【花粉症】目の痙攣が起きる2つの理由と効果的な対策まとめ
花粉症の症状にはクシャミ・喉の痛みや鼻づまりなど色々な症状がありますよね。どれも日常生活だけでなく、仕事にも影響が出るほど辛いものではありますが、意外にも困っている人が多いのが目の痙攣です。目の痙攣って、ストレスが溜まると瞼(まぶた)がピクピクとするようなイメージがありますが、実は花粉症が原因で目が痙攣することは多いんですね。そんな場合、具体的に何が原因なのか?そして、その対処法についてもまとめます。
【花粉症による目の痙攣】その仕組みとは?
ストレスがたまると瞼がピクピクとしますが、花粉症による目の痙攣の原因も仕組みとしては重なる部分があるんですね。と言うのも、ストレスが溜まることによって自律神経のバランスが崩れてしまいます。私たちの神経には交感神経と副交感神経の2種類が存在していることは、あなたもご存じかと思います。基本的にはどちらの神経も体にとっては必要な役割りを持っているんですね。
例えば、交感神経は日中に優位になりやすい神経ですが、血圧を適度に上昇させたり心臓の拍動を高めるなど、体を活動させるために必要な神経。逆に、副交感神経は夜やリラックスさせている時など、体を休めるために必要な神経です。確かにそれぞれの神経が必要なものではあるのですが、どちらか一方が優位に働いてしまうことによって体に不調が出てきてしまいます。そして、ここに目が痙攣する理由も大きく関係しています。
交感神経が過剰に働いてしまうと、顔から首にかけての筋肉が緊張してしまうので、脳にしっかりと血が行き届かなくなってしまうんですね。これがストレスによって引き起きてしまうわけですが、その結果として目を活動的に動かすための酸素だったり栄養がしっかりと届かなくなってしまうんです。こういった背景があった結果として、目が痙攣を起こしてしまいます。
花粉症の症状が悪化してくると目の痒み・鼻づまりなどが続いてしまい、大きなストレスになってしまいます。いくら薬で症状を抑えていたとしても、完全に花粉症のストレスをなくすことはできないので、行き場がなくなったストレスが目の痙攣として現れてきてしまいます。
花粉症の症状が悪化しやすいのも自律神経による影響が
そもそも花粉症の症状が悪化しやすい体質の場合、最初から自律神経のバランスが崩れている人が非常に多いという事実があります。既に免疫学の中では常識になっている話ではありますが、過度のストレスによって免疫力が下がってしまうことが花粉症の症状が悪化する最大の原因と言われています。実際、花粉症の症状が重症化しやすい人はそもそもストレスが溜まりやすい体質にあったり、ストレスを溜めこみやすい環境の中で生活しているケースが非常に多いということなんですね。
緊張状態が続いたりストレスが溜まっていくと、交感神経が過剰に活発に働いてしまいます。すると、自分の体の中では血球が過剰に増え、その結果として体の中の有益な細胞まで破壊することが確認されているんですね。とは言っても、逆に副交感神経を過剰に優位にさせてしまうと、これも花粉症の症状を悪化させる原因になってしまいます。
花粉症の薬が目の痙攣の原因になってることも
自律神経のバランスが乱れてしまうと、結果として目が痙攣してしまうということをお伝えしてきました。ただし、人によっては花粉症の薬が原因で目の痙攣を引き起こしているケースもあるんですね。これはどういうことなのか?というと、薬の成分と作用に原因があります。
ステロイド成分を主に含む薬は花粉症の症状軽減に効果があるとして実際に広く使われています。ただし、このステロイド成分を含む薬を長期的に使い続けてしまうことによる副作用が既に確認されているんですね。それがまさに、交感神経を過剰に優位にしてしまうという副作用です。もしあなたが、花粉症シーズンに何かしらの薬を使っている場合には、ステロイド成分を含むかどうか?しっかりとチェックしてみてくださいね。
自律神経を崩さないための工夫について
目が痙攣してしまったり、またその他の鼻づまりなど花粉症の症状についても、自律神経のバランスが崩れてしまうことによって症状が悪化してしまうということをお伝えしてきました。こういった背景があるので、目の痙攣を抑えるために効果的なことは大前提として自律神経のバランスをくズラないということになってきます。
では、自律神経を崩さないようにするにはどうすれば良いのか?というと、何も特別なことをする必要はないんですね。普段の生活の中で少しだけ注意して過ごすだけで大丈夫なんです。例えば、自律神経のバランスを崩す直接的な原因になってしまうストレス。これはなるべく溜まらないように注意する必要があります。自分に今、なにか悩みがないか?また、働き過ぎていないか?しっかりと自分自身を見つめ直してみて、気持ちを切り替えてあげることが効果的なんですね。
また、ゆっくりと食事をとるという方法も自律神経のバランスを崩さないためには大切です。実は、食べるという行為そのものが副交感神経を適度に優位にしてくれます。適度な運動も同じく副交感神経を適度に優位にし、自律神経のバランスを保つ効果があります。もし何か1つ、意識的に取り入れるというのであれば、深呼吸がおすすめですよ。日ごろから深呼吸をするようにしておくことで免疫バランス・自律神経のバランスを保つことにも効果的なんです。
実は間違った、目の痙攣対策とは?
「目の痙攣は筋肉の硬直によるもの」「温めたタオルを使って目の血流を良くしましょう」こういった目の痙攣対策の方法を目にすることがありますが、実は間違いです。
というのも、目の痙攣がおきてしまう主な原因は自律神経のバランスが崩れてしまってしまうことによるもの。ただもう1つ、大きな原因があります。それが、目の周りの炎症です。花粉症は花粉に対して体がアレルギー反応を起こすという症状ですが、花粉が直接的な原因で目の痙攣も起きてしまうんですね。これは、鼻づまり・喉の痛み・くしゃみなど、実はその他の花粉症の症状と同じ現象でもあるんですね。鼻づまりも喉の痛みも、花粉が粘膜に触れることによって、「敵がやってきた!退治しろ!!」と体が過剰に反応している状態。
瞼の痙攣も、これと同じ現象が引き起きているんですね。通常の目の痙攣だけなのであればこの対処法で問題ないのですが、花粉などアレルギーが原因の場合は違います。ではなぜ、目の周りを温めるのが逆効果か?というと、温めることによって確かに血流は良くなります。すると、まぶたの皮膚・目もより痒みに敏感になってしまいます。すると、目のかゆみが悪化してしまうので、目の痙攣も逆にひどくなってしまう危険性が高いからなんですね。もし、こういった対処法をしていたという場合は注意してくださいね。
目の痙攣を悪化させない洗顔方法について
花粉症によって引き起きてしまう目の痙攣。この症状を悪化させないためには、まずは自律神経のバランスを整えるための生活習慣を意識することが重要です。その上で、花粉から身を守るということも必要ではあります。空気清浄機・マスク・加湿器などを使うことはもちろん、花粉を遠ざけるという意味では有効です。
ここで1つ、目の痙攣を悪化させない洗顔方法についてもご紹介しますね。朝起きてから、また寝る前など誰でも顔は洗いますよね。ただこの時、注意したいのが洗顔料です。低アレルギーや無添加といったことをウリにしている洗顔料はずいぶんと増えてきましたが、洗顔料自体、皮膚を刺激することがあります。これは、目や鼻など花粉症の症状が出て荒れてしまった皮膚はかなりデリケートな状態になっていますので、どんな洗顔料であっても刺激は強すぎるんですね。
もし洗顔料を使って顔を洗っているのであれば、目の周り・鼻の周りは洗顔料を使わず、花粉症シーズンだけはぬるま湯で流すようにするようにしてみてくださいね。大事なことは、固定観念は捨てるということ。もし脂分が気になるという場合には、目の周りや鼻も周りだけは無添加の固形石鹸を使うと、刺激も少なく症状軽減にも効果が期待できるので実践してみてはいかがでしょうか。
【まとめ】
・花粉症によるストレスで目の痙攣が起きる
・自律神経のバランスを崩さないための工夫が大切
・花粉症の薬が目の痙攣の原因になっていることも
・ストレスを溜めないように日々意識する
・意識的に深呼吸をする
・目を温める行為は逆効果なので注意
・洗顔料を使う場合は注意
花粉症が悪化すると、目の痙攣だけでなく鼻水やくしゃみなど、色々な部分で辛い症状が出てきてしまいます。この時、どうしても即効性のある薬に頼りたくなってしまいますが、長期的に見てみるとその薬こそが症状を悪化させる原因になっていることもあるので注意しましょう。
どんなアレルギー症状も、基本的には環境的な対策と体づくりが柱になってきます。これを意識したうえで、ぜひあなたに合った花粉症対策の方法、実践し続けられる方法を見つけてみてはいかがでしょうか。
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