蓄膿症が治らないのはなぜ?根本から改善するために知っておくべきこと
蓄膿症はすぐに治らないケースが非常に多い病気でもあります。実際、通院していて病院で処方されている抗生物質をしっかり飲んでいても、一向に蓄膿症が治らないという人はとても多いんですね。もしそのまま薬で蓄膿症が治らないとどうなるのか?そして、どういった対処をしていくのが正解なのかについてこの記事ではまとめています。
そもそも、薬で蓄膿症が治らないのはなぜ?
蓄膿症は細菌が副鼻腔内に侵入することによって、膿が溜まってしまう症状だということはご存じかと思います。ただ、これが非常に治りにくい。なぜか?というと、これにはしっかりと理由があるんですね。
病院ではまず最初に、抗生物質を処方して様子を見ようという治療法を行っていきます。これによって副鼻腔内に溜まっている膿や細菌を退治するという治療法ですね。ただし、いくら抗生物質を使っても、細菌を完全に除去することは難しいんですね。これは、細菌自体が抗生物質に慣れてしまうため。もちろん、数日間だけ薬を飲んだとしても細菌を退治することはそもそも不可能なのですが、長期的に飲む治療法になりますよね。これがネックなんです。何度も長期間にわたって同じ抗生物質がやってくると、細菌はどんどん進化していきます。そのため、治療期間が長くなればなるほど、どんどん細菌に薬は効かなくなってしまいます。これが蓄膿症が治らない最大の原因です。
薬で蓄膿症が治らない場合、次にどんな治療に進む?
薬を服用しても蓄膿症が治らない場合、膿がかなり増えてきてしまいます。こうなると、頭痛や頬の痛みなどがかなり辛くなってきてしまいますので、病院ではネブライザーという液を噴射する機会を使っていきます。この霧には抗生物質が入っているのですが、膿を取り除くというよりは、炎症を抑えることが主な目的になっています。飲み薬で効果が出てこなかった場合、このように薬を直接噴射して症状の悪化を防ぎます。
もしくは、病院によっては生理食塩水や薬液を使って副鼻腔内を洗浄するプレッツ置換法という洗浄法を実践する場合もあります。わかりやすく言うと、鼻うがいの強烈なバージョンですね。こういった治療法でも効果が出てこない場合、ほとんどの病院では手術を勧めます。
蓄膿症が治らない場合、どんな手術が行われるのか?
薬でも治らない、吸入器を使っても治らないという場合には手術を行う病院が多いです。どういった手術かというと、現在は内視鏡による手術が主流になっています。以前は局所麻酔を使って唇と歯肉部分の間をメスで開き、骨を削ったうえで膿を抽出したり痛んでいる粘膜を除去するというものでした。これはかなり体に負担がかかってしまいますし、やはり痛々しいものなんですね。
これに代わって内視鏡手術を行っている病院が増えてきましたが、方法としては鼻の穴から少し太めの内視鏡を奥の方に挿入していきます。そのうえで医者がモニター画面を見ながら手術を行うものになっており、体にはそれほど負担はかかりません。ただし、手術をするほど悪化している場合には1度の手術では蓄膿症は治らないので、場合によっては一年以上通院し続ける必要があります。
手術をすると蓄膿症は治るのか?
薬で治療をし、吸入器で治療をし、最終的には手術によって治療を行います。ここまですると、しっかり完治するだろう…と思いたいところではありますが、実はこれでも再発の危険性は消えるわけではないんですね。
というのも、この手術によって一度は膿や細菌を全て取り除いたとしても、根本の原因を解決しているわけではありません。そもそも蓄膿症になりやすい体質や原因自体に対処していかなければ、繰り返してしまう危険性は残ってしまうんですね。もちろん、これは薬や吸入器を使った治療法も同じです。一度は治ったように見えたとしても、再発してしまうのにはしっかりと原因があるんですね。そしてこの原因は、すでにわかっています。
なぜ治らずに再発してしまうのか?
たとえ手術を行ったとしても、蓄膿症が再発する危険性は消えるわけではありませんので根本の対処をする必要があります。根本の対処というと難しく聞こえるかもしれませんが、「あなたがなぜ、蓄膿症になってしまうのか?」ここをしっかりと理解していなければ対処することはできませんので、まずはしっかりと原因を探る必要があります。
特に、蓄膿症が引き起きてしまう一番の原因となっているのがアレルギー性鼻炎です。アレルギー性鼻炎には花粉やホコリ・ダニなど様々ありますが、そういったアレルギー症状を悪化させないための対策が最重要課題となってくるんですね。
そのためには体質改善を考える必要がありますし、アレルゲン(アレルギーの原因物質)を避けるというような対策も必要になってきます。それだけでなく、もしアレルギー症状が出たとしても、蓄膿症にならないように自律神経のバランスを整えておくことも重要になってきます。睡眠不足を避ける、栄養バランスの良い食事を意識したり、ストレスを溜めないように意識するなど。こういった生活習慣のちょっとした意識でできる部分で対策を行っていくことでも、アレルギー症状の悪化をある程度は防ぐことは可能なんですね。
ゲーム・スマホに熱中すると症状が悪化する理由
世代問わず、ゲームやスマホに熱中する人は多いですが、もしあなたが副鼻腔炎の症状が治らないのであれば、なるべく控えるようにした方が良いです。というのも、スマホやゲームを長時間続けていると、眼精疲労から血行が悪くなってしまうんですね。
血行が悪くなると肩こりなどの症状も出てきますが、それだけではありません。実は蓄膿症も悪化しやすくなってしまうんですね。というのも、血行が悪くなると鼻粘膜に存在する毛細血管の血液の流れも悪くなってしまうんですね。こうなると、鼻の機能が正常に働きにくくなってしまいますし、もちろん細菌も繁殖しやすくなってしまうために蓄膿症が悪化しやすくなってしまうんですね。
蓄膿症が治らないのであれば、普段の生活で少しでも悪影響を与えることはなるべく避けるようにした方が完治するのも当然早くなります。
実は知られていない、抗生物質で蓄膿症が治らない理由
病院から処方されている抗生物質で蓄膿症が治らないのは、長期化する薬の服用に細菌が慣れてしまう、ということを記事の最初にお伝えしました。ただ実は、それだけではないんですね。この話を知っていると、「抗生物質で蓄膿症が治るわけがない…」と思うかもしれないですね。
どういうことなのか?というと、抗生物質にはその副作用として、自律神経のバランスを崩してしまうという副作用が確認されています。なぜこういったことが引き起きてしまうのかと言うと、そもそも私たちの体の中では自然と抗生物質がつくられています。これを薬で外部から補うために、自律神経が狂ってしまうのは当然と言えば当然の結果です。自律神経が狂ってしまうと、もちろん免疫力も下がってしまい、自力では細菌を退治することが難しくなってしまうんですね。
これは結果的に、どんどん細菌が副鼻腔内で繁殖しやすい状況を自ら作り出しているのと同じなんです。短期的な薬の服用で蓄膿症が改善するのであれば問題ないですが、数カ月以上の服用期間が続いている場合には注意すべきです。
【まとめ】
・薬を飲み続けるたびに細菌も強くなる
・薬で治らないと、吸引→内視鏡手術へとつながる
・手術をしたとしても、蓄膿症が再発する危険性が消えるわけではない
・蓄膿症が再発しやすいのはアレルギーの要素が大きい
・なるべくゲーム・スマホの時間は減らすこと
・抗生物質を飲み続けると自律神経のバランスを崩す危険性アリ
蓄膿症が治らないのには、こういった仕組みがあったんですね。これに加えて、記事の後半でもご紹介したようにアレルギーが大きく関わっているケースが非常に多いです。このアレルギーに対する対処法は人それぞれ体質もあるかと思いますが、なるべく体に負担のかからない対処法を実践することが重要です。
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