鼻声が治らない原因は?注意しないと危ない治療法

2016年10月30日

1a46fcfe52fbfdf6b114dc726a6333dd_s風邪をひいて鼻声になることはありますが、基本的には風邪が治れば鼻声も治ります。また、物ごころついた時から鼻声だという場合には舌や上顎の構造に問題があるケースがほとんど。ただ、「風邪でもないのに鼻声…しかも治らない…」という場合には注意する必要があります。というのも、「たかが鼻声」ではなく、治療をしないと治らない病気の可能性もあるからなんですね。

鼻声というと病気のようなイメージはないですが、実は原因はほぼ決まっていて、原因は大きく分けて2つしかありません。それぞれの原因に合わせた対処法(場合によっては治療法)を実践することで鼻声を治すことは可能ですので、ご自身の状況と照らし合わせながら記事を読み進めていってみてくださいね。

副鼻腔炎による影響

風邪をひくと鼻声になるという経験はもちろん、したことがあるかと思います。風邪と言っても色々なウイルスがありますが、例えば風邪の代表的なウイルスとしては、インフルエンザ・アデノウイルス・ライノウイルスなど。このほとんどは鼻水・発熱などの症状を引き起こしますが、鼻声が治らないという場合には、ほとんどの場合の原因がこれです。(「最近風邪をひいたわけではない」という場合でも関係している場合がありますので、注意して読み進めてくださいね。)

どういった仕組みか?というと、風邪のウイルスによって鼻の中の粘膜が腫れている(副鼻腔炎)状態なんですね。これを急性副鼻腔炎と言います。声を出すのはもともと声帯から発せられますが、これが口や鼻の中で共鳴して人それぞれ独自の声が出るような仕組みになっています。ただ、風邪のウイルスによって鼻の粘膜が腫れてしまうことによって鼻声になってしまうんです。一見、風邪が治ったように見えても鼻の粘膜が腫れている状態だと鼻声が続いてしまいます。

風邪をひいた直後にこのような副鼻腔炎になるケースもありますが、急性副鼻腔炎を繰り返すことによって慢性化してしまうという場合も非常に多いんですね。その他にも原因はありますが、どちらにしても鼻声を治すためには炎症した副鼻腔をなんとかしなければいけません。

こういった風邪などのウイルスが原因で鼻声になってしまった場合、内科を受診しても原因がわからないケースも少なくありませんが、鼻の粘膜の腫れが引くことによって自然と鼻声も治っていくことがほとんどです。まず最初のうちは様子を見ながら、鼻の粘膜に刺激を与えないように注意(鼻を強くかまないなど)する必要があります。それでも鼻声・鼻づまりの症状が悪化する場合には必要に応じて治療を行っていきます。あまりにも炎症が広がってくると、それころ「たかが鼻声」では済まなくなってきます。合併症として中耳炎が起きることもありますので、注意してくださいね。

鼻の粘膜の腫れを抑えて鼻声を改善するためには、鼻粘膜の血管を収縮させる効果のあるスプレー式の点鼻薬、もしくは内服薬を使っていきます。これは市販されている点鼻薬でも充分に効果がありますので、ドラッグストアなどで薬剤師に相談してみるようにしてみてくださいね。ただし、血管収縮薬の乱用には注意が必要です。初期段階で短期的に使うのであれば鼻づまり・鼻声も改善されますが、実は根本的な治療ではないんですね。

あまりにも鼻づまりがヒドい場合には血管収縮剤タイプの点鼻薬では根本から改善することはできませんので、場合によっては腫れてしまった鼻粘膜を切除する手術が必要になる場合もあります。もし短期的に点鼻薬を使ってみても治らない場合には注意してくださいね。

アレルギー性鼻炎による鼻声

花粉症や鼻炎などを持っている場合、これも鼻声が治らない原因になってきます。すでにアレルギー検査をしている場合にはおわかりかと思いますが、まだ自分がアレルギー持ちかどうわからないという場合には、病院でアレルギー検査をしてもらうのも良いかもしれないですね。ご存じのとおり、鼻炎持ちだと鼻づまりになってしまいますが、これが鼻声が治らない原因になってきます。アレルギー症状は、昔はなかったのに急に発症するというケースも頻繁にありますので、まずは自分がアレルギーなのかどうか?しっかりと把握しておくと対処法も自然と見つかってきます。

鼻炎症状が悪化すると副鼻腔炎になりますが、こうなってしまうと自力で治すのはなかなか難しいので耳鼻科で治療してもらうようにしてみてくださいね。「自分が副鼻腔炎になっているかどうか?」を判断するためには、【黄色~黄緑色の粘っこい鼻水が出ているかどうか】これを基準にしてみてくださいね。もしこういった色のついた鼻水が出ている場合にはほとんど副鼻腔炎になってしまっています。

鼻声が治らない2つの大きな原因をここでは紹介させて頂きました。では、具体的にどうすれば鼻声を治すことができるのか?についても対処法をご紹介していきますね。ただ、ここで紹介した鼻声になってしまう2つの理由は【鼻粘膜が炎症を起こしている】ということです。原因としてはアレルギー性鼻炎だったりウイルスだったりしますが、対処法としては鼻粘膜の炎症を抑えていくことで鼻声を治すことにつながるので、対策としては同じで大丈夫です。

そしてもちろん、対処法も1つではありません。この後に紹介させて頂く鼻声を治す方法は、数ある対処法の1つにすぎません。もし実践してみて、「自分に合ってないな」と思った場合には別の対処法を試してみるようにしてみてくださいね。

鼻粘膜の炎症を抑えて鼻声を治す方法

どうすれば鼻粘膜の炎症を抑えて鼻声を治すことができるのか?ということですが、ここでは薬を使わないで鼻粘膜の炎症を抑える方法をご紹介させて頂きます。点鼻薬など薬を使った治療法ももちろん正解ではあるんですが、どうしても副作用がついてきて回ります。また、効果の強い薬であればあるほど副作用も強くなるので、長期的な治療には向かないというデメリットも出てきてしまうんですね。もし副作用なしで鼻声を治したい、という場合にはぜひ試してみてくださいね。

何を使うのか?というと、【紫蘇(シソ)】を使って鼻声を治す方法をここではご紹介します。実はシソって中国原産の植物ですが、日本には2500年前から上陸している歴史ある植物なんですね。昔の記録では「魚の毒を消す」という効果や「血行を良くする」という効果が記されており、古くから日本人のすぐ近くにあった植物なんですね。

なぜ紫蘇が鼻粘膜の炎症を抑えて鼻声を治すことができるのか?というと、理由は2つあります。1つ目が、紫蘇に含まれているシソニンという成分に抗菌や消炎症作用という働きがあるんです。そして2つ目の理由として、紫蘇には細菌の繁殖を抑えるペリラアルデヒドという成分があるんです。このペリラアルデヒドという成分ですが、紫蘇特有の香りにもなっている成分のこと。

どうやって使えば良いのか?というと、使い方はとってもシンプルです。紫蘇を浸けておいた水でうがいをするだけ。たったこれだけです。なぜこうすることで鼻粘膜の炎症を抑えることができるのかというと、理由は2つあります。高い殺菌効果のある紫蘇エキスでうがいをすることによって炎症を抑えるという作用が1つ。そしてもう1つが、紫蘇には免疫機能が過剰なときには抑制する作用が備わっていることが効果を発揮してくれる要因なんですね。

そもそもアレルギー性鼻炎の症状を引き起こすのは、細菌やウィルスの侵入に過敏に反応してしまう免疫力が問題なんです。紫蘇に含まれている、免疫機能を抑制する作用がアレルギー症状を抑えることにつながることは既に実証されているんですね。薬とは違って副作用は一切ありませんので、ぜひ実践してみてくださいね。

【鼻声が治らない場合の原因と対処法】まとめ

・鼻づまりがヒドい場合には血管収縮剤タイプの点鼻薬を活用(副作用に注意)
・アレルギー性鼻炎を持っている場合には症状を抑える
・紫蘇の有効成分をつかった対処法を実践する

「もともと鼻声ではないのに鼻声になって治らない…」の大きな原因と対処法について、この記事ではまとめました。もし鼻粘膜に炎症が起きている場合には、ここで紹介した対処法以外にも有効な方法は数多くあります。

ただ、「あれもこれも…」と実践してしまい、結局はどれも長続きしなかった…となってしまうと本末転倒です。紫蘇をつかった対処法も向き不向きはあるかと思いますが、成分を考えるのであればとても有効な方法ですので、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

鼻のトラブル

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