蓄膿症は放置で自然治癒する?完治させるための3つのポイント
蓄膿症は悪化すると頭痛がしたり口臭が出てきたり、何より鼻のグズグズが続いてしまうのは日常生活を送る上でも仕事をする上でも、とても大きな影響が出てしまいます。集中力低下にもつながってしまいますし、口呼吸が続いてしまうので風邪にかかりやすくなったりという弊害もあります。こうして悪循環の続きやすい蓄膿症ですが、病院での治療法は主にマクロライド系抗生物質を使ったり、ネブライザーという吸入器を使っての治療が行われます。
ただ、「いくら病院に通い続けても一向に良くならない…」「治ったと思っても、またすぐに再発してしまう…」という人が多いのも事実です。こうした状態が続いてしまうと、「放置しておこうかな…」と思ってしまうのが人の常ですが、蓄膿症は放置しておいても自然治癒することはほとんどありえません。では、どう対処するのが正解なのか?
なぜ、薬を飲み続けても治らないのか?
蓄膿症は放置しておいても自然治癒することは難しいというお話をしましたが、薬を飲み続けていても完治しないというのには理由があります。それは、薬のそもそもの役割りに原因があるんですね。蓄膿症(慢性副鼻腔炎)に使われる飲み薬はマクロライド系抗生物質がほとんど。軽症の場合にはこの抗生物質を飲むだけで完治するということもありますが、長期化すればするほど治りにくくなってしまうのは、この薬の影響も関係しているんですね。
まず、抗生物質の役割りとしては鼻腔内に溜まってしまった細菌類(蓄膿症の原因になる細菌)を退治することが大きな役割になっています。ただし、薬を飲み続けたとしてもこの細菌を完全に退治することは難しいのが現実なんですね。加えて、抗生物質というのはそもそも微生物がつくりだすものなので、もともと体に存在している免疫機能が抗生物質に対しても攻撃を行ってしまいます。これに対抗するために、少し多めに薬を飲むのですが、服用期間が長期化すればするほど、自分の体の免疫機能のほうもこの抗生物質を倒す方法を覚えてしまいます。結果として、同じ薬を飲み続けていても効果が薄れていってしまうという仕組みなんですね。
この状態が続いてしまうと、結果的には同じ薬では蓄膿症の症状を抑えることすらできなくなってしまいます。一時的に症状が良くなったと思えても、また同じく元の症状に戻ってしまうというのもこういった背景があるからなんですね。すると病院では、どんどん効果の強い薬を処方するようになります。
効果が強ければそのぶん副作用が強くなってしまうというのも薬の大きなデメリットです。この抗生物質は長期的に飲み続けることによって肝機能障害を引き起こす危険性も指摘されていますので、長期的に強い抗生物質を飲み続けることはリスクを増やすことでしかないんですね。
蓄膿症が自然治癒しない大きな原因とは
「薬を飲み続けていても症状が改善されないなら、自然治癒するのを待つ…」という考えをあなたもお持ちかもしれないですが、あまりオススメできません。
というのも、蓄膿症が自然治癒しないのには大きな理由があるからなんですね。それは、人それぞれの体質に大きく影響を受けてしまうこと。あなたの体が外部からの侵入物(ウイルス・細菌など)に対して抵抗力が弱ければ、蓄膿症はすぐに悪化してしまうからなんですね。また、ハウスダストや化学物質など、環境対策をしっかりと行っていないことも蓄膿症を悪化させる要素でもあります。その物質自体にアレルギーを持っていないという場合でも、こういった異物は体の免疫機能を狂わせる作用を持っているので、すぐに蓄膿症は悪化しやすいんですね。
こういった背景があるので、蓄膿症はただ放置しておくだけで自然治癒することはなかなか難しいんです。
どうすれば蓄膿症は完治するのか?
蓄膿症は放置しておいても自然治癒することは難しいということをお伝えしてきました。とは言っても、「結局は薬でも治らないからどうしたら良いかわからない…」という人が非常に多いのですが、実は蓄膿症を治すためには3つのポイントだけ抑えて対処するだけで完治する人が多いんですね。逆に言うと、この3つのどれか1つでも抜けてしまうと、蓄膿症の症状を軽減させたり完治させるということは難しくなってきてしまいます。
この3つのポイントを知っているのと、そうでないのとでは明らかに大きな差が出てきてしまいますので、注意してくださいね。それでは、欠かせない3つのポイントについて、少し詳しくまとめてきますね。
蓄膿症を完治させるポイント(1)
慢性化したり再発しやすい蓄膿症ですが、抗生物質などの薬を使っても症状が改善しないのは、鼻腔内から細菌・ウイルスを完全に退治することはできないということが大きな理由になっているということをお伝えしてきましたね。
これは、抗生物質の効果自体が飲み続けることによって薄れていってしまうからなのですが、それでも副鼻腔内からウイルスを追い出すことは必ず必要になります。では、どういった対処法を行えば良いのか?というと、【効果の薄れないモノ】を使って細菌たちが住みにくい環境をつくりだしてあげる必要があります。
例えば、高い殺菌効果のあるシソの葉を使う。また、鼻の粘膜の荒れに効くキキョウエキスを使う。こういった成分を含んだ漢方や生薬を上手に使うことによって、副鼻腔内から蓄膿症の直接の原因になっている細菌類を追い出すことができるんですね。もちろん、薬に比べると効果は薄れるものではないですし、副作用も少ないので効果を体感しやすいのが大きな特徴です。
蓄膿症を完治させるポイント(2)
人それぞれの体質によって蓄膿症が発症する原因が違いますが、特に一番大きな原因になっているアレルギー性鼻炎(花粉症を含む)体質の場合には注意する必要があります。私たちの体にはもともと、様々な病原菌から体をしっかりと守る仕組みが存在しています。体内に異物が侵入すると、通常はこの異物を排除するために体の内側で異物に対して攻撃が行われますが、これを免疫反応ということはあなたもご存じかと思います。
通常であれば、特に体にとって害のないものに対してはこの攻撃は行われませんが、特定の異物に対して過剰に攻撃を行ってしまうことが、アレルギーの正体です。そして、この反応が鼻を中心に起きやすいのがアレルギー性鼻炎ですね。アレルギー性鼻炎の症状が出てくると、鼻の粘膜が荒れてしまい、蓄膿症を悪化させる原因となります。こうした体質の場合、まずはアレルギー性鼻炎を悪化させないことが最優先の課題になってきます。
アレルギー性鼻炎を悪化させないためには、自律神経のバランスを整えるために質の高い睡眠を意識する。また、ストレスが溜まると自律神経・免疫バランスも崩れてしまうので、なるべくストレスを解消しやすい習慣を意識すること。アレルギー性鼻炎の症状を緩和させるお茶やサプリなどに頼る、というのも1つの対処法ではあります。
蓄膿症を完治させるポイント(3)
ここまで2つのポイントを挙げてきましたが、どちらも蓄膿症を完治させるためには欠かせないポイントです。薬に頼らず、自然治癒させるというのであれば特に意識したいところではありますが、最後に欠かせないのが環境対策です。
そもそも蓄膿症はホコリ・ダニ・ウイルス・細菌など外部からの侵入物が副鼻腔内に刺激を与え、膿が蔓延してしまうことが根本の原因です。ということは、やはり外部からの侵入物に対する対策は欠かせないんですね。室内を清潔に保つことや、体内に異物が侵入しにくいように室内の湿度を上げておくなど。当たり前ではありますが、なかなか習慣化できていないという場合には、今一度見直してみてはいかがでしょうか。
【まとめ】
・蓄膿症を放置すると、ほぼ確実に自然治癒することはない
・抗生剤を飲み続けても治らないのは当たり前
・薬だけに頼らない対策を行う
・効果が薄れないハーブなどを活用する
・アレルギー性鼻炎を悪化させないこと
・環境的な対策で侵入物を防ぐこと
何度もお伝えしてきましたが、蓄膿症は放置しておいても自然治癒することは難しいのが現実です。ただ、今まで薬を飲み続けていても完治しなかったのであれば、対処法自体を見直す必要があります。そのために欠かせない3つのポイントについてはご紹介させて頂きましたので、その中でご自身が継続しやすい方法を見つけるのが良いですよ。
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