えられるのか?そして、どんな対処法をしていくのが良いのかについてまとめていきます。
サラサラの鼻水が止まらない原因は?
鼻水には、大きく分けてサラサラの鼻水とドロっとした鼻水の2種類に分けられます。そしてそれぞれ、原因は違うんですね。まず、ドロッとした鼻水の場合ですが、これは基本的にウイルスや細菌感染によって起こることが原因です。風邪に代表される鼻水が、このドロっとした鼻水(黄色いことが多い)です。
では、サラサラの鼻水が止まらない場合の原因は?というと、これは花粉・ホコリ・ダニといったアレルギーが原因で出てきてしまうんですね。こうしたサラサラの鼻水が止まらない場合、ただ放置しておいても風邪とは違うので免疫力で自然回復するということはまずありません。しっかりとそのアレルゲン(鼻水の原因となっているアレルギー物質)を特定した上で対処することで、症状を改善することができます。
どうやって自分のアレルギーを特定するのか?
サラサラの鼻水が止まらない場合には鼻アレルギーが原因ということをお話しましたが、鼻アレルギーというと花粉症というイメージが強いですよね。まず最初にお伝えしておきたいのが、確実に自分のアレルギーの原因を特定するには病院でアレルギー検査を受けるのが間違いないということ。病院にはアレルギー科と言う診療科がありますので、そこで検査を受けることで自分のアレルギーを特定することができます。(今回は鼻水が症状なので、耳鼻科でも検査を受けられるケースが多いです)
病院以外でも自分のアレルギー症状を確認する方法があるのですが、それは「どんな時に鼻水の症状が悪化するのか?」ということ。特に鼻アレルギーということで考えると、通年性アレルギー性鼻炎か季節性アレルギー性鼻炎のどちらかに必ず当てはまります。
通年性アレルギー性鼻炎というのは、ホコリ・ダニ・ハウスダストなど季節に関わりのない物質が原因で引き起こるアレルギーのことです。そして季節性アレルギー性鼻炎は、花粉症などのように特定の植物の花粉が舞う季節に症状が悪化するケースです。まずは自分が、どういったタイミングで鼻水が悪化するのか?ということを意識することで、ある程度はアレルギーの原因を絞ることができます。
鼻をかむ時には注意が必要
サラサラの鼻水が止まらない場合、一日に何度も鼻をかみますよね。その時、ぜひ注意して頂きたいのが【鼻のかみ方】です。頻繁に鼻をかむため、鼻のかみ方を間違ってしまうと耳にダメージがかかってしまい、中耳炎を起こす人が非常に多いんですね。
では、どういった鼻のかみ方が正解なのか?というと、まず第一に意識して頂きたいのが、一気に強くかまないということ。鼻水が止まらないとイライラしてしまって、ついつい強くかんでしまう人が多いのですが、耳を傷めないためにも優しく鼻をかむようにしてみてくださいね。
どんなケアをすれば良いのか?
サラサラの鼻水が止まらない場合、あまりにも症状が悪化すると夜眠れなくなってしまったり集中力が低下してしまったりと、色々な場面で影響が出てきてしまいます。そんな場合、一番手っ取り早いのが市販の点鼻薬を使うという方法ですが、薬にはどうしても副作用があるので注意が必要です。例えば、使い続けることによって鼻の粘膜が弱くなってしまって鼻血が出やすくなったり、強い眠気に襲われたり。また、長期間使い続けることによって効果が薄れてきてしまい、さらに症状が悪化するということもあります。
なるべく薬に頼らない対処法を行って鼻水の症状を抑えることが重要ですが、第一に環境的な対策をすること。サラサラの鼻水の原因は花粉やホコリといったアレルギー物質が原因ですから、こういったアレルゲンからなるべく体を守るようにしましょう。しっかりと小まめに手洗い・うがいを行うということも重要ですし、室内を乾燥させないように加湿器を使ったり空気清浄機でアレルゲンを減らすという努力も必要になってきます。
ただ、そういった環境的な対策までは行っている人は多くても、それ以外の体のケアを行っている人は意外に少ないので注意が必要です。体のケアというと難しそうに聞こえますが、実はとってもカンタンなんです。どんなケアをすれば良いのか?というと、【充分な睡眠をとる】【栄養バランスのとれた食事を意識する】という2点を注意するということ。
なぜ睡眠と栄養が大事なのか?これは、アレルギー症状が悪化する原因にもからんできますので、しっかり覚えておきましょう。
なぜ鼻アレルギーが悪化するのか?
鼻水の症状を抑えるためには睡眠と栄養バランスが重要というお話をしましたが、これは鼻が自律神経の支配の影響を非常に大きく受けているからなんです。この仕組みを知っておくと、薬に頼らずともアレルギー症状を抑えることにもつながるので、ぜひ覚えておいてくださいね。
まず私たちには交感神経と副交感神経という2つの自律神経が存在しています。2つはそれぞれ体にとって重要な役割を果たしていますが、ここでは詳しい役割りは割愛しておきます。ただし、この2つの神経バランスが正常にとれている状態で、体の機能はどちらかに傾くことなく正常に働くということを念頭に置いておいてくださいね。
そして、特に鼻腔にとって重要になってくるのがこの2つの神経の働きです。まず交感神経の鼻腔にとっての役割りですが、しっかりと交感神経が働いていることによって鼻の粘膜に存在している血管が収縮し、鼻水の抑制を促してくれます。これとは正反対に、鼻腔内で副交感神経が働くことによって血管が拡張され鼻水の分泌を促進させます。この2つの役割りのバランスがとれていて、初めて鼻の中は正常な状態ということになります。
ただし、サラサラの鼻水が止まらない状態、つまりアレルギー症状が悪化している状態だと鼻粘膜の血管が拡張してしまっています。その結果として粘膜が腫れ、空気の通り道まで狭くなり鼻づまりを引き起こしますので、自律神経のバランスを整えることによって鼻水の症状を抑えることにもつながるんですね。
鼻水が止まらない場合の応急処置
睡眠と栄養バランスをしっかりと意識することによってある程度は鼻水の症状を抑えることはできます。長期的に考えるとこの方法が一番体に負担なく症状を軽減させることにもつながりますが、やはりすぐに効果を実感するというのはなかなか難しいところではあります。そんな中で、どうしても鼻水が止まらないという場合にぜひ試してみて頂きたい対処法がありますのでご紹介させて頂きますね。
家にいる時だけでなく、外出先など人目が気になる場所でも実践しやすく、即効性のある対処法なのでぜひ実践してみてくださいね。
その応急処置の方法ですが、指の関節をマッサージしていくという方法です。やり方はとってもカンタン。
(1)中指の第一関節の側面を、逆の手の親指・人差し指ではさむ(5~7秒押します)
(2)これを3回行い、その後に人差し指も同じように第一関節を押します
(3)逆の手も同じようにマッサージしていきます。
たったこれだけなのですが、鼻づまり・鼻水に即効性のある対処法なんですね。
これは東洋医学のツボ押しに原点があるので、中国ではかなり古い歴史のあるツボなんです。手間もお金もかからずにすぐに実践できる方法なので、サラサラの鼻水が止まらなくて辛い…という場合にはぜひ試してみてはいかがでしょうか。
サラサラの鼻水が止まらない場合の対策まとめ
・サラサラの鼻水はアレルギーが原因
・アレルゲンから体を守る対策をする
・睡眠と栄養バランスに注意する
・どうしても鼻水が止まらない場合はツボ押し
鼻水が止まらない状態が続いてしまうと、たかが鼻水とあなどれない状態まで生活に支障が出てきてしまいます。そんな場合には薬に頼るという方法も間違いではありませんが、やはり副作用の危険性は捨てきれません。あくまでも薬は短期的に使うということに意識しつつ、睡眠・栄養バランスを意識した生活を心掛けるようにしてみてくださいね。
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