子供が副鼻腔炎を繰り返す決定的な理由 副作用なしの対処法とは
副鼻腔炎は大人だけでも子供もかかりやすい病気ですが、やっかいなのが繰り返すということ。一度治ったかに見えても、また風邪をひいたりアレルギー性鼻炎の悪化をきっかけに再発しやすい病気なんですね。病院で処方される薬を飲んでいたとしても、なかなか完治しにくい副鼻腔炎ではありますが、実は繰り返すのにはハッキリとした理由があるんです。この理由を知らなければ、繰り返し発症するどころか、症状がどんどん悪化していく危険性すらあるので注意が必要です。
もちろん薬を使うと子供の体への負担が大きすぎるばかりか、重大な副作用の危険性まで出てきてしまいます。この記事では、副作用のない副鼻腔炎の改善法もご紹介しますね。
なぜ、副鼻腔炎を繰り返すのか?
そもそも副鼻腔炎を繰り返す理由は、大きく分けると3つあります。この3つ全てをクリアしていないと、いつまでたっても副鼻腔炎を繰り返す…という悪循環から抜け出すことは難しいんですね。
まず1つ目、これが大きな原因にもなっているのですが、そもそも細菌を副鼻腔内から退治できていないということにあります。病院では副鼻腔炎の治療のために抗生物質が処方されますが、これは副鼻腔内に増殖してしまった細菌を退治することが主な目的になっています。もちろん、しっかりと抗生物質が作用して細菌を退治することはできるんですが、完全に全ての細菌を死滅させることは難しいんですね。完全に細菌を死滅させなければ、アレルギー性鼻炎が悪化したり免疫力が弱ったタイミングで、残っていた細菌が増殖を始めます。
2つ目の理由ですが、子供さん自身の体質に大きく関係しています。特にアレルギー体質の子供さんは副鼻腔炎を発症しやすいと言われていますが、それ以外にも体がもともと弱かったり、細菌に対して抵抗力が弱いという体質であれば副鼻腔炎を繰り返しやすくなってしまうんですね。この体質自体を少しずつ改善していく必要があります。
最後、3つ目の理由ですが、これは環境的な要因が影響しています。ハウスダストにアレルギーを持っていたり、花粉症体質だったり。また、アレルギー性鼻炎体質という場合には副鼻腔炎が繰り返しやすいということは確認されているんですね。ホコリや花粉が体内に侵入し免疫バランスが崩れることによって、副鼻腔炎を繰り返すわけです。それだけでなく、それ自体にアレルギー反応を示さないという場合でも、大気汚染や身の回りの化学物質は免疫機能を狂わせるという特性があります。これに対処するためには、排気ガスや化学物質に影響されにくい体を作っていくということが重要になってきます。また、鼻うがいなどによって有害物質・アレルギー物質を取り除くという必要もあります。
ここでまとめた3つに注意しながら生活を見直すことで、副鼻腔炎が再発する危険性を一気に低くすることは可能なんですね。
表面的に症状を抑えるだけでは、再発するのは当然
抗生物質を飲み続けたとしても、細菌を完全に退治することは難しいということをお伝えさせて頂きました。これに加えて環境的な要因や体質が影響し、子供が副鼻腔炎を繰り返すという悪循環が起きてしまいます。では、どうすれば副鼻腔炎を治すことができるのか?
副鼻腔炎の再発を防ぐためには、症状を一時的になくしたり緩和させたりすることは意味をなしません。西洋医学(現代医学)では症状が出ていない状態を「治った」と言いますが、再発してしまっては意味がないんですね。これに対して、東洋医学の考えでは、症状が一時的に表面化しないことは完治をは言わないわけです。
副鼻腔炎を繰り返し再発する体でなくなった時に初めて、「治った」と言えると考えられています。再発を防ぐためには何よりも、子供の体自体を強くしていく必要があるんですね。もちろん、現代医学で使われる薬すべてが病気を完治させる能力がないとは言い切れませんが、ただ症状を抑えるだけでは意味がないんですね。
どうすれば副鼻腔炎は治るのか?
副鼻腔炎のように慢性的に再発を繰り返すような症状には東洋医学の考え方は相性が良い治療法と言っても良いでしょう。東洋医学の基本的には、体の全身的な免疫バランスの乱れを正して、体が健康であろうとするために働く力を力を強めることが目的になっています。わかりやすく言うと、副鼻腔炎に子供自身の力で打ち勝てる体づくりを目指す、ということです。
そのためには生薬やハーブ、また食事療法などを用いて全身的な機能を向上させてあげる必要があるんですね。もちろん、こうした対処法を実践することで、アレルギー性鼻炎を改善することも可能です。今回の記事の後半では、副鼻腔炎の改善・予防に効果的な対処法(素材)を1つご紹介させて頂きますので参考にしてみてくださいね。
副鼻腔炎の再発防止に効果的なシソジュースの作り方
身近で手に入りやすく、子供の繰り返す副鼻腔炎に高い効果が期待できるのが、紫蘇(シソ)です。シソは日本では平安時代から漬物や薬にも使われてきましたが、これは高い殺菌効果があるため。他の植物にはない、独特なニオイがシソにはありますが、この香り成分がアレルギー性鼻炎や花粉症を改善する効果があることはすでに確認されているんですね。もし、子供さんがアレルギー性鼻炎をお持ちなのであれば、シソはとても有効に作用してくれます。
これは、シソに含まれているルテオリンという物質の影響によるものですが、作用としては強力な抗酸化作用を持っています。抗酸化作用とは、活性酸素(細胞を傷つける)を退治する作用があるもので、体の機能を正常に戻すことができるんですね。実際、帝京大学薬学部で行われた実験結果でもこの事実は確認されています。
アレルギー症状を改善していくことで、副鼻腔炎を再発させないということにも結果的につながります。また、シソが持つ殺菌効果で副鼻腔炎の原因にもなっている細菌の増殖を防ぐことができますし、細菌自体を退治することができます。症状を和らげるだけでなく、習慣的にシソを摂取することによって副鼻腔炎の再発を予防する効果もあるんですね。
もしシソを摂取する場合には、基本的にどんな方法でも同じく高い効果を得ることができます。料理に使っても良いですし、煮出したシソのエキスをジュースにして飲んでも良いです。摂取しやすいというのも、シソの大きなメリットですね。子供さんに与える場合は、シソジュースがおすすめなのでレシピを載せておきますね。
【シソジュースに必要な材料】
・赤紫蘇 1袋
・お酢 400cc
・砂糖 150g
・水 2000cc
【シソジュースの作り方】
(1)まず紫蘇を流水でしっかりと洗います
(2)鍋に水2000ccを入れて煮立てます
(3)酢を入れ、かきまぜながら紫蘇を入れていきます
(4)3分ほど煮出します
(5)綺麗に色が出てきたら紫蘇を取り出します
(6)砂糖を入れて30分ほど煮詰めます
以上で完成ですので、冷蔵庫で冷やして子供さんに飲ませてあげてくださいね。紫蘇は独特の臭いがあって苦手な子供も中にはいますので、もし味が嫌いだというのであれば無理に飲ませないようにしましょう。
まとめ
・薬を飲んでも細菌すべてを退治できないことが再発の原因
・子供の体質によって繰り返しやすくなる
・アレルギー体質の子供は再発しやすい
・再発する場合は薬で症状を抑えても意味がない
・生薬やハーブなどで体を強くしてあげる必要がある
・シソは副鼻腔炎の改善、再発防止に効果的
この記事では、繰り返す子供の副鼻腔炎対策の方法としてシソジュースを使った方法をご紹介させて頂きました。もちろん、シソの味が苦手だという子供さんもいるかと思いますので、そういった場合には違った対処法を実践するのが良いですよ。
副鼻腔炎に効果的な素材としては他にも、鼻粘膜の荒れに絶大な効果を発揮するキキョウエキス、体の抵抗力を高めて鼻の中の細菌を退治してくれるドクダミなど。また、副鼻腔炎だけでなく鼻炎にも高い効果が期待できる甜茶(てんちゃ)など様々なものがあります。まず大事なのは、続けられる方法を実践させてあげるということ。しっかりと1つの効果的な対処法を継続することで効果は得られやすくなるんですね。
もちろん、ホコリ・花粉などの対策も必要不可欠ではありますが、体を強くしながら再発を防ぐという方法が効果的な対処法です。
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