副鼻腔炎の口臭対策にドクダミが有効なワケ
副鼻腔炎を発症すると、頭が痛くなったりする以外にも口臭が出てきたりと悩みの種が尽きないですよね。特に再発しやすいので完治させるのは難しいと言われている副鼻腔炎ですが、その治療法は主にムコダインなどの抗生物質を長期的に服用する方法になっています。この抗生物質は、副鼻腔内に増殖した細菌を退治すること、そして副鼻腔内の炎症を抑えることが主な役割なので、もちろん長期的に見ても口臭対策にはなります。
ただし、効果をすぐに体感できないケースが非常に多いのも現実です。というのも、抗生物質を飲んだとしても、すぐに細菌を退治することはできないからなんですね。細菌が増殖し、その結果として膿が副鼻腔内に溜まることによって口臭が発生しますので、すぐに口臭対策をしたいというのであれば、薬だけに頼っても早急な口臭対策にはなりません。
副鼻腔炎が原因の口臭対策をするには、第一に膿を排出することが重要になってきます。そうすることで臭いの原因自体をなくすことができますので、口臭が気にならなくなってくるんですね。そんな場合に効果的なものをご紹介しますね。
溜まった膿を排出して口臭を防ぐドクダミ
溜まっている膿を排出することで口臭を防ぐことにつながりますが、この働きをしてくれるのがドクダミです。古来から民間療法で使われてきた生薬ドクダミですが、昔から膿の排出作用については広く知られていました。そのために、膿のある腫れもの(ニキビなど)にはドクダミが使われてきた歴史があるほど。このように直接、患部にも使われてきましたが、生薬としても使用されています。
生薬としてのドクダミは中国では古くから副鼻腔炎の膿を減らすことができる生薬として漢方薬処方に使われてきました。この生薬を飲むことによって、膿をつくりだす原因となるブドウ球菌やウイルスなどを抗菌することができるので、結果的に膿を排出することができます。それだけでなく、病原菌の増殖や繁殖を抑えることができますので、副鼻腔炎の改善や予防にも効果的なんですね。
さらにドクダミには毛細血管を強くしたり柔軟性を持たせるといった作用があります。粘膜の血液循環・新陳代謝を活発化させることができますので、粘膜の再生能力を高めることができるんですね。副鼻腔炎になりやすいアレルギー性鼻炎体質の場合にはどうしても粘膜が傷ついていることが多いので、鼻血が出やすいといった場合にもドクダミは効果的です。
鼻洗浄も口臭予防には効果的
副鼻腔炎が原因による口臭を予防・対策するにはドクダミなど排膿作用・抗菌作用のある漢方や生薬は効果的です。これは体の内側から作用してくれるので、その後の副鼻腔炎悪化を予防することもできるので一石二鳥です。
ただし、副鼻腔炎が再発しやすいという大きな理由の1つに環境的な要因があります。これは、ハウスダストや花粉などの刺激物・有害物質が鼻粘膜に触れることによって、粘膜が炎症を起こしてしまうというもの。こうなると、せっかく良くなった副鼻腔炎もすぐに悪化しやすくなってしまいます。これを防ぐためには、やはり忘れてはいけないのが鼻洗浄なんですね。鼻粘膜から有害物質を洗い流しておくことによって症状悪化を防げますので、結果的に口臭予防にもなります。
よく、「鼻うがい(鼻洗浄)は痛いから嫌だ」という人がいますが、これはほとんどが塩分濃度を誤っているケースが多いです。鼻うがいの正しい塩分濃度は濃度0.9%が基本になっていますので、水250mlに対して塩2gをしっかりと計って作りましょう。もちろん、作り置きは衛生上キケンですので、止めましょうね。
もし自分で鼻うがいをするのが不安だという場合には、家庭用の鼻洗浄機もネット通販などで販売されています。値段もそれほど高くはありませんので、活用してみてはいかがでしょうか。目安としては、朝と夜に1回ずつ、歯を磨くような感覚で習慣化できると理想的です。
なぜアレルギー性鼻炎だと、副鼻腔炎が起きやすいのか?
ホコリアレルギーや花粉症など鼻アレルギーには色々とありますが、副鼻腔炎を発症する最大の原因がアレルギー性鼻炎だと言われています。これはあなたもご存じかとは思いますが、そもそも、なぜ鼻アレルギーだと副鼻腔炎になりやすいのか、ご存じでしょうか?この仕組みを知っておくことで、再発しやすい副鼻腔炎を予防することにもつながるので、少し説明させて頂きますね。
まず、私たちの体には色々な病原菌から体を守るための仕組みが存在しています。これは外部から体内に、もともとは存在しない物質(ホコリ・ダニ・花粉など)が入り込んだ場合に、その物質を排除するために攻撃する仕組みが体には備わっています。これこそが、免疫反応になります。このおかげで細菌やウイルスなどから体を守ることができています。ただ、通常は特に害のないものに対しては働かない免疫作用が働いてしまうのが、アレルギーのそもそもの仕組みです。
このときに外部からの侵入物に対して攻撃をするために作りだされる物質を抗体と言いますが、この抗体が鼻の近くにある脂肪細胞に付着することによってヒスタミンなどの炎症物質を導き出してしまいます。その結果として、すぐ近くにある副鼻腔内で炎症を引き起こしてしまうのが副鼻腔炎(蓄膿症)です。ということは、そもともの原因になっているアレルギー性鼻炎に対する対処をすることが副鼻腔炎の再発を防ぐことにもつながるんですね。
薬の副作用を軽く見てはいけない
副鼻腔炎の治療には抗生物質が病院では処方されますが、長期的に服用することによって肝機能障害が起こりやすいですし、腎臓や神経系の障害を引き起こす危険性もあるので注意しましょう。特に副鼻腔炎は長期化しやすい病気なので、自然と抗生物質を長期的に飲むケースが目立ちます。薬を飲む期間が長くなればなるほど、副作用の危険性は高くなってしまうんですね。
ただ、問題なのは抗生物質の副作用だけではないんですね。もっと大きな問題は、抗生物質を長期的に服用することによって、副鼻腔炎がさらに悪化する危険性があるということです。「薬を飲んでるのに、なんで副鼻腔炎が悪化するの?」と思うかもしれないですが、これにはしっかりと理由があります。
抗生物質を飲み続けることによって副鼻腔炎が悪化しやすい理由は、細菌が抗生物質に慣れてしまうためです。細菌は進化することは広く知られていますが、これはあなたの体内でも同じことが起きます。細菌を退治するために抗生物質を飲むわけですが、細菌たちからすると、何度も何度も同じ敵がやってくれば倒し方を覚えてしまうんですね。すると結果的に細菌たちが強くなり、副鼻腔炎の症状も悪化。そして同じ抗生物質は効果をなさなくなるという悪循環が待ち受けているわけです。
副鼻腔炎の治療薬にはこうしたデメリットも存在するので、本来であれば薬以外で症状を緩和させたり予防するという方法が理想なんです。
まとめ
・ドクダミは膿を排出し口臭を予防してくれる
・口臭予防だけでなく、副鼻腔炎の改善にもドクダミは効果的
・鼻粘膜の炎症を抑えるために鼻洗浄を実践する
・根本の原因となるアレルギーにしっかり対処する
・薬を長期的に飲むことによって症状が悪化する危険アリ
この記事では、主に副鼻腔炎による口臭対策の方法をご紹介させて頂きました。記事中でもお伝えさせて頂きましたが、大事なのは副鼻腔炎になってしまう根本の原因について対処するということです。
そのためには、もしアレルギーをお持ちの場合はアレルギー症状を悪化させないための工夫を意識するということ。また、体の免疫バランスを整えておくということも必要になります。鼻うがいなども重要ですが、特に睡眠不足は免疫バランスを乱す原因にもなってしまいますので、なるべく質の高い睡眠を意識するようにしてみてはいかがでしょうか。
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