【蓄膿症の臭い改善法】なぜ治らないのか?

2016年9月19日

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蓄膿症(副鼻腔炎)になると鼻がグズグズしたり、後鼻漏(鼻水が後ろに下がってくる)になってしまったりと、生活の中でも支障が出てしまいます。症状としてはどれも辛いものがありますが、特に周りのことを考えると辛いのが、臭いです。

蓄膿症が慢性化し悪化してしまうと、鼻や口から強烈な臭いを発してしまうので周りに大きな迷惑をかけてしまうんですよね。ただ、病院で治療を続けていても一向に改善しなかったり、病院では「もうだいぶ良くなっている」と言われているのに臭いが治まらなかったり。また、蓄膿症はどうしても再発しやすいという特性があるので、一度は臭いも改善された思えても、また繰り返すという厳しい現実もあります。

なかなかゴールの糸口を見つけにくい蓄膿症ではありますが、臭いがあまりにも強烈になってくると仕事だけでなく夫婦仲にさえも問題が出てくる可能性があるのでしっかりと改善するための努力をしてかなければ最悪の結果になってしまうことも…。そんな蓄膿症の臭いを改善する方法について、この記事ではまとめています。

どうすれば蓄膿症の臭いを改善できるのか?

蓄膿症(副鼻腔炎)の症状が悪化すると、臭いが気になってきます。傾向としては、初期段階としては自分で気になるレベル、重度になってくると自分では気づかないうちに周りからすると強烈な臭いになってくるという傾向になっています。

蓄膿症になると臭いが出てくるということについてですが、実はこの臭いについては2つの原因があるんですね。まず1つ目は、膿による臭いです。蓄膿症が重症化してくると鼻水が粘り気のある、黄色っぽい鼻水へと変化してきます。この鼻水自体、体から異物を排除しようとして出てきている膿と同じものなので、臭いが出てくるのは仕方のないこと。ただ、この粘り気のある鼻水(膿)によってに副鼻腔がふさがれてしまうと、さらに膿が閉じこもってしまうので逃げ場が少なくなった膿はさらに強烈な臭いを発します。

そしてもう1つの臭いの原因としては、蓄膿症によって鼻がつまってしまい、鼻呼吸ができなくなった結果としての口臭です。鼻呼吸ができないと自然と口呼吸になってしまいますが、口呼吸だと口の中が乾燥しやすくなってしまい、雑菌が繁殖してしまいます。これが口臭の原因になるわけですね。

このように、蓄膿症によって口臭が出てくる場合の原因は大きく分けると2種類ありますが、症状が悪化している場合には両方の原因が混ざり合い、さらに強烈な臭いを発します。では、どうすればこの臭いを改善することができるのか?というと、やはり蓄膿症自体を治す、もしくは症状を抑えていくしか方法はないんですね。

なぜ、蓄膿症は治りにくいのか?

鼻のグズグズがいったん収まったり、臭いが一時的に改善したと思っても、ふとした拍子で再発することが多いのが蓄膿症です。蓄膿症の症状を抑える、もしくは治すためには、なぜ蓄膿症は再発しやすいのか?を知っておかなければ具体的な対策ができませんので、治りにくい理由をまとめますね。蓄膿症が治りにくいのには、3つの理由があります。

まず1つ目の理由ですが、副鼻腔から細菌を完全に除去することができないということが大きな原因になっています。病院で蓄膿症の治療をしようとすると、基本的には薬をもらっての治療が続きます。病院で飲み薬や点鼻薬をもらって治療をしていくわけですが、この薬の効果としては副鼻腔内に潜んでいる細菌を死滅させること。この薬の効果は強力で、確かに細菌を退治することはできるのですが、完全に全ての細菌を死滅させることができないんですね。ほんの少しでも細菌が残っているせいで、免疫力の低下などがきっかけとなり蓄膿症が再発してしまいます。

2つ目の原因ですが、これは自分の体質に大きく関係しています。もともと免疫力が低かったり、体が弱かったり。また、アレルギー性鼻炎体質の場合、ウイルス・細菌に対して抵抗力が弱いので、ほんの少しのきっかけで蓄膿症を再発してしまうんですね。嫌な臭いが一時的に消えたと思っても、またすぐに再発してしまうのもこれと同じことで、蓄膿症自体が改善しているわけではないんですね。

3つ目の原因としては、環境的な要因が大きく影響しています。現代の私たちが住む世界は、ハウスダストや化学物質だけでなく、大気汚染の影響も大きく受けてしまいます。こうした環境対策がしっかりできていない場合にも、再発する大きな要素となってしまいます。また、アレルギー体質でない場合でも、こうした体にとっての有害物質が免疫機能を狂わせてしまうので、症状悪化の原因になってしまいます。

このように3つの理由が存在しますが、この全てに対して多方面からしっかりと対策を行って初めて、蓄膿症の症状を改善させたり完治させることができるわけですね。

体の機能を高めて、蓄膿症を改善していくには

蓄膿症(副鼻腔炎)が再発しやすい1つ目の理由の部分でもお伝えしましたが、病院で処方される薬でも完全に細菌を退治することはなかなか難しのが現状です。薬だけに頼らずにしっかりと対策をしていく必要があります。

そもそも西洋医学では悪い部分に手当を行うという治療法が主体なので、再発しやすい蓄膿症には必ずしも良い結果を出すというわけではありません。しかも、蓄膿症で使われる薬は副作用が出やすいうえに、効果が出にくくなってくるという大きなデメリットがあります。これは、体が薬に対する耐性ができてしまうため。「しっかり飲み続けてるのに、なかなか改善しない…」という話をよく聞きますが、蓄膿症に限っては薬を飲む期間が長期になればなるほど薬の効果が薄れてきてしまうので、かえって逆効果になってしまうケースが多いです。

こうした薬による治療のデメリットを考えると、鼻だけを局所的に治療するという方法に頼らず、体全体の機能を向上させていくことを重視する必要があります。生薬やハーブを使ったり、日常的な運動を意識して免疫力を向上させるなど。今までとは違った角度からアプローチする必要があります。

薬とは違った角度からアプローチする対処法

蓄膿症の臭いを改善するには、まず根本的に蓄膿症を悪化させない、または完治させるための対策が必要になってくることをお伝えしました。そのためには様々なアプローチ方法がありますので、そのいくつかをご紹介しますね。

例えば、【自然のワクチン】とも言われる金銀花エキス。これは日本国内でも自生するスイカズラという植物の花から抽出できるエキスですが、消炎剤・解熱剤、または解毒剤としても中国では古くから使われてきた植物でもあるんですね。実際、中国の北京中医学院で行われた実験では、この金銀花エキスを使った結果、インフルエンザの予防になるという実験結果が出ています。これが人口ワクチンにも負けない効果があると言われる所以(ゆえん)ですが、この金銀花エキスにはそれ以外にも扁桃腺炎・死中耳炎などにも高い効果があるとされています。広い範囲にわたる抗炎症作用を持っている金銀花エキスには蓄膿症の原因になる細菌を排除する効果が期待できるんですね。

また、鼻の粘膜の荒れに効くキキョウエキス。こちらは日本でも古くから薬として使われてきた植物ですが、高い抗炎症作用と共に排膿効果があります。排膿効果とは、その文字どおり、膿を体内から排除するという効果です。蓄膿症は副鼻腔内に膿(鼻水)が溜まってしまうことで強烈な臭いを発するという症状ですから、臭い改善ということを考えても、このキキョウエキスはかなり有効なんですね。こうした植物が成分に配合されている生薬で蓄膿症を改善していくという方法も1つあります。

もしアレルギー体質だという場合には、アレルギー症状そのものを軽減させる効果が期待できる甜茶(てんちゃ)というお茶を日常的に飲むという方法もあります。その他にも、体の抵抗力を高めながら、鼻の中の細菌を倒してくれるドクダミなど。こうした生薬・お茶やハーブなどでも蓄膿症を改善させていくことは可能なんですね。

【蓄膿症の臭い改善法】まとめ

・蓄膿症自体を改善していく必要がある
・薬でも副鼻腔から完全に細菌を退治するのは難しい
・アレルギー体質も症状悪化の原因となる
・外部からの刺激によって免疫機能が狂う
・キキョウエキスや甜茶、ドクダミなどで根本対処をする方法もある

この記事では、蓄膿症の臭い対策と改善法についてまとめてきました。あまりにも症状が辛い場合には薬によって強制的に症状を押さえこむという方法も間違いではありませんが、いつまでも蓄膿症が治らないのであればアプローチ方法を変えるというのも1つの方法ではあります。どんな方法を実践するにせよ、ぜひご自身が継続しやすく、効果を体感しやすいという方法を実践するのが良いかもしれないですね。