ナゾネックスの副作用とは?使いすぎないための鼻づまり対策

2016年10月30日

434abc594ce1ab91dbe39ebb0da75d97_sナゾネックスは花粉症などアレルギー性鼻炎の点鼻薬(噴射タイプ)として特に広く使われている薬になっています。実際、多くの耳鼻科でも処方されている薬なのですが、やはり使い続けるとなると気になるのが副作用ですよね。

ナゾネックスにはどんな副作用があるのか?また、使い続ける上でどんな点に注意すれば良いかについてまとめていきます。

ナゾネックスの副作用とは?

あなたもご存じのことかと思いますが、ナゾネックスはステロイドが主成分となっている点鼻薬です。アレルギー性鼻炎に対してステロイド薬の作用としては、抗炎症作用がある上、早く吸収されるため効果が早く現れやすいという特徴があります。

こうしたメリットがあって実際にナゾネックスを使っている人が多いのですが、副作用を知る前にはそもそもステロイド薬とは何なのか?についてしっかりと知っておく必要があります。

ステロイドとは、もともと人間に備わっているホルモンのこと。副腎皮質という部位から分泌されるホルモンのことなのですが、先ほども紹介したとおり、効果としては抗炎症作用があります。その効き目はとても高く、効き目だけに注目するとステロイド以上のアレルギー治療薬はないと言われるほど高い効果を発揮してくれます。

ただ、効き目が良い薬には副作用が現れやすいという傾向もあります。ステロイド薬を長期的に使い続けることによってホルモンバランスが崩れてしまうケースが非常に多く、その結果として顔がむくんでしまったり、女性であれば生理不順になってしまったり。また、その人の体質も影響して糖尿病・骨粗鬆症になってしまうというケースも存在しました。

ここまで強い副作用があるとさすがに人体への影響を無視することはできないとして産まれたのが、ナゾネックスに代表される局所的に使う局所性ステロイド薬です。霧噴射を使って点鼻するナゾネックスやフルナーゼなどがその代表格ですね。

ナゾネックスは局所的に点鼻するため、今までの塗り薬や経口剤(口から摂取する錠剤・カプセルなど)に比べると副作用の危険性はとても低くなりましたが、全くなくなったというわけではありません。例えば、ナゾネックスの代表的な副作用としては、鼻に刺激感を感じたり、かゆみが出てきたり。また、噴射した薬剤が喉に流れ込んでしまうことによって、喉に違和感を感じるケースもあります。また、傾向としてはそれほど多い副作用ではありませんが、ステロイド薬特有の副作用である顔のむくみ・喉の腫れ・じんましんが出るといった副作用が出てくるケースもあります。

ナゾネックスを使う場合の注意点とは?

副作用に関係する部分ではありますが、ナゾネックスを使う場合にしっかりと注意したいのが噴射する角度です。正しくは、上向きで噴射することが適切なのですが、これを横向きに噴射してしまうと副作用が出やすくなってしまいます。

もし横向きで噴射を続けてしまうと、常に同じ場所に部分的にナゾネックスが付着してしまうので、鼻の粘膜が弱くなってしまいます。結果として、鼻血が出やすくなってしまうんですね。もしナゾネックスを使いだしてから鼻血が出やすくなった、という場合には噴射する際にはしっかりと上向きで噴射するように意識してみてくださいね。

ナゾネックスを止めるタイミングは?

どうしても薬は使い続ける器官が長くなればなるほど、効果が薄れていきやすいもの。既にあなたもその体感をされているかもしれないですが、もしできるものなら薬に頼りたくないという気持ちもあるかと思います。

そんな場合、ナゾネックスを止めるタイミングはいつなのか?ということですが、ご自身の症状の出方をまずしっかりと観察してみてくださいね。例えば、花粉症など季節性のアレルギー性鼻炎の場合。これは花粉が飛んでいる時期に鼻炎症状が悪化するので、一番症状が辛い時期に無理に止めるよりは、少しずつ使う量を減らすという方法が良いです。

また、ホコリ・ダニなど通年性のアレルギー性鼻炎であれば、まず思い切って使うのを止めてみるという選択肢もあります。鼻炎症状が悪化する最大の原因は環境的な要因(体にアレルゲンが付着すること)ですので、環境対策をしっかりと行いながら、一度ナゾネックスを使うのを止めてみる。そのうえで、症状がどう変化するのかを観察してみて、もしあまりにも症状が辛いようであれば再開すると良いでしょう。

ナゾネックスで鼻が乾燥する場合はどうする?

使い続けていると、ナゾネックスの副作用の一種でもある乾燥感を感じるタイミングが出てくることもあります。これは、局所的な副作用なので時間がたてば改善するものではあります。ただ、あまりにも乾燥が気になったり、刺激を感じるようであれば一度使うのを控えてみてくださいね。

というのも、あまりにも鼻の粘膜が乾燥してしまうと、花粉やダニなどアレルゲンが逆に侵入しやすくなってしまうからです。これは、ヒビ割れた土に水が吸収されやすいのと同じことです。もし中断するのが難しい場合には、室内でもマスクを使って鼻腔内を乾燥させないなど対策をするようにしましょう。

ナゾネックスを使いすぎないために

ステロイドタイプの点鼻薬はナゾネックス以外にも色々な種類のものが存在しますが、やはり意識したいのは【使いすぎない】ということ。鼻づまりが悪化すると、どうしても1日の使用上限を超えて何度も使いたくなってしまいますが、あまり頻繁に使ってしまうと効果が薄れるだけでなく、副作用も出やすくなってしまいます。

そんな場合、ぜひ試してみて頂きたい鼻づまり解消法がありますので1つご紹介させて頂きますね。それが、【ツボ押し】です。鼻づまり対策というと色々な方法がありますが、このツボ押しはお金もかからず、場所も選ばないの実践しやすいためおすすめです。

鼻づまりに効果のあるツボ

そのツボですが、魚際(ぎょさい)という手のツボです。場所としては、親指の手のひら側にある、肉が盛り上がった部分にあるのが魚際です。少しわかりにくい場所ではありますが、親指のつけ根から手首まで続いている骨の真ん中から、指1本分手の平側にずれた部分にあたります。

この場所を反対の手の親指で少し強めに10秒押していき、離します。これを左右5回ずつ行うことで、かなり鼻通りが良くなるんですね。

もともと中国医学では、全身の健康状態は体のどこかに反射して現れてくると考えられています。花粉症などアレルギー性鼻炎による鼻づまりも同じなんですね。特に手の平はそれぞれの指が人間の内臓に対応するという考え方が根本にあり、中国でも重要視されてきました。

親指は肺の状態を表すとされているので、この魚際(ぎょさい)というツボを刺激していくことで鼻を含む呼吸器系の症状を抑える働きがあるんですね。呼吸器系、と言うことでもちろん喉の調子を良くする効果も期待できますので、咳が出やすいという場合にも効果的です。

ナゾネックスの副作用まとめ

・ステロイド薬には顔のむくみ、生理不順などの副作用あり
・ナゾネックスは局所性ステロイドのため副作用は少ない
・横向きに噴射し続けると鼻血が出やすくなる
・鼻が乾燥しないように対策をする
・点鼻薬を使いすぎないためにツボ押しなどで対策をする

どうしても鼻づまりの症状が辛い場合には、やはり力強い味方になってくれるナゾネックス。ただし、使いすぎてしまったり、長期的に使い続けることによって副作用の危険性は確かに高まってしまいます。

すぐに体質改善をするということは難しいですが、まずは薬を使う頻度を少なくすること。そして時間がかかってでも、体質改善を意識した生活を続けることが症状軽減の一番の近道なんですね。