【蓄膿症】なた豆茶が効果ある理由 何も、なた豆茶でなくても良いんです。

d53df68b59de25b5d1d328873335fd74_s

蓄膿症は一度治ったように見えても再発したり、なかなか完治しない病気としても知られています。実際、病院に通っていて薬をしっかり飲んでいても完治しないという方が非常に多いのも現実です。さらに蓄膿症が悪化すると口臭が気になったり、頭痛に悩まされたり。さまざまな状況で辛い症状が出てきてしまいますが、蓄膿症の改善に広く活用されているのが、なた豆茶です。

そもそも、なぜ蓄膿症が薬で治らないのか?

蓄膿症(慢性副鼻腔炎)の治療には病院でネブライザーという吸入器を使います。これに加えてマクロライド系抗生物質を飲み続けることによって完治を目指しますが、実際にこの治療法を続けていても完治しない、もしくは再発してしまうのにはしっかりとした理由があるんです。

なぜ、病院での治療法で完治しないのか?これは、まず抗生物質では蓄膿症の原因になっている細菌を副鼻腔炎から除去できないことが大きく影響しています。マクロライド系抗生物質には副作用として、【細菌たちが抗生物質の倒し方を覚えてしまう】という大きなデメリットがあります。わかりやすく言うと、飲み続けることによって細菌たちもこの抗生物質に慣れてしまうわけですね。

細菌たちが抗生物質の倒し方を覚えてしまうと、かなりやっかりなことになってきます。同じ抗生物質が何度もやってくれば細菌たちはこの抗生物質に対抗するために進化していくわけですが、こういった背景があるので蓄膿症が慢性化しやすくなってしまうんですね。これが薬を使っても蓄膿症を治せない、最大の原因になっています。

さらに加えて、蓄膿症を発症しやすい体質としてアレルギー性鼻炎体質が挙げられます。こうした場合、花粉・ハウスダストなどの侵入によって免疫機能が崩れてしまい、蓄膿症が再発しやすくなってしまいます。このアレルギー性鼻炎対策もしっかりと行っていかないと、慢性化しやすくなってしまうんですね。

薬を使い続けることによる副作用の危険性

蓄膿症はなかなか完治しないため、自然と抗生物質も長期的に飲み続けることになってしまいます。長期的に抗生物質を飲み続けることによって細菌が抗生物質の倒し方を覚えてしまい、効果が薄れてしまうということについてはお話させて頂きましたが、薬の副作用はそれだけではありません。

そもそも抗生物質は、体の免疫機能に負けないように少し強めの薬を飲む形になりますが、この状態が続いてしまうことによると肝機能障害を引き起こす危険性が高まってしまいます。しかも、この肝機能障害の恐ろしいところは、末期にならないと自分で症状が自覚できないということです。肝臓は沈黙の臓器とも言われていますが、異常が起きた場合にも症状が現れにくいため、肝機能症状の症状が出た場合には時すでに遅し…となってしまうため、非常に恐ろしい薬の副作用でもあります。さらに悪化し、肝硬変などになってしまうと命の危険性にも関わってきますので注意が必要です。

蓄膿症対策はどのようにして行えば良いのか?

完治しにくい蓄膿症ですが、基本的な対策としてのポイントはたった3つだけです。まず1つ目は、溜まっている膿を出し切るということ。抗生物質を使った治療法では、この膿を出すという働きを薬が担ってくれますが、前述したとおり効果が薄れていってしまいます。薬以外で膿を出すという行為を行うことが有効です。後ほど詳しく説明させて頂きますが、この膿を出すという役割りをなた豆茶に含まれている成分が行ってくれるんですね。

2つ目のポイントは、環境対策をするということ。もしあなたが何もアレルギーを持っていなかったとしても、鼻に異物(花粉やダニ・ホコリなど)が侵入することによって免疫系がダメージを受け、免疫バランスが狂う危険性はあります。もちろん、鼻粘膜が異物の侵入によって腫れてしまい、症状悪化へとつながってしまう危険性も高まってしまいます。マスクなどで鼻を保護することは有効ですし、鼻の内側にオイル(馬油やワセリンなど)を塗って保護するという方法も有効です。また、既に侵入してしまった花粉などを洗い流すための、鼻うがいなど鼻洗浄も有効になります。

最後、3つ目のポイントですが、なるべく自律神経のバランスを崩さないための生活を意識するということ。基本的には、栄養バランス・睡眠・運動です。栄養バランスが偏ってしまうと自律神経のバランスもうまく保てなくなってしまい、膿が繁殖しやすい環境を手助けすることにもつながってしまいます。また、睡眠不足が続いてしまうことによっても自律神経のバランスは崩れてしまいます。適度な運動を習慣化することも、自律神経を整えて体を強くしておくことにつながるので、無理のない範囲で続けられる習慣を取り入れる必要があります。

この3つのポイントをご紹介しましたが、全てが必要不可欠なものなので、どれか1つだけを実践したからといって、蓄膿症が治るというわけではないということを覚えておきましょう。

なぜ、なた豆茶は蓄膿症に効果があると言われているのか?

蓄膿症の再発防止、また治療のためになた豆茶が効果的と言われていますが、これにはしっかりとした理由があります。他にも健康茶は数多くありますが、このなた豆茶にはカナバニンと言う成分が含まれています。このカナバニンの役割りですが、抗炎症作用と排膿作用があるということ。鼻粘膜の荒れを防ぎながら、溜まった膿を排出してくれるということなんですね。ただし注意しなければいけないのは、即効性はないということです。膿を完全に出しきるにはどうしても時間がかかってしまいますので、なた豆茶を飲んですぐに効果を実感することは期待できません。

ただし、鼻粘膜の炎症を押さえること、そして膿を排出するということは蓄膿症の改善には必要不可欠ですので、理に叶った対処法と言えます。

そしてもう1つ、なた豆茶にはコンカナバリンAという成分が含まれています。蓄膿症を完治させるためには免疫力・自律神経のバランスを整える必要があるというお話をしました。基本的には睡眠・食事・運動でこの免疫バランスを整えていく必要がありますが、なた豆茶に含まれるコンカナバリンAには免疫バランスを整える働きがあるんですね。これも即効性の出るものではありませんが、症状を悪化させないために免疫バランスを整えておくことは不可避ですので、長期的に見るとかなり有効です。

【まとめ】

・蓄膿症の薬は飲み続けるたびに効果が薄れやすい
・薬はかえって、症状を悪化させる危険性もある
・薬の副作用として肝機能障害の危険性も指摘されている
・外部の異物から鼻を守ることが重要
・自律神経のバランスを崩さない生活習慣を意識する
・なた豆茶には溜まった膿を出す作用のある成分が含まれている
・なた豆茶は鼻粘膜の炎症を押さえてくれる
・免疫バランスを整える効果も期待できる

ここでは、なた豆茶がなぜ蓄膿症改善に効果が期待できるかについてご説明してきました。ただし、何も、なた豆茶でなくても良いんです。抗炎症作用、そして排膿作用と免疫バランスを整える働きが、なた豆茶に含まれている成分にあることをお話してきました。これは確かに理にかなっていて蓄膿症改善に効果が期待できることではありますが、何もなた豆茶でなくても良いんです。

確かに、なた豆茶を飲みだしてから蓄膿症の症状が和らいだり、中には完治してしまったという人も数多くいますが、万能というわけではありません。全ての人に同じく効果が出るというわけではないんですね。また、蓄膿症を治すためにはやはり長期的にお茶を飲み続ける必要がありますが、そのお茶の味自体が苦手なものだと、なかなか長続きさせるのも難しくなってしまいますよね。

そんな場合には、なた豆茶でなくとも同等の効果のある生薬やハーブ・お茶は数多く存在しますので、自分に合った方法を実践するのが良いです。例えば、鼻の粘膜の荒れに効くキキョウエキスがあります。また、シソの葉っぱには高い殺菌作用があることも広く知られています。ドクダミには鼻の中の細菌を倒す働きがありますし、甜茶(てんちゃ)には抗炎症作用・抗アレルギー作用があります。このように色々とありますので、まずは自分に合っているものを見つけること。そのうえで、しっかり長い目で見て続けることが、症状を再発させないための一番の近道でもあるんですね。